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タンカクヒメヨコバサミ / Paguristes miyakei Forest & McLaughlin, 1998

学名:Paguristes miyakei Forest & McLaughlin, 1998
和名:タンカクヒメヨコバサミ
環境:砂/泥/礫の海底, 深場(漁獲水深)
報告国内報告あり, 東海
掲載:2020年5月13日

これまでトサヒメヨコバサミとして掲載してきましたが、撮影された個体標本の同定により本種タンカクヒメヨコバサミであることが分かったため、こちらへ移動しました。
また、各文献で見られる色彩情報との相違の原因も見えてきたので、以下解説しておきます。

以下、原記載のForest & McLaughlin (1998)の色彩情報より引用。
Color. - "Anterior half of carapace and basal segments of chelipeds and walking legs reddish brown; distal two segments of chelipeds and walking legs light reddish brown. Antennules and antennae light reddish brown, dorsal face of eyestalk light reddish brown; ventral face reddish brown" (Miyake 1978: 28). 意訳↓
色。- "前甲と鉗脚と歩脚の基部は赤褐色、鉗脚と歩脚の遠位2節は淡赤褐色。第1触角と第2触角は淡赤褐色で、眼柄の背側は淡赤褐色で腹側は赤褐色。" (Miyake 1978: 28)。
元々、三宅先生が相模湾産甲殻異尾類(1978)に掲載されたタンカクヒメヨコバサミにはPaguristes setosus (現Areopaguristes setosus)の学名が割り当てられていましたが、この時の標本が後にForest & McLaughlin (1998)によって新種のPaguristes miyakeiとして分類され、その新種がタンカクヒメヨコバサミの和名を継承したという経緯があります。しかし、その保存標本から色彩を得ることはできないため、当時の三宅(1978)の色彩情報がそのまま継承されたのだろうと思われますが、察するに三宅先生が扱われた標本自体も色彩が不明瞭だった可能性を疑っています。もし生時の色彩が鮮明な標本であれば「白地に赤い模様が乗る色彩」と言う表現になった気がするので。
また、McLaughlin et. al (2010)の図10Cにもタンカクヒメヨコバサミの標本写真ありますが、こちらもよく見れば白地に赤い模様が乗った色彩であり、本ページで掲載している個体と同じタンカクヒメヨコバサミであることが読み取れます。

尚、以前からタンカクヒメヨコバサミの判断材料として参考にしていたBiju (2013)に出てくる標本画像(リファレンス参照)は、以上の経緯から別種の可能性が出てきました。

以上の経緯をご教示くださった大澤先生に感謝申し上げます。
協力してくださった有馬さんもありがとうございました。

尚、これまで本種として掲載していた個体はPaguristes sp. [4] / 不明種へ移動しました。

1枚目の画像は伊藤孝幸さん提供、2-4枚目は竹島水族館提供。
貴重な写真や個体を提供された皆様へ心から感謝申し上げます!
We are very grateful to be able to use your valuable photos. thanks!

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    Paguristes miyakei Forest & McLaughlin, 1998
    タンカクヒメヨコバサミ

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Forest, J.; Mclaughlin, P.A. (1998). Descriptions of two new Japanese hermit crabs (Decapoda: Paguridae: Diogenidae). Proceedings of the Biological Society of Washington. 111(1): 188-198.

ResearchGate : McLaughlin, P. A.; Komai, T.; Lemaitre, R.; Rahayu, D.L. (2010). Annotated checklist of anomuran decapod crustaceans of the world (exclusive of the Kiwaoidea and families Chirostylidae and Galatheidae of the Galatheoidea. Part I – Lithodoidea, Lomisoidea and Paguroidea. The Raffles Bulletin of Zoology. Suppl. 23: 5-107. (画像あり)

WoRMS : Paguristes miyakei Forest & McLaughlin, 1998

ResearchGate : Embed figure
B. Shield and cephalic appendages
Fig. 2A. Paguristes miyakei Forest & McLaughlin, 1998 - Entire
Fig. 2B. Shield and cephalic appendages
Fig. 2C. Left cheliped
Fig. 2D. Left second pereopod
Fig. 2E. Telson

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