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ニホンヨコバサミ / Clibanarius japonicus Rathbun, 1903

シノニム(Synonym) ⇒ Pagurus pectinatus (Stimpson, 1858) / カイメンホンヤドカリ

学名:Clibanarius japonicus Rathbun, 1903
和名:ニホンヨコバサミ
掲載:2020年5月13日

ニホンヨコバサミは、駒井(2000)によりカイメンホンヤドカリの誤同定だったことが判明したため、存在しない種となりました。
以下、駒井(2000)より引用。
また,北海道室蘭から採集された1個体の雌標本により 記載された Clibanarius japonicus Rathbun, 1902 (ニホンヨコバサミ)の完模式標本を再検討した結果,右はさみ脚が再生途上にある本種の標本であることが判明し、Clibanarius japonicus は Pagurus pectinatusのシノニムとされた. なるほど、右鉗脚が再生中だったため左右の鉗脚の大きさが同等となりヨコバサミ扱いされた訳ですね。

また、リファレンス↓のうみうし通信にも以下の記述があります。
2. ニホンヨコバサミ Clibanarius japonicus Rathbun, 1903
1998年にスミソニアン自然史博物館で、ヤドカリ類の所蔵夕イプ標本調査をしていた時に本種の模式標本をみつけ調べたところ、これはカイメンホンヤドカリ Pagurus pectinatusであった。このシノニム関係の報告はKomai (2001)にある。

Rathbun, M.J. (1902). Japanese stalk-eyed crustaceans. Proceedings of the United States National Mu­seum. 26: 23-55.

WoRMS : Clibanarius japonicus Rathbun, 1902

Komai T. (2000). Redescription of Pagurus pectinatus (Crustacea: Decapoda: Anomura: Paguridae). Nat. Hist. Res. Special Issue No. 7: 323-337, March 2000.

「うみうし通信」No.47 (2005.6) PDF
日本とその近海産ヨコバサミ属 Clibanarius Dana, 1852
(十脚目異尾亜目ヤドカリ科Decapoda:Anomura:Diogenidae)の分類学的研究
千葉県立中央博物館 朝倉彰 (Asakura,Akira)

WoRMSで本種のデータベースを確認する

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