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ワラワランド - リフジウムで水槽に微生物やバクテリアを

微生物の維持

  1. 水槽で微生物を維持する

1. 水槽で微生物を維持する

具体的にどうすればどれだけ増えると言うようなスキルはありませんが、 少なくとも最低限心掛ける要点はいくつかあります。 ぶっちゃけ、環境さえ整えばこれらの微生物はそれこそワラワラと増殖します。 僕が水槽を維持していた頃も、特に「増やす」事を意識しなくとも有る程度の密度は維持できていました。 そのための要点を簡単に挙げておきます。

  1. 魚の過密飼育は避ける (微生物を食べ尽くしてしまうから)
  2. 極度に海水を汚さない (過度の栄養塩は海のバランスを壊す)
  3. 生物層を意識した水槽創り (簡単な食物連鎖の実現)
  4. 見落としがちな「光」もちゃんと用意する (光合成は生物層のスタートライン)
  5. 水温や水質の管理 (水温の変動、海水成分も微生物には影響を及ぼす)

こんなところかしら。

まず、a.魚の過密飼育は避ける ですが、これはお判りでしょう。 勿論入れすぎは b. にも繋がりますし。 ま、100L水槽の魚数上限は、5cmを5匹程度までくらいかな。それ以上入れるなら、 ナチュラルシステムじゃなくて、従来濾過(生物濾過)を設置した魚水槽が無難です。 ま、食の細い太いも関係するので、良く観察してみてください。

次に b.極度に海水を汚さない ですが、勿論 a. に心掛けていれば、 そんなに汚れる事は無いでしょう。 適度な魚の糞が、食物連鎖の次期ファクターに回りますから、逆に魚が全く居ないのもダメです。何事も適度に。 あと、細菌類の話でこれは微生物にも当てはまるかも知れませんが、 過度の栄養塩はそれらの増殖を阻害する事が判っています。 よって栄養塩によるダメージは魚やサンゴだけでは無いという事です。 また、栄養塩が多いと大抵特定のコケが蔓延します。この時の異常な増殖力には他の食物連鎖が追いつけずに、 また低栄養塩を嗜好する競合種が逆に激減する事になれば、先のコケの蔓延をより加速させる可能性があります。 こうなると、もう食物連鎖も何もあったもんじゃないので、孤立してコケは増え続けます。 とろろ昆布天国、見た事無い?(笑)

c.生物層を意識した水槽創り は勿論、食物連鎖の実現として、 栄養塩→コケ・植物プランクトン→微生物・動物プランクトン→魚→糞、 の繰り返しをシュミレートしてみれば容易に想像がつくでしょう。 何事も適度な密度で、ピラミッドとなるように心掛けましょう。 具体的な栄養段階で必要とされる微生物の量は判りませんが、生産的効率を約10%として考えて、 必要な栄養量を植物プランクトン:動物プランクトン:魚対比で約100:10:1としても、 微生物1個体当たりから利用できる栄養は微々たる物ですから、 魚1匹が必要とする微生物量はかなりの数になるでしょう。 ま、とりあえず魚1匹維持するのに必要な微生物量は相当量だと言う事を念頭に置いてください。

d.見落としがちな「光」もちゃんと用意する は命の源です。光があっての生物層です。 ま、蛍光灯よりもメタハラが理想ですね。 実際にメタハラの付いた水槽を一度でも見れば、その恩恵の素晴らしさは実感できると思います。 何事も適度にと言う点で考えても、仮に光を強く求める種の植物プランクトンが居たとすれば、 当然光が弱いと維持できません。 これが維持できないとすれば、これを餌とする微生物も維持できない、と言うことになります。 そうならないためにも適度に光を用意して、どの種も適度に維持しましょう。

e.水温や水質の管理 はとても重要です。生き物の活動と水温・水質は非常に大きく関係しています。 魚やサンゴでもこれを適度に保たないと維持できませんが、当然、微生物にも当てはまります。 また、水温によって微生物に影響が出れば、最終的には水質にも影響を与えます。 そのためにも、水槽用クーラーは必須、微量元素の補給(添加剤、換水)に努めましょう。

要するに、どれも「海」を再現するための方法を実践しているだけです。 海に居たものを飼育するのに、海を用意する以外の方法は無い、と言う事です。 頑張って海を創ってくださいね(^^