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VMワラワラ実験の目次

この記事を含むタグの全記事リスト: VMワラワラ実験

ライブロチェック Vol.1

  1. ライブロチェック:リハ再開、その他もろもろ
  2. VM Method:ワラワラテスト
  3. VM Method:2日目の検鏡結果
  4. VM Method:3日目の検鏡結果
  5. VM Method:4日目の検鏡結果

ライブロチェック Vol.2

  1. VM Method:18日目の検鏡結果
  2. VM Method Vol.2:2日目の検鏡結果
  3. VM Method Vol.2:3日目の検鏡結果
  4. VM Method Vol.2:4日目と5日目の検鏡結果
  5. VM Method Vol.2:14日目の検鏡結果
  6. VM Method Vol.2:15日目の検鏡結果
  7. VM Method Vol.2:16日目の検鏡結果
  8. VM Method Vol.2:18日目の検鏡結果
  9. VM Method Vol.2:19日目の検鏡結果と考察
  10. VM Method Vol.2 finals:みりん崩壊とウォッカフィーバー

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VM Method Vol.2 finals:みりん崩壊とウォッカフィーバー

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いやぁ、やっちゃいました。

VMワラワラ実験も佳境に入り(佳境ってなんだ)、最後のフェーズとして界王拳炸裂モードを試してたんですが、普段は中身も確認せず添加だけ続けていて、久しぶりに検鏡してみようと実験ペットボトルを持ち上げてみたら。。。わなわな。

VMワラワラ実験のウォッカ槽とみりん槽

みりん槽、白濁してますやんか~♪

さて、界王拳モードって、一体なにしてたの?
と言う疑問にお答えしましょう。

毎日、原液2~3滴添加っ!!

2~3滴というのは、およそ0.10~0.15mlです。(使用したスポイトでは)
原液0.10~0.15mlがどの規模に相当するかというと、これまでの各希釈液で言うと、ウォッカで60~100倍みりんで90~130倍です。かか界王拳100倍~!!!
ちなみに、使用したウォッカの炭素濃度は37%、みりんは50%です。
濃度の違いからか、まずはみりん槽が逝ったということですね(^^;

こんな無茶を開始してまだ10日ほどでしたが、忘れてることもあったので、厳密には毎日ではなく週に4~5回かな?と思います。
で、これらのペットボトルは2本揃えて1つのバケツに入れて保温してあったので、白濁には全く気づきませんでした。いつからだろう。。。何というクオリティ(汗)

で、早速ウォッカ・みりん共に久しぶりに検鏡してみました。
動画はいずれも約600倍です。

ウォッカ槽・・・かつて無い大運動会です(曝)
とは言え、各ピコピコはとても小さく、目で見るとある程度確認できましたが、動画に写すと大きなモノしか映って見えませんでした。それにしても恐ろしい密度です。
それに、鞭毛虫もさることながら、繊毛虫の増加と成長が驚異的です! もう、どこを見てもゾウリムシだらけ♪ 100倍で検鏡してもその存在感に圧倒されます。これだけのサイズのものは過去に実験槽では見たことが無く、今回の界王拳100倍実験で初めて湧きました。それも大量に(汗)。印象としては、ゾウリムシって「ゾウリ」からきたと言うより、「象」から来たんちゃうか?と言うくらい、 ブルドーザーのように見えました(^^;

みりん槽・・・死の世界です(^^;
正しくは、正体不明のバイオフィルムがコロニーを形成していて、デトリタスはすべてネロネロ状態。海水自体の粘性もかすかに高い感じ。また、視認できたピコピコは皆無、辛うじて見つかったのは、ごく数個の鞭毛虫?と数匹の線虫のみです(デトリタス数滴あたり)。
コロニーの正体は何かひとつまたは複数の嫌気性細菌群(表層は好気性細菌かな)でしょうが、サッパリ判りません。。。
ちなみにこの寒天質に多数見られる粒々は、恐らく直前まで栄えていた鞭毛虫の死骸かと思われます。こんなのがゼリー状のコロニー内全域に渡り散らばっていました。
また、デトリタス以外に白濁水も検鏡してみましたが、やはり何も見られませんでした。これ、何のバクテリアが居るんでしょうね。。。有用か否か、誰がどーやって判断するのか、て言うか廃棄でしょ(汗)

そして悲しいことに、なんとあの大繁殖を見せていたワムシのツチノコ君軍団が、ウォッカ槽・みりん槽共に完全に皆無となっちゃいました。なんてこったい。種の絶滅と単一種の蔓延、まさに生物層の終わり(笑)。ま、みなさんはちゃんと適正量を測ってね♪

