海を創るには - マリンアクアリウムの基礎知識とナチュラルシステム
硫酸カリウムによるカリウム添加
市販のカリウム添加剤が高いなぁとか、自分で分量を計算して添加してみたいなぁと言う方のためのお役立ち情報です。 勿論、自己責任で。
関連記事も参考にどうぞ → 硫酸カリウム(K2SO4)によるカリウム添加
硫酸カリウムを調達する
硫酸カリウムはホームセンターや肥料店にて入手できます。1Kgでおよそ300円程度。激安!
写真は園芸肥料の硫酸加里で、化学記号はK2SO4、分子量は174.3です。
硫酸カリウムの添加量計算
■硫酸カリウム 溶解度 : 12.0% (25℃) - 1Lに120gの硫酸カリウムが溶解可能 ●原子量 (分子量 = 174.3) カリウム : 78.2 (39.1×2) 硫黄 : 32.1 酸素 : 64.0 (16.0×4) ●飽和硫酸カリウム溶液1Lのカリウム濃度 120 * 78.2 / 174.3 ≒ 53.838g = 53838ppm ●100L水槽のカリウムを100ppm上昇させるには a) 100 / 53838 * 120 * 100 = 22.289g ≒ 22.3g b) 100 * 174.3 / 78.2 * 100 = 22289.0mg ≒ 22.3g ∴ 硫酸カリウムを22.3g入れれば100L水槽のカリウム濃度が約100ppm上昇する ●5L水槽のカリウムを100ppm上昇させるには a) 100 / 53838 * 120 * 5 = 1.114g ≒ 1g b) 100 * 174.3 / 78.2 * 5 = 1114.5mg ≒ 1g ∴ 硫酸カリウムを1g入れれば5L水槽のカリウム濃度が約100ppm上昇する
硫酸カリウムを実際に添加する
カルクワッサーのように時間を掛けて点滴する必要はありません。
例えば、水槽の海水をボールに汲み、必要な硫酸カリウムを溶き、それを水槽へ戻す、と言う方法でOKです。
一度に溶けない量なら、これを数回繰り返せばOKです。
もちろん試薬による濃度の確認をお忘れなく!