今宵は、現在開催中のAQUARAMA 2015から活きの良い情報をお届けします♪
え?
僕ですか?
行ってませんけど、何か?笑
やだな~僕は行ってもないのに行ったフリなんてしませんよ~♪
シンガポールへの旅費なんて捻出できるキャパないからね~泣
実は、最近話題のトリトンも出てるって聞いたので、今回AQUARAMAに参加されたBH和田氏とテツオ氏に、トリトンの”LANI LED“の潜入捜査をお願いしてたんです(笑)
さすがLEDオタク♪笑
だって、なかなか目にする機会が無いんだもん。。。
今後、国内でも販売するんだろうか?
オマケ: 【facebook動画】 BH和田×テツオ×Ehsan(トリトン)対談 (笑)
以下、写真は和田氏&テツオ氏のfacebookから。
ほほお~これがトリトンのLEDですか~
これは、UV系と白系と青系で構成されてるから、“Lani One”って奴ですね。
公式サイトによれば、赤が入った“Lani Pro”ってモデルもあるようです。
以下、公式サイトより各モデルのLED素子構成を抜粋。
■TRITON “LANI PRO”
32x CREE XT-E, white
32x CREE XP-E, blue
16x purple
8x red
8x deep red
8x royal blue
■TRITON “LANI ONE”
32x CREE XT-E, white
32x CREE XP-E, blue
16x purple
あ、この素子リストの中のpurpleって、UV系素子のVioletの事ですからね。
たまに青チップ+赤チップのデュアルチップ素子のことをパープルって言ったりするけど、このページってどうも機械翻訳でドイツ語から英語に変換されてるみたいで、420nm前後の波長を表すすみれ色のことをVioletって訳したりPurpleって訳す癖があるみたい(笑)
勿論ドイツ語のページには、LED素子はPurpleではなくVioletと記してあります。
ま、ページを一通り読めば、バイオレットとブルーで強い蛍光を得てるって書いてあるので判るはずですが、一応念のためトリトンにも直接聞いてきてもらったと言う訳です。
とその前に、各モデルページに記載された文言の確認 (各上が原文、下が日本語訳)
Dimmability
Dimmable 0 – 100% via three separate channels (violet, blue and white).調光機能
Violet/Blue/Whiteの3つのチャンネルによる0-100%の調光が可能。
Perfect spectrum for growth and colouring
The spectra of the three base LEDs (violet, blue and white) are…成長と色揚げに最適なスペクトル
Violet/Blue/Whiteの3つのベースLEDのスペクトルは…
Great fluorescence
Thanks to the special wavelengths of the installed LEDs, fluorescence in the violet and blue phase is noticeably stronger.素晴らしい蛍光
採用されたLEDの特殊な波長の恩恵により、VioletとBlueのフェーズの蛍光は著しく強いです。
LANI LED featuresのページのWavelengthsの項からも抜粋。
Instead of royal blue LEDs, TRITON uses special violet and blue wavelengths for illumination, …
RoyalBlue LEDの代わりに、TRITONは照明のために特別なVioletとBlueの波長を使います
で、本日トリトンに直接確認してもらったところ、このVioletのLED素子の波長は約410-420nmとのことでした。うん、まあ想像通り。今現在、RadionやHydra、Razorなど各社が採用しているUV系素子も410-420nmですからね。
トリトンも例に漏れず載っけてきたかぁ~?
・・・と思ったら、2年前もViolet LEDが載ってたってリーフビルダーに書いてあった(笑)
なんだ、トリトンも最初からUVの理解者だったか。流石だトリトン! 判ってるぜぇ~?
え? てっきりトリトンってUV系素子使ってないと思ってた? なんで???
誰かそんなこと言ってた??? またどこかの販促活動かしら。。。困ったモノです。
と言う訳で、使ってる素子が一通りざっくり把握できたので、さっそくSPECTRAを使ってLANI LEDの各モデルのスペクトルシミュレーションをしてみました。
良いんじゃない?
さすがViolet素子たくさん並べてるだけあります!
多分、フルスペに次ぐUV系素子の多さです。フルスペのUV系素子の使用率は全体の約30%、一方LANI ONEは20%、LANI PROなら15%です。ついでにRadion G3 Proは19%、Hydra/Primeは15%です。
ちなみに、RedとDeep Redは多くの場合630nmと660nmなのでその前提で計算。
Cree XT-E WhiteとCree XP-E Blueは標準値を割り当て、Violetも近年妥当な放射束400mW程度にて計算しました。でももしKRみたいに500mWや600mWのモンスターランクを採用してたら、もっとUV域が持ち上がってくることでしょう♪
いつか測ってみたい。。。
あと判ったのは、LANIシリーズは1W駆動だと言うこと。よって、LANI PROなら104素子だから104W、LANI ONEなら80素子だから80Wと言うことです。で、実際の製品の消費電力は、安定器の分だけさらに10-20W大きくなる感じかな。だから、KRのようになるべく少ない消費電力で、高効率&大光量を実現してるってことですね!
うーん。。。
UV域の重要性の認識や、1W駆動×多素子のメリットの理解。。。
妙に親近感が♪笑
ただ、ひとつ問題が。。。
レンズが搭載されてない!?
そのため、満遍なく広域を照らせる反面、直下照度が低い。。。
てことは、5年前に測ったVertexもレンズ無しの80Wだったから、アレと似たような照度かな。簡易照度で約15,000lx@30cm。。。3万4万が当たり前のこのご時世には、ちと厳しいかな。。。ま、Vertexは3W駆動だったけど、トリトンは1W駆動だからもう少し伸びるかも。2万はいくかな。でも2万か。。。汗
せめて初期のRadionのようにリフレクター(反射板)くらい採用してれば少しは。。。
実は、LANIはレンズによる透過ロス回避と拡散光保持の観点から敢えてレンズを採用しないと言うポリシーを持っているようです(LANI LED featuresのページの120° angle of reflected beamの項参照)。さらに「レンズの透過ロスは10-20%」と記してあるけど、それを言ったらLANIだってガラス板(orアクリル)があるし、ガラスなら10%はロスしてるハズ。それに、仮に透過ロスが回避できたとしても、必要な光量が確保できなきゃポリシーが矛盾してしまいます。ま、だから上の写真でも判るように、専用ブラケットで水面に近接させる設置方法がデフォなのかな?と(多分ブラケット高さ15cm位?)
ま、続きはいつか現物を測定してからにしましょう。
ただ、僕が思うに、過去のMaxspect、Radionもそうだったように、ユーザーから光量の不満が募れば、いずれレンズも採用するんじゃないかな。80°でも100°でも、レンズは無いよりあった方が断然明るいからね。それでもある程度の広角と拡散は確保できるんだし。あとは今後のトリトンの判断力に期待しましょう。
でも、UV域の強化と、1W駆動×多素子、あとレンズまで搭載されたら、、、
基礎がフルスペと同じやん!?笑
その上、今後400nmや500nmも強化してきたら、、、
太陽+深度のアルゴリズムまで踏襲してきたら、、、
脅威だぜぇ~?