最後に、ものは試しに各実験槽の硝酸でも測ったろうと思い、一滴、二滴、三滴、プス、プス、あぁ~!? 試薬無くなったぁぁぁ!!!
試薬を一年で使い切ったのは初めてかも♪
やっぱりこないだ送って貰えば良かった。。。
ま、辛うじてウォッカ槽だけ計れましたが、硝酸濃度は特に変化無し。みりん槽も見たかったなぁ。。。ま、変わらんとは思うけども。

さあ、オチに不満が残りますが、VMワラワラ実験、如何だったでしょうか。
水槽での炭素源添加に於ける挙動の参考として、少しはお役に立てたかしら?
炭素源の違いによる生物層への影響や、炭素源濃度による生物層への影響として、少しでも参考になれば幸いです。
これにて、まずはVMワラワラ実験Vol.2は終了と致しますです。
次回、まだ未定ですが、そのうちVol.3にも取りかかれたら良いな、と思います。

その他オマケ。
ウォッカ槽の鞭毛虫と、先日の繊毛虫。

鞭毛虫と繊毛虫

鞭毛虫は辛うじて長い鞭毛が映り込んだので、嬉しくてアップ(笑)
繊毛虫は瀬戸内海プランクトン図鑑でお世話になってるミクロ生物館の先生に、「アスピディスカと言う種類かも」と教えていただきました。確かに検索したらそっくりです♪
いやぁ、いつも助かります。ホントにありがとうございます。
でも早く良い顕微鏡が欲しいなぁ。。。どうかサンタさん。。。あ、俺か(笑)

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VM Method Vol.2:19日目の検鏡結果と考察

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VMワラワラ実験 Vol.2 の19日目(昨日)の検鏡結果です。

と、その前に♪

実は例の不明生物ツチノコ君について、先日購入した瀬戸内海プランクトン図鑑の発行元である岩国市立ミクロ生物館の方に質問をしてあったのですが、先ほど凄く丁寧な回答を頂きました。

なんと・・・ワムシの仲間ですってば!

特徴としては、体の後部にある2本のあしゆび、そして頭部の繊毛です。海水・淡水ともに水底の泥の中でよく見られる種類だそうです。
なるほどぉ。。。まさかワムシとは。。。

実はチラッと頭をよぎった事もあったのですが、瀬戸内海プランクトン図鑑にはあしゆびが1本の1種しか掲載されてなかったし、海洋プランクトン図鑑(保育社)にも逆三角形のよくある形状のタイプしか載ってなかったし、何よりワムシがこんなに動物的な動きをするものだと認識してなかったので、ほぼスルーでした(汗)

いやぁ~。謎が解けるって素晴らしい♪
岩国市立ミクロ生物館の先生、ありがとうございました!

それとですね、顕微鏡の倍率についてもご指導を受けまして、どうやら撮影方法やレンズ換算に問題があるようです(汗)
実は僕も以前から計算上の倍率と実際に見える倍率の相違について不可解に思っていたのですが、こちらもほぼ謎が解けました。
でも現状の顕微鏡ではこれ以上どうにもならないのは明白なので、とりあえず少しでもよく見えるように工夫して見ることにしました。ま、焦点距離いじっただけですが。

それでは、ご登場願いましょう~!
ワムシのツチノコ君です♪

1つ目のワムシは、これまでで一番よく捉えられたと思います。それにしてもこのワムシ、どう見ても思考に基づく動きをしてますよね。しかも体をよじったりバランス取ったり首を傾げたり。。。ワムシって高等動物なのか?(笑)
2つ目の繊毛虫(ゾウリムシ?)は、今まで素早いピコピコとしか判らなかったけど、こんなに変幻自在に形状が変形していることが判りました。それにしても、こんなにビクビクして生活していたら、さぞ長生きするんだろうなぁ(汗)
3つ目の繊毛虫は、繊毛の動きを捕らえようと構えていたら、あまりに水流が勢いよく発生するもんだから、遠くのゴミが遙々引き寄せられ(左下から)、しばらくクルクル回っちゃうという様子を捉えることが出来ました。素晴らしい♪

さて、ようやく本題のワラワラ実験の検鏡結果です。

日付 炭素源添加 VMワラワラ実験 Vol.2 備考
ウォッカ みりん
2009/10/21 0.1ml 0.1ml VMワラワラ実験 Vol.2 を開始。
2009/10/22 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。多くても2倍程度。
2009/10/23 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/24 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/25 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/26

2009/11/02
0.1ml 0.1ml * 未観察
2009/11/03 0.2ml 0.2ml 検鏡結果は10/25とまったく変わらず。
2009/11/04 0.4ml 0.4ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/11/05 0.6ml 0.6ml ワラワラ密度、少し増えた気が?
2009/11/06 - - パス
2009/11/07 0.8ml 0.8ml ワラワラ密度、変わらず。
2009/11/08 1.0ml 1.0ml ちょっぴりピコピコしてきたような?

