1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

あけましておめでたいでしょう♪

ブログ エイジ 16:43 コメント7件

みなさま、今年もたくさんの応援をいただき、心より御礼申し上げます。
本当にありがたいことです。
来年も変わらぬご愛顧のほど、なにとぞ宜しくお願いいたします。
2009 大晦日

みなさま、あけましておめでたいでしょう♪
今年も宜しくお願いしたいでしょう。
きっとそうでしょうとも。
2010 元旦予報

さきほど、ようやく書き上げた年賀状をポストに投函してきました。
本日の金沢は吹雪いてます。。。寒いです。。。
夏はあんなに暑いのに、冬はこんなに寒いのです。
つくづく、太陽と地球の微妙な位置関係に感心させられます。

今年もいろんな事がありました。
その中でも特筆すべきは、やはりLED関連の出来事でしょう。
ふと手にした東芝LED電球から、今ではLEDを駆使したミドリイシの色揚げ実験まで。
応援市場でも本当にたくさんのアクアリストにLEDの威力をお伝えできました。
そしてご協力頂いたボルクスジャパンには心より感謝申し上げます。

さ、来年はどこまで走れるか。。。
この老いぼれの往生を、しっかりと見届けるがいい。。。

栗さん

こちらのエントリーもどうぞ♪

カルクワッサー開始

この記事を含むタグの全記事リスト: 水質コントロール

遂にカルクワッサー(飽和石灰水添加)を開始しました。
と言っても3日前からですが。

水酸化カルシウムと添加方法

用意した水酸化カルシウムは一般的な500gボトルですが、これは通常は薬局でのお取り寄せになります。実は10日ほど前、金沢市内を散々探し回りましたが、大学病院の薬問屋でさえ在庫が無く、一時は諦めたのですが、やはりどうしても必要になったため、知人に送ってもらいました。

添加用の容器は、以前VMワラワラ実験で炭素源の希釈溶液を入れていた100mlミニボトルを加工して、サイフォンでの添加としました。容器の蓋に添加チューブと空気穴を設け、あとは流量調整器で時間をかけて添加を行います。と言ってもたかだか100mlなので、ものの数分で添加が完了してしまいますが(笑)

尚、当時の記事でも少し触れましたが、その前は実はこんなものを用意していました。

CO2添加キット

水槽の砂に直接CO2を添加して、水槽丸ごとカルシウムリアクター化計画を立てていたのです(笑)。が、その着手前の水槽のKH測定でとんでもなく高い値が出ている事が判明したため、それ以上KHが上がる恐れのあるリアクターは断念し、しかもpHが低いこともあったので、結局一石二鳥を期待してカルクワッサーの添加を採用したと言う訳です。これにより、カルシウムを上げ、pHを上げ、KHを下げようと言う目論見です。

で、最近の水質は以下の通り。

Ca KH pH NO3 PO4
12/20 450 15 7.8 0 0
12/25 450↑ 16 7.8 0 0
12/27 カルクワッサー開始
12/28 450 13 7.8 - -
12/29 440 13 8.4 - -

硝酸・リンは今は測ってません。全然出ないので。
本日の測定はカルクワッサー直後に測ったため、pHは高めになってます。

それにしても、これだけ高いKHにも関わらずコケが出ないということは、如何に栄養塩が低く、ワラワラが維持されているのかが読み取れます。我ながらこれは究極の5Lナチュラルだと思います♪

ちなみにカルシウムとKHはレッドシーを使ってますが、いまいち正しく測定できているのか自信がありません(汗)。そこで宜しければ皆さんの測定方法を教えていただけますか?

まずカルシウムですが、これは試薬の色が赤から青に変わるまでに、5~10滴程度の範囲で紫の状態が続きますよね?
これは、紫になった時点ではなくて、紫を通り越して青くなった際の値、と言うことでOK?
それにしても判りづらいけど。

次にKHですが、これはスタートラインの色に至るまでの添加分は、結果に加算しますか?
とは言え、僕の場合は1滴目で青くなるので、その1滴も含めて以降の添加分と合わせてKH値としています。

皆さんはどうですか?

こちらのエントリーもどうぞ♪

紫外線LED:ミドリイシの色揚げに対するUV効果

この記事を含むタグの全記事リスト: LED水槽記録 紫外線LED

巷では数日前にくりすますと言う催しがあったそうですよ!
なんでもキリストの生誕を祝うお祭りだそうです。
皆さんは如何お過ごしでしたか?
僕は、気が付いたら今日でした♪

そうそう。
昨日今日と、誘惑に負けて1cmずつ照明の高さを下げてます(汗)
現在2cm下げて、水面間28cmとなりました。
尚、LeDio7 UVブレンドは本体が長いため、水面25cmとなってます。
今のところ、僅かに刺糸を出す個体もありますが、ここはスパルタで(汗)
時代を切り開くために必要な犠牲として、どうか生体実験をお許しください♪

