以前から、よくスイハイ先で水槽内のPPFD(PAR)を測定してますが、
あれはApogee社のMQ-200と言うPARメーターを使用しています。
センサー部は防水でケーブルも長いので、水槽内のPPFD測定に便利です。
センサー一体型のMQ-100もありますが、アクアにはMQ-200の方が有用でしょう。
精度は、センサーのSQ-110自体が、光合成有効放射の作用曲線を完全にはトレースしてませんが、ホビー用には十分です。
ただ、結構お高いです。国内なら70000円はします(汗)
僕は海外通販のAquariumSpecialtyで買いましたが、当時は円高だったので送料込みで35000円もしませんでした。今なら45000円ほどかな。
そこで朗報です。最近USBタイプのPARセンサーが発売されました。
Biotek Marine BTM3000 USB PARセンサーです。
パソコンにソフトウェアをインストールすれば、USB端子に差すだけでパソコンでPPFDが測定出来ます。もちろん、センサーは防水なので、水槽の中もガンガン測れます♪
ただ残念ながら、まだ国内では販売されてませんので、AquariumSpecialtyやPremiumAquaticsなどの海外通販から入手するしかありませんが、送料込みで25000円程度で買えるのは魅力的ですよね♪
そんなBTM3000を、今回ちょっと借りる機会があったので、簡単にレビューします。
まず、BioTek MarineかApogeeのサイトから、ソフトウェアをダウンロードします。
ソフトウェアはWindows用とMac用が用意されており、仮にWindows用をクリックすると、以下のようなインストール実行ファイルがダウンロードされるので、
クリックしてインストールを進めます。
インストールが完了するとデスクトップに以下のようなアイコンが作成されます。
続いて、ドライバーをインストールします。
USBポートにBTM3000を差すと、自動的にインストールが始まります。
ドライバーのインストールが終わったら、デスクトップのBTM3000のアイコンをクリックして、ソフトウェアを起動します。
PPFDがリアルタイムに表示されるので、センサーを色んな光源にかざしてみてください。
SPS水槽の場合、水面で500umol/m2/sは欲しいところです。
超浅場なら800umol/m2/s以上!
LPSを置く場合は、水底などの100-200umol/m2/s程度が無難です。
また、一定時間間隔でデータを取り続けるデータロギング機能もあって、結果はCSVで保存されます。時間間隔は5秒以上なら何分でも何時間でも自由に設定可能です。
詳しくは、ユーザーガイドをご覧ください。
先のソフトウェアダウンロードのページからダウンロードできます。
ユーザーガイドは全16ページ。但し、全部英語です(汗)
ただ、残念なのは、スマホに対応してないこと。。。
これ、スマホで使えたら最高なんだけどな~♪
なので、現在の最小構成は、タブレット+BTM3000かしら。
タブレットをお持ちの方で、極力安くPARメータが欲しい方にはオススメです。
ちなみに、
- 2万円はなかなか手が届かない
- PPFDじゃなくても単に光量の目安が知りたい
と言う場合には、ヤフオクの安価な照度計でも十分です。測定器としては破格の2000円前後で買えますし、むしろあの安価な照度計の方が比視感度フィルターを持たないため水槽照明の光量測定には適しています。なぜなら、普通に高価なJIS照度計は比視感度フィルターを持つため、白光や緑光は高く示しますが青光は低く示すため、光エネルギーの量として把握することができないのです。
↓この辺のヤツ
古い記事ですが、照度計選びの参考にどうぞ→照度計選びのポイント
ヤフオク照度計なら、SPS飼育の場合、水面で30,000lx以上あれば良いでしょう。