見極めろ!シリーズも遂に第三弾!
悪徳業者の最後の砦を容赦なく叩き崩す!
もうブランドチップ採用だなんて言わせないっ!
(この場合の業者とはヤフオクじゃなくて製造元・委託先のことだからね、念のため)
これまでの被害妄想のあらすじ
- 「うちのLEDランプは○○社のLED素子を採用してます♪」
これ、どう見てもノーブランドですけど? - 「うちのLEDランプは○○社のチップを使ったLED素子を採用してます♪」
・・・全世界のチップ情報かき集めてくるから、ちょっと待っとけ! ← 今ここ
では、チップ情報が集まるまで、LEDとチップについておさらいしておきましょう♪
まず、LEDチップとはなんぞや?
素子のレンズを覗き込むと四角い半導体が見えますが、それがLEDチップです。
しかし、レンズ越しには結構大きく見えてますが、実際はせいぜい1mm角しかありません。
↓これは、水質試薬に付属の注射針との比較写真です(笑)
針の太さほどしかありません(曝)
実際に測ってみました。クランケはCree XR-E一族。
単位はcmじゃありませんからね。mmですよ!(汗)
白のサイズ違いはロットや時期の関係でしょうか。。。詳しくは調べてません。
さあ、チップ情報が集まったようです!
この一週間の集大成をお披露目しましょう♪
これさえあれば一目瞭然! LEDチップメーカーとLEDチップの大図鑑! 世界初!?
細かいのは端折りましたが、およそ市場で見かけそうなのを並べてみました。
基本的に僕の手持ちからと、ネット情報から構成されてます。間違い満載かも?(汗)
全部公式データや手持ちチップから僕がトレースしたものです。しんどい。。。笑
ちなみに最後の不明チップ、どなたかご存知の方は教えてくださいませ。
上記リストに記載した各社のリンク先はこちら。記載順は僕の中のメジャー度順(笑)
但し、各社のサイトではチップ情報がほとんど公開されていません。なんでやねん!
なので、キーワード検索と画像検索の総当りでもぎ取ってきたものばかりです(曝)
信頼度は・・・まあ90%くらいはあると思うけど・・・。
で、実際に手元のチップを判別していたら、いくつか判別方法が判ったものがあるので、簡単にご紹介しておきます。
まず、紛らわしいCreeとSemiLEDsのチップ比較から。
電極の位置が違いますね。これさえ掴めば区別は楽勝♪
続いてBridgeLuxとEpistarの紛らわしいクルクルチップの比較。
判るかなぁ? 赤丸部分のアールが外向くか内向くかの違いなんだけど。。。汗
最後は、ノーブランドから見つかったGeneLiteとEpiledsのチップ比較。
パターンの先っちょがさすまたになってるのは、総じてEpiledsのようでした(笑)
あと、パターンの本数が微妙に違ったり、電極の位置が違ったり、まだまだ似たようなチップがたくさんありました。
これで今日からあなたもLEDチップ博士♪
もうアチラの業者も怖くないっ!?
しっかり指導して、ちゃんと仕様どおりの製品を作らせましょう♪♪♪
以上、僕のお仕事はここまで。
1. 高橋 2012/03/13 13:15
はじめまして、高橋と申します。
2011/5/23 LEDランプの素子のチップを確実に見極めろを
拝見したのですが、紹介されているチップメーカーを使用し
たLED商品はライセンス上問題はないのでしょうか?
大手メーカーは存じていますが、始めて聞くメーカーもありましたので。
よろしくお願いいたします。
2. エイジ 2012/03/13 16:38
高橋さん、ようこそ。
ご存じのこととは思いますが、過去の判例で日亜との和解やクロスライセンス等を経たメーカーの製品については問題なく使用できます。海外なら、Cree、Philips Lumileds、ソウル半導体など。過去の日亜のプレスリリースが参考になります。
http://www.nichia.co.jp/jp/about_nichia/press.html
それ以外の素子については、実際には日亜の担当者に確認した方が無難です。
近年、日亜が訴訟を起こす対象はすべて「白色LED」に対してで、これは日亜が近年掲げている同社の強力な白色LED特許網によるものです。これは「青色チップと蛍光体を組み合わせた技術」と言うかなり大雑把な括りなので、全世界のすべての白色LEDが抵触の対象となり、前述した認可メーカー以外のものが国内に入ると、漏れなく訴訟の対象になっています。(日亜も小規模なものはスルーしてますが、もちろん特許侵害です)
これは採用チップがどこであれ、そのチップと蛍光体を組み合わせた素子の製造行為そのものに対する権利なので、認可したメーカーが製造した白色LEDじゃないと使用できません。白色LEDに関しては、もはや選択の余地がありませんね。
白色LED以外のカラー素子については判例が少なく、青色LED裁判で世間を騒がせた404特許の放棄や、直後の白色LED特許網構築などからも判るように、日亜は白色LEDをメインに余生を過ごす覚悟なのだろうと思います。それもあと何年でしょうけど。
結論としては、現時点では白色LEDは確実なメーカーのものを選択する必要がありますが、それ以外(蛍光体を使わない単色LED)は概ね大丈夫でしょう。心配なら認可メーカー製を選ぶか、日亜に確認してください。
3. 高橋 2012/03/13 18:25
ご教授ありがとうございました。
最近では様々なLED商社があり、仕様を見る限り「本当?」と思うものが多々あります。商品選別の際の参考になりました。
ありがとうございます。
4. エイジ 2012/03/13 23:14
近年、LEDスポットライトやLED投光器など、中国製のLED製品が国内に大量に入ってきていますが、きちんと商社がLED素子やモジュールを精査してブランドを把握しているところは皆無に等しいようで、多くは調べもせずに中国の文句を鵜呑みにしてCreeとかLumileds採用を謳っています。中には、採用素子やモジュールの写真を載せていながら、明らかにノーブランドなのにブランド製と謳ってる(苦笑)場合もあり、如何に無知で商売しているかが判ります。勿論、性能試験も耐久試験もしてませんので、購入後数ヶ月で故障するものも多く、かなり問題になっています。
私の場合、逆にこうした製品の中で本当に大手メーカーのLED素子を採用していたものに遭遇したことがほとんど無いので、基本的にブランドを謳う製品があったら嘘だと思うことにしています(苦笑)
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