ツマジロヒメヨコバサミ / Paguristes doederleini Komai, 2001

• Anomura MacLeay, 1838 / 異尾下目
  • Paguroidea Latreille, 1802 / ヤドカリ上科 (5科 68属 454種)
    • Diogenidae Ortmann, 1892 / ヤドカリ科 (15属 201種)
      • Paguristes Dana, 1851 / ヒメヨコバサミ属 (27種)
        • Paguristes doederleini Komai, 2001
          ツマジロヒメヨコバサミ2023.02.25 更新

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学名：Paguristes doederleini Komai, 2001
和名：ツマジロヒメヨコバサミ
環境：深場(漁獲水深)
報告：国内報告あり, 東海, 南紀
掲載：2020年5月13日

今までPaguristes puniceus Henderson, 1896未定として掲載してきましたが、リファレンスの「紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相」に詳細な標本写真が3体掲載されており、色彩を比較した結果非常に本種に酷似しており、またその上で原記載の模式図と照らし合わせると、前甲の様子も似ていて、鉗脚の棘の武装形態も一致して見えるため、写真判定ではありますがツマジロヒメヨコバサミとして掲載しておきます。

以下、原記載の色彩情報より引用。
shield generally orange-red, paler on gastric region. Ocular peduncles solid orange-red. Ultimate segment of antennule light yellow to light orange; penultimate and basal segments with tinge of red dorsally. Antennal peduncles generally orange-red; fifth segment light orange; flagella light orange or yellow, without bands. Chelipeds generally orange-red, spines or tubercles paler. Ambulatory pereopods generally orange-red; dactyls becoming paler distally; propodi and meri white distally. 意訳↓
前甲は全体的に橙赤色で、胃部は淡色。眼柄は橙赤色。触角末端は淡黄色から淡橙色で、末端と基部は背方に赤味を帯びる。第1触角柄は全体的に橙赤色で、第5節は淡橙色，鞭毛は淡橙色ないし黄色で、帯はない。鉗脚は全体的に橙赤色で、棘や塊状の部分は淡色。歩脚は全体的に橙赤色で、指節は遠位ほど淡色になり、前節と長節の遠位は白い。
2022年7月15日、②動画⑨画像を追加しました。

2023年2月25日、⑩画像を追加しました。

①④⑤⑥⑦⑧：竹島水族館提供、②⑨：竹島水族館展示所有を撮影、③：伊藤孝幸さん提供、⑩：伊豆沖産(ブルーハーバー入荷個体)。
貴重な写真や個体を提供された皆様へ心から感謝申し上げます！
We are very grateful to be able to use your valuable photos. thanks!

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RECORD Paguristes doederleini Komai, 2001
ツマジロヒメヨコバサミ


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Komai, T. (2001). A review of the north-western Pacific species of the genus Paguristes (Decapoda: Anomura: Diogenidae), I. Five species initially reported by Ortmann (1892) from Japan. Journal of Natural History. 35(3): 357-428.

WoRMS : Paguristes doederleini Komai, 2001

Komai T. (2001). A review of the north-western Pacific species of the genes Paguristes (Decapoda: Anomura: Diogenidae), I. Five species initially reported by Ortmann (1892) from Japan. Journal of Natural History, 2001, 35, 357-428.

紀伊水道南方海域および熊野灘の深海底生動物相 (標本写真あり)
三重大学大学院生物資源学研究科紀要 第45号：11-50 令和元年9月

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