VitalWaveⅡ UVA370をワイドビーム仕様にする
- 2025.06.07
- LED

※この記事は4分で読めます☝
バイタルウェーブは基本的に補助灯であり、メイン照明に足りない波長を補完すべく、目的のサンゴやエリアだけを照らせるよう、約50-70°程度の絞ったビーム角を持たせています。しかし、メイン照明に足りない波長を水槽全域に補完できる製品もあったら便利かも🤔と思い、試しに先日UVA370の広角ビームを作ってみました。と言っても、中古の筐体がなかなか出ないので、前回作れたのは数個程度でしたが、比較的速やかに嫁ぎ先が決まりました。引き続き筐体が入手できたら作ろうと思いますが、今回は特別にレシピを載せておきますので、器用な方はDIYに挑戦してみてください。もちろん自己責任で✋笑
尚、旧型と新型ではレシピが異なるので、両方を載せておきます。
旧バイタルウェーブUVA370の場合
旧型のUVA370は、平面ガラス素子とドーム型ガラスレンズを組み合わせて、約70°のビーム角を作り出す仕様となっています。


従って、基本的に旧UVA370の場合は、ドーム型ガラスレンズを平面ガラスレンズへ換装するだけで140°程度のワイドビームに生まれ変わります☝

平面ガラスレンズはアリエク等で漁れば見つかると思います。
それを装着すれば完成です✨

…と言いたいところですが、旧UVA370は発売からかれこれ5年以上は経過しており、素子の出力もそろそろ弱くなってる頃です🥺
なので、可能であれば素子も交換してあげてください。※要リフロー脱着
ただ、下手な素子に換えるくらいなら、出力低下したUVA370の方が強い可能性もあるので、不安ならそのままでも良いかも知れません🤔
但し、完全に球切れする日も近いかも知れませんが…
ちなみに、5年使用した旧UVA370の素子交換後の出力比較はこちらです。

5年使用で約30%ダウンの70%光量となり、いわゆるLED素子の寿命と呼ばれている光量でした。とは言え、UVA370の新品時の放射束は約1000mWあるので、この場合は700mWは残っていることになり、それでもかなり強いと言えます。その辺のショボイ370nm素子と比べたら☝笑
完成後のビーム角のビフォーアフターはこちらです。

これだけワイドに照らせたら、水槽中のサンゴがギラギラ光ると思います✨
バイタルウェーブⅡ UVA370の場合
新型のバイタルウェーブⅡ UVA370は、LED素子自体にドームガラスが搭載されたタイプを採用したので、筐体には平面ガラスレンズを装着してフラットなレンズ面となりました。

従って、筐体の平面ガラスレンズはこのまま使用できますので、ドームガラス素子を平面ガラス素子へ交換するだけでOKです。※要リフロー脱着

素子のリフロー脱着に自信がなければ、裏技としてLED素子表面のドームガラスを剥がす方法もありますが、慎重にやらないとLEDチップのボンディングワイヤーを切断してしまう恐れがあり、そうなると素子交換は必至です💦
実施の際は、その覚悟をもって全て自己責任で頑張ってくださいね💪
完成後のビーム角のビフォーアフターです。

これで水槽全域を照らせるワイドビームになりました✨
最後に、ワイドビーム化による光量分布のビフォーアフター比較です。青線が施行前の純正70°ビーム、赤線が施行後の140°ワイドビームです。

LEDから30cm前方を照らす純正ビームの光強度は、中心から横方向へ25cm地点までは当然ワイドビームを上回っていますが、30cmの地点ではほぼ光量はなくなります。一方、ワイドビームは30cmを超えても光量は存在しており、約1m四方は照らせる計算になっています。90cm水槽なら1灯で全域を照らせますね☝
繰り返しますが、実施の際は全て自己責任で頑張ってくださいね💪
尚、希望があればDIYの代行も承りますので、お気軽にご連絡ください😌
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