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不明種 / Clibanarius sp. [3]
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Anomura MacLeay, 1838 / ヤドカリ下目
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Paguroidea Latreille, 1802 / ヤドカリ上科 (8科 68属 460種)
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Diogenidae Ortmann, 1892 / ヤドカリ科 (15属 205種)
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Clibanarius Dana, 1852 / ヨコバサミ属 (31種)
- Clibanarius sp. [3]
不明種
- Clibanarius sp. [3]
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Clibanarius Dana, 1852 / ヨコバサミ属 (31種)
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Diogenidae Ortmann, 1892 / ヤドカリ科 (15属 205種)
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Paguroidea Latreille, 1802 / ヤドカリ上科 (8科 68属 460種)
学名:Clibanarius sp. [3]
和名:不明種
環境:本州以南の海岸
報告:国内報告あり, 沖縄本島
掲載:2021年11月10日
2021年11月の沖縄本島遠征にて、干潮時にタイドプールの岩場で大量に甲羅干しをしていたヨコバサミ群を片っ端から300個体ほど確認したところ、その中に1匹だけ本種が混じっていました。
その後の調査で、手持ちの図鑑には載ってませんでしたが、海外のサイトにてツマキヨコバサミやマダラヨコバサミと混同されていることが分かりましたが、今のところ種名は分かっていません。
また、僕が2002年にショップで購入したインドネシア産ヨコバサミにも本種が混じっていたことが判明しました (⑦)
2025年5月3日追記。
現在までに確認できている本種の分布マップを作成しました (赤字が確認地域、該当情報はリファレンスを参照)
事例が少なく別種に誤認されながらも、台湾、フィリピン、インドネシアで確認されています。
また、Malay, Rahayu & Chan (2018)にも「マーグイヨコバサミ」として本種の標本画像が掲載されています。
Malay, Rahayu & Chan (2018) Fig.3. B より引用
これまでの情報を精査した結果、本種には以下の特徴が見られることが分かりました。
▶ 特徴1. 歩脚の指節は青白い (ツマキのように黄色くない)
▶ 特徴2. 歩脚の外面(特に腕節と長節)は青い光沢(構造色)を持っている
▶ 特徴3. 左第3胸脚の前節の遠位のみ腹面と外面に色素染色がなく青白いままである
ヨコバサミ属の色彩構造に於いて、この特徴3.のような左右非対称の特徴を持つ種は、私は本種しか知りません。少なくとも現在までに確認できてる約10個体のうち半数がこの特徴を持っていました。あるいは、もしかしたら成長過程に於いて、この部位の色素染色が最も遅く、成熟する直前でこのような色彩を示す可能性もありますが、まだまだ確認数が少ないため今後の調査が待たれます。
最後に、混同しがちなツマキヨコバサミとの比較画像を貼っておきます。
よく見れば違いは歴然ですが、なかなか小さい種なので、正直デジカメで撮った画像を確認しないと老眼には厳しかったです。ただ、写真の比較では分かりづらいですが、実際に観察した際の印象としては、脚が結構細く見え、細い針金が歩いているような印象で、ツマキヨコバサミと並べるとそちらが太く見えました☝笑
皆さんも是非沖縄のビーチを探してみてください✨
①②③④⑤⑥:沖縄本島、⑦:インドネシア産。
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追跡遭遇
RECORD Clibanarius sp. [3]
不明種
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アクエリアスの生物図鑑に掲載されている「マーグイヨコバサミ」は本種(フィリピン産)のようです。
Akkiiraさんの異尾類の仲間に掲載されている「ツマキヨコバサミ」は本種(フィリピン産)のようです。
CRAB DATABASEに掲載されている「Clibanarius humilis」は本種(インドネシア産)のようです。
CRAB DATABASEに掲載されている「Clibanarius englaucus」は本種(インドネシア産)のようです。
iNaturalistに掲載されている個体は本種(台湾産)のようです。
iNaturalistに掲載されている個体は本種(フィリピン産)のようです。
iNaturalistに掲載されている個体は本種(フィリピン産)のようです。
iNaturalistに掲載されている個体は本種(フィリピン産)のようです。
iNaturalistに掲載されている個体は本種(インドネシア産)のようです。
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