まず、今の僕の率直な気持ちを言い表すなら、
こんなにコテンパンにしちゃって良いのかなぁ・・・
と言う不本意な部分も感じつつ、とは言えPSEを言及し始めたのはスプリング自身だし、僕はそのご要望にお応えするだけだから、スプリングの自業自得だよなぁ・・・
と言う残念な気分でこの記事を投稿します。
決して僕のことをイジワルだとか冷酷だとか責めないでくださいね。
僕は、日亜LED偽装を追求したかっただけなので。。。
と言う訳で、スプリングの熱い要請にお応えして、PSE篇をお送りいたします。
10/18にアップされたスプリングの反抗文書より
PSE 取得の有無について
また、あわせてPSEを取得していないとのご指摘も頂いておりますが、これについては以前から正式に取得済みでございます。この事実無根の内容を確認せず記載したことにつきまして1.023worlサイト運営者に記載の即時訂正と謝罪要求をしたいと思います。
えええっ!?
僕が謝罪するのですか???
では、この文書の中でスプリングが主張する当方の「PSEを取得していないとのご指摘」について振り返ってみます。僕が今回の一連の記事でグランクリエイトのPSEに関して発言した内容は以下の通りです。
まず、2013/10/04の スプリング社UV 370nm搭載LEDスポット検証 にて、
でも、PSEが無い事も考慮すると、どう考えても返品が賢い選択となるでしょうね。。。
これは、上記の記事のコメント欄でも触れましたが、
PSEも製品自体には箱にも本体にも印字がないので、
と言う経緯からの発言です。
実際に製品にPSEマークが無いのに、どうやって僕がPSE適合証明された製品であると判断できるのでしょうか???
見たありのまま、「PSEマークが無いから、PSE取得してないよね?」と言ってるだけです。
なぜなら、PSEを取得していてPSEマークだけが無いと言うケースはあり得ないからです。
いえ、もし本当にあったなら、それはPSEマーク表示義務違反になります。
そして勿論、PSEマークが無いのは僕の責任じゃありません。
「事実無根の内容を確認せずに記載した」とおっしゃいますが、この状況では、仮に僕が誰に何を確認しようとも、現物にPSEマークが無いのは事実なので、例えスプリングが「PSEは取得しています!」と声を荒げようとも、無いものは無いのです。そして、PSEマークの表示は義務なので、無ければ完全にアウト、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が課せられるケースも出てきます。
じゃあ、本当にPSEマークは無かったのか?
それを隅々まで細かく検証していきましょう。
まず、今回検証した該当製品は以下の通りです。
製造元:スプリング
製品名:グランクリエイト
型番:青2白2U2UN2
購入日:平成25年9月12日
購入店:(公開自粛)
購入者:(公開自粛)
*公開自粛項目については該当者の保護を目的としていますが、スプリングはシリアル番号から出荷先を把握できると思うので、ここでは控えさせていただきます
まず、箱を見てみましょう。大サイズはこちら。
次に保証書です。大サイズはこちら。
次に本体の写真。正面から。大サイズはこちら。
シリアル番号のシールが貼られた側面。大サイズはこちら。
仕様シールが貼られた側面。大サイズはこちら。
仕様シールを拡大して各部連結してみます。大サイズはこちら。
判ったこと。
- 箱にも保証書にも本体にもPSEマークは存在しない。
- 仕様シールには製造年月日が2012年8月17日と明記されており、明らかにPSE法施行(2012/7/1)後の製造物であることが伺える。
はい。グランクリエイトがPSEを取得しているかどうか以前に、ご覧の通りそもそも肝心のPSEマークが無いのです。
経産省のページには、こうあります。
⑤ 販売の制限(法第27条)
電気用品の製造、輸入又は販売の事業を行う者は、④の表示(PSEマーク等)が付されているものでなければ、電気用品を販売し、又は販売の目的で陳列してはならない。
はい。PSEマークの表示はPSE法の義務なので、PSE適合証明の有無に関わらず、PSEマークが無いだけで違反になります。勿論、適合証明が無ければ論外ですし。
ところで、スプリングは以前からPSEに関してこのように表明しています。
要約すると、
グランクリエイトもPSEの申請が必要になったので、
事業届出事項変更届出書を提出したよ。
元々別の商品(クリップ灯具)でPSEを申請済みだったから、
「事業届出事項の製造(輸入)する電気用品の区分」 に
「エル・イー・ディー・ランプ」 と 「エル・イー・ディー・電灯器具」を追加したよ。
だからスプリングのLED主力製品がPSE申請済みになったよ。
このように解釈できますが、どうにも支離滅裂です。
確かに事業内容として輸入対象製品が追加になればそれを届け出ることになりますが、この届け出自体が製品のPSE検査をパスしたりPSE適合証明になる訳ではありません。当たり前ですが、別途PSE検査と適合証明審査が必要になります。
しかも、証拠写真↓をチラ付かせる割に、小さくて読めません!