現在、だにミドリイシA.には、LeDio7 PearlWhite (7W) + LeDio3 UV(3W) を照射しています。これは、強い照度と強い紫外線によって超浅場の光環境の再現を狙ったもの。
その他、だにミドリイシB.には東芝LED改アクアブルー(6.9W)を、だにミドリイシC.にはLeDio7 アクアブルーUVブレンド(7W)をそれぞれ浅場相当として照射しています。
(尚、LeDio3 UV、LeDio7 UVブレンドは共にサンプル供給品)

では、予告どおり、だにミドリイシA.のUV効果による色彩変化をご覧ください。

だにミドリイシA.の色彩変化

前回も書いたとおり、ミドリイシ自体の色彩変化を見るには、水槽照明による演色効果を外す必要があります。青い光で青く見えても色揚がりと判断できないからです。そのため、比較のために6,500K相当の光環境下でも確認をおこないます。ま、欲を言えば太陽光などの自然光が理想的ですね。紫外線から赤外線まで入ってますから。

上列の画像は水槽照明下での演色とUV励起を含む色彩ですが、あまり変化は感じられません。しかし、よく見ると、当初は単にバイオレットが映りこんだだけの状態でしたが、現在は質感自体もバイオレットに染まりつつあるのが読み取れると思います。

さて、肝心のミドリイシ本体の色彩はどう変化したのでしょうか?
下列の画像は、12/15、12/23、12/28(本日)に、6,500K相当の自然光下で撮影したミドリイシ本体の色彩です。変化が判りますか?
前回の12/23の記事ではいまいち説得力に欠けましたが、本日28日の状態は明らかな違いとしてお判りいただけると思います。先端に乗り始めたピンクだけではなく、全体的にも赤っぽくなってきました。色素密度が増えてきたことで、紫外線による励起が無くてもそれなりに発色が確認できるようになってきたと言うことでしょう。

一方、UVを当てていない、だにミドリイシB.はどうでしょうか?

だにミドリイシB.の色彩変化

だにミドリイシB.には東芝LED改アクアブルーを直下で当てています。しかし厳密には左からLeDio7 PearlWhite、右からLeDio7 UVブレンドも僅かに当たっているとは思いますので、東芝LEDの影響だけと言い切ることは出来ません。
しかし、だにミドリイシA.と比べても、それほどの色揚がりは確認できていません。もちろん枝も太くなり成長は顕著ではありますが、A.ほどの赤みの乗りは感じられません。よく見れば先端に微かな赤みは見られますが、やはりA.ほどの顕著さはありません。このことから、この差はUVの有無によるものだろうと推測している訳です。

このUVによる色彩の挙動を見る限り、通常の波長域に反応する光合成色素のそれとは異なり、対紫外線色素の働きを予感させるような印象を受けます。通常の波長域であれば、光合成色素は光合成に利用(吸収)しない色成分を跳ね返す(見えている色)ことで、逆に自身に必要な波長域の光を効率よく獲得していると言えますが、一方、紫外線に対しては、代謝への必要の可否に関わらず、一定以上の過度のUVは生体の生理に悪影響を及ぼすため、これを避けるべく対策を講じなければなりません。それが対紫外線色素の役目であり、その機能の一つとして、自身の色彩にUV色(バイオレット)をより積極的に強く発現させて、結果UVを反射させる(結果バイオレットに見える)ことで組織への到達を回避しているのではないでしょうか?
このとき、傍から見ればUVの照射がUV色の発現に繋がったと言う状況となりますが、あくまでも通常の波長帯に於ける反応とはプロセスが異なるため、対紫外線色素特有の反応と言えるかも知れません。

以上が、現時点でのUV下に於けるミドリイシの色彩変化に対する考察です。

それにしてもこれまで当たり前のように書いてきましたが、ひとつ一番重要なことに触れるのをすっかり忘れていました。それは、水槽照明としてのLEDの効果です。そう言えば、ほんの半年前には、水槽照明にLEDはありか? なんて記事を書いてましたね(笑)

今回のミドリイシ実験は、いきなり色揚げ実験から入りましたが、予想通りLEDでもミドリイシはガンガン成長しています。それは上の画像の各ミドリイシの枝ぶりを見れば一目瞭然です。光が弱ければ上に伸び、光が強ければ横に伸びるという、典型的な成長パターンと言えます。
これが実現できたのも、やはりメタハラ並みの光量を備えたLEDランプの登場に尽きます。これまでの粒々LEDランプ(笑)はもちろんのこと、高出力と言われた補助LEDランプでさえ、なかなか無し得なかった功績だと思います。それは、同じ高出力LEDとは言え、性能は1年違うだけで倍以上の光束量の違いがあるためで、現在のモデルになってようやく効率的にも照度的にもメタハラ並に追いつき、水槽照明としての価値が見出せるようになってきたと言えるでしょう。

これからは、LEDがメイン照明になる時代です。今はまだLEDが信じられない方も、過去のLEDでガッカリした方も、いずれ選択肢になるよう、更に結果を出していきたいと思います。もちろん、せっかちな方、流行に敏感な方は、今のうちに時代を先取りしてください。そして後世で自慢してください。

「みんながメタハラに夢中だった頃、俺は既にLEDをメインで使ってたんだぜ!」

とね♪

こちらのエントリーもどうぞ♪