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スペクトル測定は露光時間を適切に

ブログ エイジ 20:24
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普段からLEDのスペクトルに慣れている方ならすぐに気付くような事でも、
そうでない方はなかなか気付く事が出来ない?
と言う事例をご紹介します。

まず、以下のスペクトルをご覧ください。

フルスペKR93SPのスペクトルが、遂にUV 380nm大盛りになりました♪

フルスペが379nmピークに♪

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

はい、あなた、正解です。
LEDのスペクトルは、決してこんな曲線にはなりませんよね?
そう、気付くべきは、UV 380nmピーク周りの曲線形状の異常です。
僕なんかはすぐに気付くのですが、よほどのLEDマニアじゃないと無理かな?
ま、少なくともLEDのスペクトルを語る業務の方は、磨いておくべきセンスです。

例えば、僕も使ってるスペクトロメーターUPRtek MK350では、露光設定をオートにしておけば、光源の明るさをいちいち考えなくても自動的に適切な露光時間を算定(カメラで言うところのAE)して測定してくれます。そのため、スペクトルの最大値を100%とした適正な相対グラフが容易に得られます。
一方、よりプロフェッショナルな使い方として、露光時間を手動で設定できるマニュアルモードも用意されています。しかし、当然ですが、露光時間を光源の明るさに応じて適切に割り当てなければ、カメラで言うところのオーバーにもアンダーにもなってしまいます。

と言う訳で、上のスペクトルは、実は幻です。残念でした~汗
敢えて露光オーバーで測定したインチキスペクトルだったんだぜ~?笑

種明かしをすると、こうです。

MK350の露光時間設定の違いによる測定結果の違い

上が露光オーバーで測定したインチキ、下が正しいスペクトル、共にフルスペです。
採用されている最も単波長のLED素子が400nmなのに、このように379nmピークなんて出ちゃってます。これは、400nmのスペクトルの立ち上がりの波長部分が既に露光オーバーになったために起こった現象です。

似たような紛らわしいインチキスペクトル例としては、GIESEMANN PowerChrome - PureActinicがあります。これも同様に露光オーバーだったのでしょう。完全にJAROな案件です。知っててやったなら詐欺。未だに公式サイトに貼られてるけど。。。汗

GIESEMANN PowerChrome - PureActinic 適正スペクトルと露光オーバースペクトル

同じようにこの蛍光バルブを意図的に露光オーバーで測定するとこんな感じになりました。
ピークが387nmになってUVリッチに♪笑

まあ、通常は露光設定はオートに設定しておけば問題ありません。
マニュアルで使う事は、まずないです。
ましてや、露光をよく理解されていないなら、使わない方が無難です。

以上、LEDクリエイターからのワンポイントアドバイスでした♪

尚、他にも判断がつかない怪しいのを見かけましたら、お気軽にご相談ください。

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