仕方がないので、頑張ってこれを解析してみました。いいえ、礼には及びませんよ。
それがこれ↓です。大サイズはこちら。
こんな感じの内容と思われます。
届出用紙の様式は、関東経産局にある様式第6 事業届出事項変更届出書を利用したものと思われ、受理印もあるのでこれ自体は正当なモノでしょう。
しかし、この届け出はPSE適合証明とは何の関係もありません。
なのに、なぜかこれをPSE申請済みの証拠???として公開しているのです。。。
なぜこの事業届出事項変更届出書をPSEの証拠として声高らかに謳っているのか?
僕ならこんな紛らわしいことしないで、以下のような適合証明書をズバリ出しますけどね。
だって、中国の電源基板メーカーなり、あるいは自社でJETで取得した場合でも、こうした適合証明書の副本は持ってるはずです。それを出せば良いだけの簡単な話です。
きっと、慌てていたか、不慣れなせいで間違えて貼っただけですよね?
だったら、すぐに正しい適合証明書に差し替えて公開しておいてくださいね。
とは言え、もし本当に適合証明を受けているとして、それをどんなに強く訴えようとも、今、実際に僕の手元にある現物にPSEマークが無いのは事実なんです。PSE法施行後の製造物なのにPSEマークが無いんです。
この事実を、僕にはどーすることもできません!
無いものは無い。。。
もう一度繰り返しますが、このような事実の上にあって、なぜ僕が謝罪するのでしょうか?
PSEマークを付けなかったのは誰の責任なのでしょうか?
一体どういう解釈と判断の下、あのような発言に至ったのか、皆目見当が付きません。
あるいは、何か感情的な・・・いや、一企業の声明で、まさか・・・それは・・・
第一、今回僕はPSEを追求している訳ではありません。
日亜化学LED偽装と言う詐欺行為についての追求です。
勝手にPSE法違反までご丁寧に自白しないでください!
と言う訳で、スプリングに以下の宿題を要求させていただきます。
- スプリングは、日亜LED製品について、日亜化学のどの型番のUV素子を指定して設計・発注したのかの記録を提示してください。加えて、試作機は日亜の素子を使っていたと言う証拠(写真、測定データ等)も提示してください。
- そして、2012/7/1以降に製造したLED製品の全ロットについて、PSEマークの有無はもちろん、PSE検査記録とPSE適合証明書を提示してください。
僕に謝罪要求するくらいですから、それくらいできますよね?
もしそれができないなら、3年前のCree偽装も含めて誠意ある謝罪と自主回収と補償をしてください。そしてその謝罪内容は未来永劫サイトから削除する事は許しません。3年前みたいに、支離滅裂な言い訳を貼ったと思ったら一週間も待たずに消しちゃうようなズルは絶対に認めません。当然、今回の僕への謝罪要求も撤回し、謝罪文をスプリングのホームページのトップページに掲載していただきます。それも消す事は絶対に許しません。
尚、仮に宿題ができたとしても、PSEマーク表示義務違反は揉み消しようの無い事実なので、いずれにしても僕は一切謝罪することはありませんのであしからず。
・・・スプリング社長の宮咲さん、コレ↑を読んで、どう感じましたか?
感情的になるということは、こんな印象に映ってしまう、と言う事なんです。。。
ちなみに、あるショップさんに確認したところ、今年夏頃に入荷したグランクリエイトにはPSEマークがあるそうです。
恐らく昨年8/17~今年1/4までの間に、PSEマークを付けるようになったという事かな?
でもPSEマークの様式が間違ってますが・・・(記号と届出事業者名の併記が必要)
ま、あとは、適合証明があるかどうかで、このPSEの真偽が問われそうですね。
そこで、皆さんにお願いです。
昨年2012年7月以降に購入されたグランクリエイトについて、
- 箱または本体にPSEマークがあるか?
- 本体ソケットのシールに印字された製造年月日はいつか?
これらの情報をどしどしお寄せくださいませ。
ユーザーさんのみならず、在庫をお持ちのショップ様からのご協力もお願い致します。
個人情報は絶対に守ります。
メールで僕宛に以下の情報をお送りください。
■PSEマークがある場合
- PSEマークの写真(箱と本体ともに)
- ソケットのシールに印字された製造年月日
■PSEマークが無い場合
- 箱の天面の写真
- ソケットのシールに印字された製造年月日
どうぞ、ご協力の程宜しくお願い致します。
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