海を創るには - マリンアクアリウムの基礎知識とナチュラルシステム
硫酸マグネシウムによるマグネシウム添加
市販のマグネシウム添加剤が高いなぁとか、 自分で分量を計算して添加してみたいなぁと言う方のためのお役立ち情報です。 勿論、自己責任で。
関連記事も参考にどうぞ → MgSO4によるマグネシウム添加
硫酸マグネシウムを調達する
硫酸マグネシウムは薬局にて購入できます。特級500gでおよそ1,000円程度。
写真は硫酸マグネシウム7水和物で、化学記号はMgSO4・7H2O、分子量は246.48です。
硫酸マグネシウムの添加量計算
■硫酸マグネシウム7水和物 溶解度 : 36.4% (25℃) - 1Lに364gの硫酸マグネシウムが溶解可能 ●原子量 (分子量 = MgSO4・7H2O = 246.48) マグネシウム : 24.3 硫黄 : 32.1 酸素 : 64.0 (16.0×4) 水素 : 14.1 (1.0×2×7) 酸素 : 112.0 (16.0×7) ●飽和硫酸マグネシウム溶液のマグネシウム濃度 364 * 24.3 / 246.48 ≒ 35.883g = 35883ppm ●100L水槽を100ppm上昇させるには a) 100 / 35883 * 364 * 100 = 101.441g ≒ 101g b) 100 * 246.48 / 24.3 * 100 = 101432.1mg ≒ 101g ∴ 硫酸マグネシウムを101g入れれば100L水槽のマグネシウム濃度が約100ppm上昇する ●5L水槽を100ppm上昇させるには a) 100 / 35883 * 364 * 5 = 5.072g ≒ 5g b) 100 * 246.48 / 24.3 * 5 = 5071.6mg ≒ 5g ∴ 硫酸マグネシウムを5g入れれば5L水槽のマグネシウム濃度が約100ppm上昇する
硫酸マグネシウムを実際に添加する
カルクワッサーのように時間を掛けて点滴する必要はありません。
例えば、水槽の海水をボールに汲み、必要な硫酸マグネシウムを溶き、それを水槽へ戻す、と言う方法でOKです。
一度に溶けない量なら、これを数回繰り返せばOKです。
もちろん試薬による濃度の確認をお忘れなく!