青白バエルディのワイドバンドUV化ストーリー
- 2025.06.13
- LED

※この記事は9-10分で読めます☝
すみません、バーLEDをバエルディって読んでみたら案外カッコ良かったので、今日からバーLEDのことをバエルディと命名します。どうぞよろしくお願いします🙏
そう、Orphek OR3はバエルディ♪
あなたも私もバエルディ♪
…やっぱやめよ🥺
さて、今回はフォロワー様からのご用命です☝
と言っても、Orphek OR3ではなく、懐かしいこちらのバーLEDです。

昔、応援市場でも販売したなぁ… エムズワンのMXT-07S☝ 懐かしい…🥹
今回はコレをバイタルウェーブ・バイオレット風にしたいとのご依頼☝
その夢、エイジさんが叶えます🫡
と言っても一筋縄ではいかない壮絶な物語があったので目次を作りました☝笑
エムズワン MXT-07S コーラルグローの仕様
MXT-07Sは2011-2015年頃までエムズワンが製造販売していたバーLEDで現在は廃盤となっていますが、LED素子や筐体の大きなOrphek OR3とは違い、Cree社のXP-Eという非常に小さなLED素子を採用していたため、スリムで軽くて好印象でした。ただ、青と白がメインだったので、サンゴよりも観賞魚用途で重宝された印象です🥺
分解に際しては、まずサイドカバーを外してケーブルグランドを取り外すとLEDユニットが引き抜ける構造で、レンズの取付ネジを全て外すとLED基板がヒートシンクから剥離します。レンズの取付ネジがLED基板の固定を兼ねている構造です。



どうも白が2種類あるように見えたので、念のため素子を個別に測ってみました。

改めて当時の公式ページを見ると、白はクールホワイトとウォームホワイトのミックスとなっていたので、もしかしたら経年劣化でウォームホワイトが褪せてニュートラルホワイトっぽくなったのか、あるいはただの製造ミスか🤔ワカラン
LED素子の選定と実装
カスタマイズ案はこんな構成にします☝

はい、本来バイタルウェーブ・バイオレットには370nmは入ってないのですが、依頼人の強いご希望(笑)により、エイジさんがその夢叶えます💪笑
ちなみに、分かっちゃいるけど念のため純正レンズのUVA透過率を見ておきます。

うむ、やはり370nmは通しません🥺ワカッテタ
ということは、レンズ無しでビーム角を作らなければならん…
ならば、LED素子の選定は手堅く決めます☝

いずれもLED素子自体が60°のビーム角を持つ便利なLED素子です✨
これなら純正レンズが不要になり、筐体の前面ガラスから直に60°のUV光が放たれます✨
まず、純正LED素子を取り外すべく、アルミ基板の裏側から小型トーチで炙っていきます。塗装面が焦げないように気を付けて慎重に進めていきます。僕の場合は、濡らした雑巾を横に置いておき、作業後に載せて冷やせるようにしています。※過去に急冷し過ぎたせいか塗装面が浮き上がる現象に遭遇したことがあるので、極端に急冷せず、軽く熱を取るくらいのつもりが良いのかも🤔
ま、とにかくここは手先の器用さが求められるので、自己責任で挑戦してください(-人-)ナムナム
※小型トーチでのリフローを実践で解説したYouTube動画も参考にしてください




リフローが完了して、導通テストもOK✨
ビフォーアフターの電圧をメモ帳(基板の裏)で確認して… と🤔

ん、作業前と比べて電圧があまり変わってないような🤔?
50Vはいくと思ってたけどな…🤔 ※UV系LED素子は一般LED素子より動作電圧が高い
ていうか、なぜに250mA?笑
どー計算しても純正の半分しかないやん😳💦 ※純正は38W

ああああーーー😳
南無三💦

ギリギリやーこの子ギリギリで走ってやがったぁー🥹
※純正の仕様が必要電圧48Vに対して余力なしピッタリ48Vの電源だったの意
こうなると、必要電圧まで上がらないので電流もあまり流れません🥺
ちょっと押し入れ漁ってきます…
余力あるLEDドライバーへの交換
ええブツ見つけました☝

かなり前に買って使い道がなく押し入れに封印されていた負の遺産…笑
いざ動作確認☝

うむ、50.8V必要だったのか。なるほど、48Vのドライバーじゃアカンわね🥺
これで無事消費電力も確保されました☝

さあて、組み立てだ✨
純正では放熱シリコン省略されてたけど、一応塗っておきます☝

完成です✨

では、スペクトルを見てみましょう☝

え、425nm弱い🤔?
いや、測定位置によっては出てるな🤔
あーもしやLED素子のビーム角に差異があるパターンかっ😳💦

あーん、やめてー💦
全部60°のはずやのにー😭
お願いやから仕様通りの売ってくれー😭
ちょっとカーマ行ってきます…
ビーム角を揃えるためにリフレクターを作る
見つけてきました。アルミパイプです☝

ここを、こーこーこー☝

うむ、60°リフレクター完成✨
からの大量生産☝笑

純正レンズホルダーを流用してリフレクターを固定します☝

ビーム角のビフォーアフター✨

なんとか425nmのビームを60°に転換できました✨
一方、370nmや400nmは綺麗な狭角が出てたのでリフレクターは不要だったけど、こうして見ると僅かな漏れ光も前方放射に転換できてるし、横から見た際に目へのUVの入射が防げるのは、チビッ子にも安心仕様になってエイジさんグッジョブです✨

スペクトルも、425nmの強度が少し改善できたようだ✨

メッチャ完成度が高まった✨
となると、、、コレも気になるな…🥺
というか、締めると割れるから必要トルクで締められない🥲
経年劣化かなぁ…

ちょっとカーマ行ってきますパート2…
割れたレンズホルダーを強く固定する方法
純正のネジはM2.6×5mmなのですが、皿ネジなので締めれば締めるほどヒビ割れが拡がって破壊しそうになるので、これを何とかする方法を考えてみました。

これならどんなに強く締めてもホルダーは割れないし、ガッチリ強く締められるからLED基板からヒートシンクへの熱伝導も安心です✨
総員配置につけぇ‼
ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ、ネジ…


なんかメカニカルな機能美が美しい🤔
ケーブルを着脱式に変更する
ここまで来ると欲が出てきて(笑)、不便な箇所は少しでも便利に変えたい☝
ジッとケーブルを見つめる…🧐
実はこの製品、本体と電源がケーブルで繋がってるんですが、切り離せないので設置の際にかなり融通が利きません🥺ムキー
だから、本体と電源を分離できるようにしたい☝✨ ※本来それが普通ですが
なので、こんなアイテムをケーブルに割り込ませます☝

ジャジャーン✨

うむ、エイジさんは燃え尽きた😌

MXT-07S改 ワイドバンドUV完成!
最強のバエルディの誕生だ✨笑
めっちゃ強い子に仕上がったので、強いて言えば調光機能を付けたかった🤔笑
どうかサンゴが焼け死にませんよーに(-人-)ナムナム
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