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和名未定 / Clibanarius fonticola McLaughlin & Murray, 1990

学名:Clibanarius fonticola McLaughlin & Murray, 1990
和名:和名未定
環境:純淡水種
報告:国内報告なし
掲載:2020年5月13日

2023年5月3日、最新情報を元に記事を再編しました。

Clibanarius fonticolaは現在のところ世界で唯一の純淡水ヤドカリで、1988年にバヌアツのエスピリトゥサント島の淡水池から見つかりました。バヌアツはオーストラリアの北東に位置する島々で構成された国です。

エスピリトゥサント島はバヌアツの北側に位置し、いくつかのブルーホールを有する島です。原記載によれば、そのうちのマテブル・ブルーホールの水深0-2mの範囲からツメナガヨコバサミに似た複数の本種(♂5/♀2)を採集したとのことです。

このマテブル・ブルーホールの特徴としては、水深が約15m(推定)で、険しい岩盤に覆われ、シルト状の砂が沈殿しているそうで、採集時の水深は18-20℃、塩やミネラルの含有は見られなかったそうです。
ちなみに、原記載には模式図はあるものの、残念ながら標本写真は掲載されていませんでした。

しかし、たまたまMatevulu Blue Holeというfacebookの紹介画像の中から、恐らく本種と思われる画像を見つけたのでご紹介します!


この写真はまさにマテブル・ブルーホールで撮影されたモノで、片方(左)の個体は原記載の通りClithon coronaと言う淡水に住む巻き貝の一種(和名:イガカノコ/通称:サザエ石巻貝)を背負っているように見えます!


また、iNaturalistにも本種と思われる観察情報が登録されていたので紹介します。

こちらはエスピリトゥサント島の南南東300kmに位置するエファテ島のレンタパオ川の上流2kmの地点で観察された個体のようです。但し、現地が淡水なのか汽水なのかは不明です。

こちらもイガカノコと思われる巻き貝を背負った個体で、原記載の通りツメナガヨコバサミに似て見えますね。ただ、先の写真やWikiの個体①の歩脚前節に見られる色の濃淡がこちらの個体には見られないため、別種の可能性は否めません。ただ、イガカノコ自体は淡水の巻き貝なので、例え別種でも新たな淡水種の期待感はありますね(笑)

①:Clibanarius fonticola - Wikipediaの提供、挿入写真はMatevulu Blue HoleさんとLeon Perrieさんの提供。イガカノコ(Clithon corona)の画像はClithon corona - Wikipediaの提供。
貴重な写真や個体を提供された皆様へ心から感謝申し上げます!
We are very grateful to be able to use your valuable photos. thanks!

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    Clibanarius fonticola McLaughlin & Murray, 1990
    和名未定

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Mclaughlin, P.A.; Murray, T. (1990). Clibanarius fonticola new species (Anomura: Paguridea: Diogenidae), from a freshwater pool on Espiritu Santo, Vanuatu. Journal of Crustacean Biology. 10(4): 695-702.

WoRMS : Clibanarius fonticola McLaughlin & Murray, 1990

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