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ハワイヤドカリの比較

潮だまり観察員 エイジ 07:30
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え、早速昨日のハワイ産ヤドカリについて、気になった部分をご紹介いたします。

まず、グアムサンゴヤドカリから。
こちらは南紀産のいつものグアムサンゴヤドカリ。

国産グアムサンゴヤドカリ

で、こちらが昨日届いたハワイ産グアムサンゴヤドカリ(?)

Calcinus cf. guamensis Wooster, 1984

違いが判りますか?
そう。まず歩脚指節の長さも、黒いバンドの入り方も、微妙に異なって見えます。
また、本種に於いての眼柄の色彩や模様の入り方は、ウスイロサンゴヤドカリと同様に若干の個体差が見受けられると認識していましたが、とは言えそれだけとは思いにくい違いが見受けられます。また、複眼の色も違って見えます。
しかしそれよりも何よりも、触角の色っ!
第一触角も第二触角も明らかに違っう!
ここまで違うと、もはや別人にしか見えません。。。

続いて、オイランヤドカリの比較。
まずこちらは国産の個体。

国産オイランヤドカリ

で、こちらが昨日届いたD. Dardanus sanguinocarpus

Dardanus sanguinocarpus Degener, 1925

上記の写真だけで比較すれば、細かな差異はあるものの、そもそも国内で見られるオイランヤドカリ自体が赤、茶、黒など色彩のバラツキがあるため、それらを踏まえるといずれの特徴も吸収されてしまうように思います。
うーん。。。何が違うんだろう。。。最早、研究者レベルでの精査しか無いか。。。
ちなみに、この判定は↓こちらのサイトを参考にしました。
Hermit Crabs and other crustaceans

最後におまけ。ユビワサンゴヤドカリです。
まず、こちらが国産のユビワサンゴヤドカリ。

国産ユビワサンゴヤドカリ

で、こちらがハワイ産。

Calcinus cf. elegans (H. Milne Edwards, 1836)

なんですか、この違いわっ!?
昔からずっと悩んできましたが、これ、どー見ても別種でしょ?
地域差で色彩が反転するなんてあるんでしょうか??
甲殻類は茹でると赤くなる。ハワイは暑い。。。なんて、昔こんなジョークも飛ばしてましたが、早くスッキリして欲しいですね。先生!

と言うわけで、単に比較だけで済ませた未解決ファイルでした(爆)
もし何か判ればご報告いたしますね♪

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コメントとトラックバック

  1. 1. わもん 2008/11/10 15:27

    め、珍しいのばっかりですね~(@_@;)
    最初に投入するのが全て海外産とはセレブですな~^^

    南紀とハワイで「グアム」とはこれまた変な感じですが、確かに個体差の違いで片付けるには相違点が多いですよね・・・
    オイランになるとさらに個体差があるようですし・・・
    ユビワを含めて研究結果を楽しみにしてます~!

    しかし、前記事の最初の3匹・・・本当に美しい・・・(・。・)

  2. 2. ゆぅぞぅ 2008/11/11 01:42

    グアムはねぇ。私もグアムといって良いのか迷いましたよ。
    でもあそこまで大型個体を見たことないもので・・・

    オイランもねぇ。でも見てる大きさは、同じなんですが・・・
    やはり、目利きに架かってるんですかねぇ・・・

    でも、違うとも言い切れず、同じとも言い切れず・・・エイジさんに期待していたんですがねぇ。

  3. 3. わもん 2008/11/11 05:14

    あ、そういえばゆぅぞぅさんとこ読み逃げしてた(汗)

    ちなみにグアムの2匹を何度も見てるとヨモギに見えてくるのは僕だけ?(^^;

  4. 4. エイジ 2008/11/11 07:38

    わもんさん、
    ブルーハーバーかやどかり屋でまだ売ってると思いますよ。高いけど(汗)
    ヨモギには。。。見えません。ライセンス剥奪にご注意を(笑)

    ゆーちゃん、
    俺への期待ハズレで締めくくるのはやめてよ(汗)
    とりあえず駒井先生には意見を仰いでみましたから。

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