一見するとこれはカニだろうと誰もが思うであろうが、これでも歴としたホンヤドカリ科の一員である。
その名の通り二枚貝等の半面を背負うことで知られるが、同等の大きさと形状であれば貝に拘らず石の欠片でも何でも背負うようだ(写真では実際にライブロックの破片を背負っている)。
本種の特徴としては、マルミカイガラカツギと比べ色彩が薄いことと第一触角の青みが強いことだろうか。
本種に限らず同属のヤドカリは他のヤドカリのような腹部は持たず(あるいは目立たず)、また第三以降の歩脚がカギ爪のような独特の形状を持っているようで、平たい二枚貝を背負う事に特に困ることはない。
本種はチビカイガラカツギに比べて褐色が濃く、第一触角の先端が強いオレンジであるという点だろうか。正直あまり違いは判りません。でも可愛いんだな。
本データベースの作成にあたり、千葉県立中央博物館動物学研究科 駒井智幸 先生より多くの助言を頂きました
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