えっとですね。。。これはさすがに可笑しいです♪

実験Vol.1では確かに炭素源(希釈液)を1ml添加したらエライことになりました(汗)
しかし、Vol.2では既に0.8mlの添加をおこなっているにも関わらず、本日の検鏡でも未だにピコピコはほぼ沈黙を守っています。。。
いや、強いて言うなら、高密度のピコピコは見あたらないのに、大型生物(大型の繊毛虫、線虫、ワムシなど)ばかりが目立ちます。しかもワムシに至っては、いくら脳天気な僕でも、その増え方にさすがに異常を察してます(曝)

0.8mlではダメで、1mlなら増殖開始?
いえいえ、だって1mlと言うのは規定量の10倍ですよ?(汗)

そこで本日は基本に戻って、まずは元々のヒゲゴケバケツのデトリタスはどうだったか、改めて確認してみました。
すると、最近の実験層の検鏡にすっかり見慣れてしまってたせいか、むしろヒゲゴケバケツのデトリタスの方が、ピコピコが活発に見えます。数こそ多くないけど、とても張り切って走り回ってます。いや、今となってはこっちの方が密度高いんじゃあるまいか・・・?

こうなると、答えを急ぐ訳ではありませんが、もはや一つの懸念が頭を離れません。
それは、やはり生物層のバランス崩壊ではないか?と言うことです。

以下、色々と思い当たる要因など。

  1. ウォッカ層・みりん層ともに、現時点で炭素源0.8mlの添加をしているにも関わらず、ピコピコ(細菌・鞭毛虫など)の増殖が見られない。
  2. 一方、ワムシの密度が、VMいずれの層でも確実に増している。そう言えば、大型の繊毛虫・線虫あたりも増えているように思う。
  3. ヒゲゴケバケツのデトリタスにはワムシがまったく見られなかった。(仮に見つかってもごく僅かなのだろう)

で、現時点で濃厚と思われるいくつかの結論。

  1. 実験初日の添加ミス(10倍濃度の添加)により、一時はピコピコが増殖したが、何より高濃度の炭素源により多くの低栄養細菌(ごく僅かの炭素を好む種)や同様の嗜好性を示す微生物群が活動の阻害を受け淘汰された。結果的に固有型細菌群(炭素含め栄養塩に左右されない種)や耐性のある微生物群だけが残った。また、淘汰という意味では、一般的な生産と消費と言う構図も含まれるだろう。
  2. 栄養に対する嗜好性(今回の場合炭素源)によっても、特に感度の高い微生物群にスイッチが入り、他の微生物群を圧倒し、競合のバランスが傾いた。
  3. 本来さほど多くないはずの種が、これらの条件下で優位性を見せ、最終的に高次消費者として勝ち残った。それがワムシなのかどうかは断定は出来ないが。。。
  4. 一度ピコピコが大繁殖してしまったために、本来少ないはずのワムシや他の大型生物が増えてしまい、それ以降ピコピコがどんなに増えても次々と狩られるため、いつまで経っても目視でカウントできる規模にならないだけか?

* 参考文献: 環境美生物学/昭晃堂、海洋微生物の分子生態学入門/培風館

で、今日は最後のあがきとして、遂に1.0mlの添加をおこなった。
これでもピコピコがVol.1規模で増殖しないなら、暫定的に上記のいずれかの結論に落ち着きたいと思う。どれにしようかな~(笑)

続いて、実験Vol.3の準備も始めた(汗)
今はRO水で人口海水を作ってる最中。
が、市販のバクテリア剤は調べがまだ間に合ってないので、とりあえず作りたての海水へ適当にヒゲゴケバケツのデトリタスを与え、また次回からはウォッカ層とみりん層の実験ではなく、規定量添加層過剰添加層に分け、それぞれの挙動を観察しようと思う。一方を低栄養性の保持、もう一方を高栄養性として観察する訳だ。

ところで、肝心の検鏡がしばらく出来なくなりました(^^;
なんと、本日の検鏡でことごとくカバーガラスを割ってしまい、ついに最後の一枚も(汗)
近日中に理化学機器の問屋見つけて調達してきます。
どこにあるかな。。。金沢来てからそゆとこ行ったことないかなぁ。。。
あー。。。そう言えば顕微鏡も新しいの欲しいなぁ。。。
ハッ。いかんいかん。金がない(苦笑)

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