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スツボサンゴツノヤドカリ / Diogenes heteropsammicola Igawa & Kato, 2017

1動画

学名:Diogenes heteropsammicola Igawa & Kato, 2017
和名:スツボサンゴツノヤドカリ
環境:砂/泥/礫の海底
報告国内報告あり, 奄美

スツボサンゴツノヤドカリは2017年に記載されたばかりのツノヤドカリの新種で、現在のところ奄美大島南部でしか生息が確認されていない超希少種です。ヤドカリ自体もツノヤドカリ属としてはなかなかレアな全身真っ赤な色彩(鉗脚は赤or白)なんですが、それよりも凄いのは、なんと生きたサンゴを背負っている点です。この時点で疑問多発です笑
仕組みは、元々このキサンゴ科のスツボサンゴというイシサンゴは、ホシムシというミミズみたいな星口動物と共生関係にあり、ホシムシがスツボサンゴを背負ったまま移動(引き回す)する事で、スツボサンゴは例え砂に埋もれても自動的に起き上がることができ、またホシムシも丈夫なスツボサンゴに身を隠すことができるので、相利共生関係が成立しています。問題は、いつどのタイミングでホシムシが本種にバトンタッチするのか、ホシムシを襲って入れ替わるのか、それともホシムシが死んだ後に住み着くのか、まだ詳しい生態は解明されていません。ただ、本種もホシムシ同様、スツボサンゴを引き回して生活してるので、全く同じ相利共生関係が成り立っています。こんな都合の良い関係... 穴を... 誰でも良いのか!?笑


ちなみにカリフォルニア湾にもサンゴを背負ってるスタッグホーンハーミット(通称)がいますが、あちらが背負ってるサンゴはイシサンゴではなくヒドロ虫網のヒドロサンゴで、どちらかというとサンゴモドキに近いようです。

※ツリーは分かりやすく結構端折って単純に書いてます

また、南ジャワ深海生物多様性探検2018(SJADES 2018)でも近縁と思われるツノヤドカリが見つかっています。


その他、本種には色彩変異が見られ、鉗脚だけではなく、歩脚の長節も赤いパターン(④⑥⑦)と白いパターン(⑤⑧)があるようです。全身真っ赤なパターンもありそうですね。また、⑦はスツボサンゴではなくムシノスチョウジガイというサンゴを背負ってるパターンです。まだここに載ってない色彩の写真等ありましたら是非使わせてください。info@1023world.netまでお願いします。

①⑦は藤井琢磨さん提供、②③④と挿絵の写真はai takahashiさん提供、⑤⑥とホシムシの写真はakiさん提供、⑧⑨はn_rassyさん提供。
貴重な写真や個体を提供された皆様へ心から感謝申し上げます!
We are very grateful to be able to use your valuable photos. thanks!

    追跡遭遇
    RECORD
    Diogenes heteropsammicola Igawa & Kato, 2017
    スツボサンゴツノヤドカリ

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Igawa, M.; Kato, M. (2017). A new species of hermit crab, Diogenes heteropsammicola (Crustacea, Decapoda, Anomura, Diogenidae), replaces a mutualistic sipunculan in a walking coral symbiosis. PLOS ONE. 12(9): e0184311.

WoRMS : Diogenes heteropsammicola Igawa & Kato, 2017

京都大学 : 「生きている家」を持ち運ぶ新種ヤドカリ (2枚の画像あり)

ResearchGate : Embed figure
Behavior of Diogenes heteropsammicola sp. nov. A-C, sequence of behaviors to recover from an overturned to upright position in which the hermit crab leans out of the overturned coral (A), grasps the bottom with its ambulatory legs and left cheliped (B), and turns the coral upright using the pleon (C); D-F, sequence of behaviors to overcome burial in sediment, whereby the buried hermit crab (D) pushes away the sediment using its chelipeds and ambulatory legs (E), and then crawls away (F). https://doi.org/10.1371/journal.pone.0184311.g007

WoRMSで本種のデータベースを確認する

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