RedSea ReefLEDの第2世代”G2″がもうすぐ発売されるぞ!
- 2025.05.28
- LED

リーフビルダーでは今年の2月末に既に紹介されていたようですが、僕は昨日知りました。
RedSeaから遂に新型のReefLEDが出るようですね!
既に国内のあちこちのショップでは予約受付が始まっていました☝

各サイズとも出力アップが施されてますね☝
- ReefLED G2 60W (旧50W)
- ReefLED G2 115W (旧90W)
- ReefLED G2 170W (旧160W)
早速、公式YouTubeを見てみると、紹介動画がありました。
その中から僕が注目した部分をピックアップしました☝
おおおー✨
なんと、やはりスペクトルに手を加えてきましたねぇ~✨

気になる旧ReefLEDとの違いは如何ほどなのか⁉

手前が旧ReefLED、奥が新G2のスペクトルです✨
カーブが実測ではなく手描きなので正確な値は分かりませんが、このイラストの通りなら、UV域は390nmと410nmあたりの構成で1.5-2倍程度に強化され、恐らく435nmあたりも潜んでるように見えますが、何と言っても一番の進化はブルーの470nmを新たに採用して、ブルーバンドが太くなったことでしょう‼
残念ながらシアン500nmは採用されませんでしたが、旧ReefLEDと比べると明らかにグリーン蛍光とレッド蛍光の励起量が増え、色揚がりに貢献するはずです✨
そして恐らくイエロー蛍光にも恩恵はあるはずです☝
現在旧ReefLEDユーザーの方なら、この新G2への乗り換えはありだと思います☝
そして今回も僕が感心したのは、RedSeaの波長への益々の理解です。
元々旧ReefLEDがリリースされた際にもYouTubeでAviad Benzの説明を聞いて感心しましたが、今回は太陽光スペクトル(恐らく水深1m前後)も訴求に使われ、如何にPURが大事かを強く訴えています☝

※PUR:Photosynthetically Usable Radiationの略で、サンゴが使用する380-480nmの波長域の光強度のこと。光合成に必要な400-700nmの波長域のPAR(Photosynthetically Active Radiation)とは別の指標で、僕はあまり使いませんがそのような指標があるようです。

太陽光スペクトルのうち380-480nmの帯域が大切だとRedSeaは訴えています☝
言うなればRedSeaのワイドバンドブルーみたいな感じですね🤔
併せて、先ほど触れた旧ReefLEDリリース時のAviad Benzによる解説部分を見てみましょう☝
この動画では、PARに惑わされるな、大事なのはサンゴが利用可能なPURの部分なんだ!と訴えています。これによってシアン光以降のグリーン光やレッド光の帯域はサンゴには不要で、ReefLEDが380-480nmのPURの帯域に特化している理由を説明しています。これは恐らくサンゴが持つクロロフィルをcに限定した設計で、PAR測定に反映されない380-400nmにもコストを割いているんだ!というアピールになっています。
サンゴの光化学を理解して、無駄を排除した設計を提供する、素晴らしいこだわりの取り組みだと思います☝

※厳密にはサンゴはクロロフィルのaとcを持っており(aには赤も必要)、また光合成だけではなく蛍光タンパクを励起するための励起波長域も(PURだけじゃなくシアン光やグリーン光も)必要となりますが、そこへの言及は今はとりあえず割愛します
ただ、この当時の旧ReefLEDについては、実際の測定結果を見る限り、この思想に見合うほどの実態がなく、かなり残念な実力でした。

見ての通り、PURが示す380-480nmのうち、可視光線の400-500nmの範囲のブルー帯域は良いとして、380-400nmのUVA領域のPFD-UV量は微々たる量でした。
しかし、今回の新G2では、ブルー470nmの追加も嬉しいですが、UV域も全体的に嵩増しされてる印象なので、測定してみるのが楽しみです✨
来月早々には発売らしいので、買われた方は是非測定させてくださいね🙏

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