max-s既存ユーザー、および検討中のアクアリストに朗報です。
max-sについては以前の記事でもご紹介しましたが、当時の僕の率直な印象としては、どんなに素子数や出力を稼いでも、所詮裸のLEDだけではメタハラを謳う光量は得られず、また広角な光をもれなく有効利用するために水面ギリギリへ設置すると、水跳ねや塩害の心配はもちろん、メンテナンス性も損なわれてしまうなど、色々と弊害が伴うだろうと感じました。やはりシステムライトと言えども、LEDを使うからには何かしら集光するためのレンズが必要なのです。
実はその後も販売元のオーシャンアースさんとは裏でごにょごにょしておりました(笑)
当時からもオーシャンアースさんは僕のレンズの考察に対して非常に前向きに検討され、製造元に何度も掛け合ってレンズの実装に向けて積極的に取り組まれたようです。
その結果、いくつかの案が絞り込まれ、まずは専用のフレネルレンズを試作されました。フレネルレンズとはプラスチックのシート状のレンズで、過去の記事でも触れましたが、詳しくは検索してください。ここでの説明は割愛します。
そして先日、その試作レンズと試験のためのmax-sスタンダード機が届けられました。
写真上に見える丸いポコポコが付いたアクリル板が、今回max-s専用に試作されたフレネルレンズです。写真では凹凸のある半球レンズにも見えますが、実際はただの平坦なアクリル板です。それがフレネルレンズの特徴です。
しかもただのフレネルレンズではありません。
きっと、これ作るだけでもビックリマネーが吹っ飛んだはずです(汗)
表面は通常のフレネル加工で細かな溝が施されていますが、裏面には光を均一にブレンドするためのフロスト加工が施されてます。それが素子の数だけ用意され、一枚のシートに収められています。
ちなみに、このフロスト加工付きのフレネルレンズの装着方向は、あくまでもフレネル面を水槽側へ、フロスト面を素子側へ、とするそうです。それにより設計上の特性が得られるとのこと。実際の試験でもその方が逆向き時よりも照度ピークは低くなったので、これは光が中心に偏らず広範囲に均一に広がっていると言う証拠なのでしょう。やや腑に落ちませんが(笑)
さ、能書きはこれくらいにして、その実力を見てみましょう♪
なんと!?
このフレネルレンズを装着しただけで、純正の約2倍の照度が得られました!
装着と言っても、純正の前面アクリルカバーを外し、代わりにフレネルレンズシートをセットするだけの簡単作業です。要するに、既存ユーザーにも希望の光が射したということです♪
・・・と言いたいところなのですが、このレンズ、判る人は判ると思いますが、メチャ高いんです。金型作るだけでも50万は固いでしょう。しかもmax-sには8タイプの製品があり、全ての製品向けのレンズを製作すると・・・max-sを100台売っても回収できません(汗)
と言うわけで、このフレネルレンズが日の目を見ることはまず無いでしょうね。。。
僕も何度もお願いしてみましたが、とにかく先立つものが無ければ。。。汗
じゃ、何が朗報なんじゃぁぁぁっ!?
ふふふ。まぁ、落ち着きなさい。
このフレネルレンズはあくまでも「いくつかの案のひとつ」。本命ではありません。
実はね。。。
いや、まだ詳細はオフレコなんですがぁ。。。
でも少しだけ。
50,000lxオーバー by 30cm照度♪
これがmax-sの照度革命第二弾の成績です。
純正の3倍弱かっ!!!
これぞメタハラ250W置き換えLEDマシン!
但しこの試作案はフレネルレンズによるものではありません。
うーん。。。歯がゆい。
じゃ、雰囲気だけ。
こ・・・これは凄い!?(曝)
もしこれが発売されれば、アクア業界のシステムライトはeco-lampsのKR92とMaxspect max-sの高次元争いになるのは必至です。元々KR92はメタハラ250W置き換えを謳うモンスターライトでしたが、このmax-sが発売されればその存在を明らかに脅かすことになります。そして完全にこれらの独断場と化すでしょう。
うーん。。。他に参戦するメーカーさんはいないのでしょうか?
いつでもご相談に乗りますゆえ!
ちなみにmax-s第二弾については、実は僕もまだ現物を見て無いのでアレですが、これをご紹介できるのはそう遠くないみたい。果報は寝て待て♪