Reef工房室 - マリンアクアリウムを自作しよう!
NZ-BB450 球切れ修理
プロローグ
最近何かと騒がれていますね、NZ-BB450の早期球切れ。
しかし、果たして一体何ヶ月をもって「早期」とするのか・・・。
これは甚だ難しいところではあります。
とは言え、余程極端に早く切れてしまった場合に関しては、
当然これはクレームの対象となり得るでしょうね。
ところがこれ、半年、1年となると、やはり残念ながら単なる消耗品扱いとなるのが一般的でしょうね。
所詮ただの電気の球なのですから(^-^;
さて、つい先日我が家の1年使用のNZ-BB450が点灯しなくなりました。全然気が付かなかった(^-^;
ふと、覗き込んだときに「ありり(^-^;?」ってなもんです(^-^;
う~ん・・・、どうしたものか。
1年ですからクレームでもありませんし、まして改造灯具に使用していた事も
メーカーサイドにとっては突っ込みどころ満載の美味しい材料です(^-^;
むむむ、しょうがない・・・、ちょっくら修理してみましょか~!
とりあえず考えてみましょう。
そもそも蛍光灯の球が1年やそこらで切れてしまうものなのでしょうか?
使用環境にも依りますが、少なくとも従来の点灯管スタータ方式よりも
インバーター方式の方が寿命は長い、と言うのが通説です。
店頭でもそこを「売り」に販売しています。まあ詳しくは省かせて頂くとして、この辺の事から考察しても、
おそらく蛍光管のフィラメントの方が切れたのではなく、
内蔵のインバーター基盤の方に不具合が発生したのだろうか?
と言う事が考えられます。とは言え、基盤上での部品単位の交換・修理は並大抵ではありませんし、
部品の調達にも事欠くでしょうから、
今回はいっその事インバーター基盤自体を丸ごと交換してみようでわないか!と思います。
え?基盤をどうやって用意するかって?
ま、それは後で(^-^;
んじゃ、とりあえず分解してみましょか!
作業手順
其の一) 分解して不良個所を診断する
作業 1.
まず、E26ソケット金具中央の端子を外します。ちょうど真ん中に溶接の跡がありますから、
ここを切断すれば基盤からの導線とこの金具を分離させる事が出来ます。
ポッカリと穴が開いて導線が完全に外れた事を確認してください。
作業 2.
次にねじ込み部分の金具を外します。筒円周に沿って数カ所の圧着のみで固定されていますので、
細いマイナスドライバーで簡単にこじ開けられます。
くれぐれも指のケガには気を付けてくださいね(^-^;
作業 3.
ここまで出来ましたか?
あとで再生する事を考えて、なるべく綺麗に外しましょう(^-^;
中からコンデンサが顔出してます。
作業 4.
ではカバーも外してみましょう。これも数カ所の爪でカチッとはめ込んであるだけなので、
少しこじれば簡単に開くでしょう。
ただ、熱によってプラスチックがもろくなっているかも知れませんので、
割れないように注意してください。
作業 5.
ここまでくればしめたもの。
あとは蛍光管と基盤を繋いでいる導線を4ヶ所外すだけです。
幸いにもここの接続は端子に導線をグルグル巻き付けてあるだけでしたので、
取り外しも再接続も容易に行えます。
作業 6.
さて、導線をグルグルと外してからが問題です。果たして原因は蛍光管の方か?
はたまた基盤の方なのか?
とりあえずテスターで蛍光管側のフィラメントの導通を測ります。
測り方は、図のように見た場合、上2本同士、下2本同士を測ります。
結果は、おやおや、蛍光管の方は断線していません。やはり基盤の方がおかしいようです。
基盤は東芝製ですねぇ・・・。
かなり焼けてはいますが、まあごく普通の状態です。ただ、やはり塩害のせいか、
あちこち白くなっていますねぇ・・・(^-^;
其の二) 基盤を用意する
さて、もし上の診断で、原因が「蛍光管のフィラメント断線」と言う結果であれば、
このページはこれ以上進む必要が無くなります(^-^;
その時は泣き寝入りでしょうか(^-^;
ま、素直に新しく買い換えましょう(^-^;
では続けます。基盤が東芝製だったと言うことでしたから、
同メーカーの同型の一般家庭用蛍光灯を入手してくるのが手っ取り早いでしょう。
型番を言いますので控えてください。
TOSHIBA ネオボールZ EFD23ED-Z
電気店ならほぼ在庫のある物だと思います。値段は¥2,000前後です。
これは昼光色の型番ですが、同じ23W型であれば問題ありません。
似たようなものでナショナルのパルックボール22W・EFD22EDと言う物もありますが、
別にそれでもかまいません。
が、基盤が若干大きいので少し加工しないとカバーに収まりませんので要注意。
其の三) 基盤を入れ替える
写真で見比べた通り、この2つの蛍光灯は全く同じ物なので、
用意した新品の分解方法は「其の一」に準じます。組立は分解の時の逆の手順で進めます。
写真は省きますが、フィラメントからの導線を4本とも基盤の端子に綺麗に巻き付けて、
とりあえず点灯するかどうか確認してみましょう。
ちゃんと点きましたか?
点かない事は無いと思いますが(^-^;
もし点灯しないようなら、再度フィラメントの断線と4本の配線を確認してくださいね(^-^;
さて、無事に点灯したら組立です。カバーをして、ソケットのアース側の導線をカバーの元の位置に配置し、
中心の端子側の導線が最初に開けたスポット穴から顔を出すようにE26ソケット金具をはめ込み、
最後に中心端子を穴から顔を出した導線ごと半田付けします。
エピローグ
ホントは基盤上で部品単位の交換・修理を行えば、もっと安くあがるのでしょうが、 それは素人には無理(^-^; 不良部品の診断及び部品の調達に問題がありすぎます。私も今回は詳しく調べませんでしたが、 考えられる故障パターンは1つや2つでは収まらないでしょう。 それらを全て解説付きで説明できる暇と自信がありませんし(^-^; とりあえず今回は電気工作の出来る環境と腕をお持ちの方全てに当てはめたいと考えましたので このような形にさせて頂きました(^-^ ・・・あり? 全然、結果報告じゃないや(^-^; えっと、今日もちゃんと点灯してましたよ(^-^
ところで、そもそも何故基盤が壊れたのでしょうか?
・・・この事に関する発言はなかなか難しいのですが、今回分解してみて私見として言わせて頂くと、
まあ、一般家庭用蛍光灯となんら変わらない構造であり、
「塩水の真上で使用する目的」のための工夫が無いからカナーどうカナー・・・
と言う事がポイントでしょうか・・・(^-^;
防滴処理を施すとか、専用灯具にガラス蓋するとか、あーだら、こーだら・・・。