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和名未定 / Pagurixus laevimanus (Ortmann, 1892)

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学名:Pagurixus laevimanus (Ortmann, 1892)
和名:和名未定
環境:
報告:国内報告なし

以前、本種cf.として掲載していた個体群はPagurixus sp. [4] / 不明種へ移動いたしました。これは、駒井&大澤(2006)によって、McLaughlin & Haig(1984)のP. laevimanusが未記載種(後のP. haigae)と判明したことや、駒井&朝倉(1995)で示されたオキナワヒメホンヤドカリがユビワヒメホンヤドカリだったと訂正されたこと等が理由です。駒井さんのご指摘に感謝いたします。(2020.10.31)

2021年3月28日、更に詳細にまとめた経緯を記しておきます。

まず、現代の分類学の精度や現在のPagurixusの種数を鑑みると、当時のOrtmann(1892)だけでは現代に於いてPagurixus laevimanusを識別できる材料は非常に乏しいと言わざるを得ませんでした。
以下、Ortmann(1892)より引用。

Carpus der grossen Scheere etwa noch einmal so lang wie breit, nach der Basis etwas verschmalert, oberseits mit zwei Dornreihen und mit fein dorniger Aussenkante. Innenseite der Palma gerundet. 意訳↓
大きなはさみの腕節は、長さが幅の2倍ほどで、基部に向かってやや狭く、上部に2列の棘があり、外周には細かい棘がある。掌部の内側は丸みを帯びています。
そこで、駒井&大澤(2006)によるホロタイプの再記載は非常に有用となりました。
それによりMcLaughlin & Haig(1984)のマリアナ諸島とニューギニアのP. laevimanusは、その後の駒井&大澤(2007)により新種P. haigaeに分類され、それによりMcLaughlin & Haig(1984)がP. laevimanusだと示したBall & Haig(1972)のニューギニアのP. sp.も、同様にP. haigaeのシノニムと判断されました。また、駒井&朝倉(1995)の慶良間のP. laevimanusも、標本の再調査によりP. ancepsと判明し、また、嶺井(1973)の沖縄本島のP. laevimanusも、形態情報がなく標本も見つからないことから信憑性に乏しく、結論としては現在P. laevimanusとして有効な情報は原記載のみとなり、分布もタヒチのみとなりました。

以下、駒井&大澤(2006)より引用。

駒井&大澤(2006)により、さらに詳細となったP. laevimanusの特徴としては、形態的にはP. tweedieiに最も近いが、右鉗脚の腕節の背面に2列の大きな棘列を持ち、長節の腹面にも棘列を持つ点と、さらに左鉗脚の長節の背側縁は、P. laevimanusでは1本の大きな棘で武装しているが、P. tweedieiでは武装していない点などが解りました。

と言う訳で、右鉗脚の腕節に棘2列のヒメホンヤドカリ、誰かタヒチで探してきてください笑

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    Pagurixus laevimanus (Ortmann, 1892)
    和名未定

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(Eupagurus laevimanus Ortmann, 1892) Ortmann, A. E. (1892). Die Decapoden-Krebse des Strassburger Museum, mit beson derer Berücksichtigung der von Herrn Dr. Doederlein bei Japan und bei den Liu-Kiu-Inseln gesammelten und zur Zeit im Strassburger Museum aufbe wahrten Formen.IV. Die Abtheilungen Galatheidea und Paguridea. Zoologisher Jahrbüchern. Abtheilung für Systematik, Geographie und Biologie der Thiere. 6: 241–326.

WoRMS : Pagurixus laevimanus (Ortmann, 1892)

Komai & Osawa (2006). A review of the Pagurixus boninensis species group, with descriptions of six new species (Crustacea: Decapoda: Anomura: Paguridae). Zootaxa. 1214: 1-107.

Komai & Osawa (2007). A new species of the hermit crab genus Pagurixus Melin (Crustacea: Decapoda: Anomura: Paguridae) from the Indo-West Pacific. The Raffles Bulletin of Zoology 2007 55(1): 97-105

FLORIDA MUSEUM : Anomura

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