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Reef工房室 - マリンアクアリウムを自作しよう!

コンパクトジェット

  1. プロローグ
  2. 構造と原理
  3. 用意するもの
  4. 制作手順
  5. エピローグ(迷彩ジェット)

プロローグ

「コンパクトジェット」とは私が命名した、小型サイズのウェブマスター用底面吹き出し口の事です(^^
小型水槽のユーザーにとって、市販の底面吹き出しユニットはあまりにもでかすぎやしませんか(^^;?
少なくとも僕の60cm水槽にはかなりの存在感になってしまいます。
しかも「海」を構成する上でかなり邪魔な存在ですし、不自然な物が嫌いな僕にとって、 これを目立たなくする事はとても重要な要素です。 これなら数ヶ月もすれば石灰藻に覆われてまったく目立たなくなって、 ただのライブロック片と化してくれるのです(^^

構造と原理

構造図

さて、簡単な動作原理を。
と言っても、原理も何も特にありません(^^; 要は、市販の底面用吹き出し口よりも小型の物が作りたかっただけなので、 効率云々は全然考えてません(^^;

用意するもの

今回使用した部品一覧を載せておきます

アクリル板 2mm厚
少量
VP13 塩ビパイプ(コンパクトジェット2ヶ分)
8cm

これぞまさに廃材で十分!
わざわざ買ってきても痛くも痒くもありゃ~せんがな(^^

制作手順

作業1

まずは、8cmの塩ビ管の中央当たりを斜めにカットし、斜めカットパイプを2本作ります。 角度は適当でかまいませんが、特に構想がある場合は自由に角度を設けて良いでしょう。 パイプカッターだとちょっとコツが要りますし、断面がゆがんでしまいますから、 目の細いノコギリなんかが良いと思います。

パイプカッターが楽で便利なのですが、仮にノコギリで切った場合でも断面がゆがむ場合があります。 その際はヤスリを掛けたり削ったりしても良いのですが、 せっかちな僕は外に行ってコンクリートに断面を押しつけて引きづり回します(^^; メッチャ早くて容易に面が出せます。 勿論、専用にサンダーとかお持ちの方はその方が良いでしょうね(^^; 僕、持ってないので・・・。

作業2 作業3

次に、アクリルの天板のゲタの部分を作ります。 塩ビ管の出口を反面ほど塞ぐ程度のアクリル板を適当にカットして、アクリル溶剤で接着します。 ガムテープでもセロテープでも何でも良いので、完全に接着するまで固定しておきます。

作業4 作業5

ゲタが固定できたら、次にアクリル天板となる部分をカットして用意します。 ゲタと同様の方法で天板をテープで固定して、アクリル溶剤をゲタとの間に流し込み、接着します。 この時、接着面をアルコール等で皮脂等の油分を綺麗に拭き取っておくと、接着面が綺麗に仕上がります。 ここまでは、アクリル板のカットした部分のバリなどは、汚いままで大丈夫です。

作業6 作業7

あとは、アクリル板の贅肉をカットして研磨していけばできあがりです。 左の写真のように、始めに大まかなカットをしておくと、完成までの研磨が楽になります。 ま、見栄えは機能にあまり影響しないでしょうし、手を切らないよう角だけ落としておくのも良いでしょう。 敢えて、天板を四角いままにしておけば、吹き出し角度の上下拡散は押さえられるかも知れません。 吹き出し角度については、色々試してみるのも面白いですね(^^

作業8

これが完成したモノを実際にコーナーに設置した状態です。 しばらくは塩ビパイプの主張が続きますが、数ヶ月もすれば周囲の景色に溶け込んでくるでしょう。

エピローグ(迷彩ジェット)

迷彩ジェット1 迷彩ジェット2

ただでさえ小さくて目立たないジェットですが、こんな塩梅で石灰藻に覆われてくると、 そりゃもう隠れ身の術バリの演出でありまして、もはや期待を裏切らない事確定のアイテムです。

実はこれってとても理に適った自然の仕業なのです。元々石灰藻は水流のある場所に好んで繁殖しますから、 ちょうどこのジェットの吹き出し口周辺というのは、石灰藻にとって非常に喜ばしい環境なのね。 自身を香ばしく焼き上げつつ景色に溶け込んでいくその様は、まるで忍者かカメレオンの如し。 ヤドカリが喜んで集まるスポットでもあります(^^