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F.P.ドクター非公式ニュータイプ

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ナイトライドの最強370nmを使った3Wスポットにジワジワ火が付きそうかと思いきや、LED素子のストックが無くなって製作休止中です(ショボーン)
でも素子が調達出来たらまた承りますのでよろしくお願い致します。
予約は今でも可能です。メールでどうぞ。

一方、3W常用では樹脂レンズの劣化が懸念されたNS365L-3SVRの素子でしたが、ちょうど良い使い道がありました。
実は、facebookの方では既に先行受付してましたが、それは、、、

F.P.ドクター370♪ (ドラえもん風に)

左は純正のF.P.365nmで、右が1023オリジナルのF.P.370nmです!

F.P.ドクター 365nm(純正)と370nm(ナイトライド)

LED素子だけではなく、専用のガラスレンズアルミリフレクターも装備しました!

365nm(純正)と370nm(ナイトライド)のレンズ周り

波長精度もグッド♪

370nmスペクトル

* 実際にこの至近距離で測定すると露光オーバーになります(笑)
あくまで撮影用の構図ですからあしからず

で、このナイトライドF.P.370nmがどれほど凄いかと言うと、、、

365nm(純正)と370nm(ナイトライド)のビーム比較

* 365-370nmのUV-Aでもビーム光強度が判るように蛍光紙の上で撮影

界王拳10倍くらい違います♪汗
(実際、純正は50-60mW@350mA、一方ナイトライドは600-650mWだし 汗)
いや、純正も相当高価なLED素子使ってましたが、高価のレベルが違うってことです(汗)

従って、従来の365nmと400nmの純正同士では、これくらいのパワー差がありました。

365nm(純正)と400nm(純正)のビーム比較

これがどんな弊害をもたらすかというと、例えばブルー蛍光BFP発光量観察の際、

400nmだと強く光るけど365nmだと弱いから、このBFPには365nmは不要?

みたいな誤解が生まれてたのです(汗)

だよねぇ。。。
発光量の判定をLEDの出力に合わせて脳内で変換しろなんて、無理な話です(汗)
やはり、可能な限りLEDの出力を揃えて、視覚的に捉えた発光の強弱をそのまま比較して蛍光量を解釈したいですよねぇ~(笑)

そのためには、ただでさえ最強を誇るKR用400nmに匹敵する370nmが必要だった!
それには、今回のナイトライドのNS365L-3SVRが最高のバディだったのです♪

見よ! この互角のパワー!!!

370nm(ナイトライド)と400nm(純正)のビーム比較

これでこそ、蛍光ブルーBFPのスパスラタに当てても、

400nmだと超光るけど、370nmでも結構光るから、やっぱ370nm重要よね?

みたいな正しい判定が出来るようになるので~す♪

ナイトライドF.P.ドクター370nmのご用命は、メールで承ります。
お手持ちのF.P.ドクター(波長問わず)をお送りいただいて改造する場合・・・5000円
僕の中古のF.P.ドクター(本体色未定)を改造したものをお送りする場合・・・10000円

そして、もう一種類。

F.P.ドクター530♪ (ドラえもん風に)

500nm(純正)と530nm(改)の発光色比較

シアン500nmに比べ、蛍光レッドRFPがより強く発光しますぜ♪

530nm(改)のスペクトル

* 実際にこの至近距離で測定すると露光オーバーになります(笑)
あくまで撮影用の構図ですからあしからず

ところが、、、
これを使いこなすには、比視感度を熟知した波長スキルが必要です(汗)

と言うのも、530nmともなると、人間の目がもっとも強く感じる波長555nmに超近い!

てことは?

はい。このグリーン光の隣に赤の波長がちょっとやそっと発現したくらいじゃ、人間の目にはグリーンが強く感じすぎてるので、赤の波長はほとんど感じません(曝)
逆に、ブルーやUV光を当てた時の方が、人間の目には赤がより強く際だって見えます。

例えば、以下のようなクシハダ・レッドの反射スペクトル解析データを見てみましょう。
(コーラルカラーレポートVOL.3より出血大サービス♪)

クシハダミドリイシRFP解析データ

蛍光スペクトルの450nm以下を端折ってますが、決して発光量はゼロでは無くて、真ん中の生データグラフをご覧の通り、微力ながら反応はあります。メモリで言うと、370nm/400nm/425nm/450nmの各波長時で1マス分くらいはあるかな。
このクシハダの蛍光レッドRFPの各波長毎の発光量をザックリ数値化すると、

370nm照射時の発光量・・・1
400nm照射時の発光量・・・1
425nm照射時の発光量・・・1
450nm照射時の発光量・・・1
475nm照射時の発光量・・・2
500nm照射時の発光量・・・4
520nm照射時の発光量・・・6

はい。絶対値で見ると、このように確実に右肩上がりで発光量が増加しています。
間違っても 450nm時>520nm時 ではないですね。

しかし、これを人間の目の比視感度で捉える場合、

比視感度

* WiKiより引用

まず、目の感度を数値化すると、

370nm比視感度・・・0.0
400nm比視感度・・・0.0
425nm比視感度・・・0.02
450nm比視感度・・・0.05
475nm比視感度・・・0.2
500nm比視感度・・・0.55
520nm比視感度・・・0.84

これが人間の目に感じる各波長の強さで、555nm時を1.0とした時の相対値です。

さらに、蛍光を測定する際には、蛍光の発光強度の何十倍もの強度(仮に10倍)の励起波長を当てているため、仮にその各波長の照射時の強度を各60(先の蛍光レッドRFP発光量の最大値が6だったので)とした場合、各波長照射時に目に飛び込む励起波長源の強度は、

370nm眩しさ・・・0×60=0
400nm眩しさ・・・0×60=0
425nm眩しさ・・・0.02×60=1.2
450nm眩しさ・・・0.05×60=3.0
475nm眩しさ・・・0.2×60=12.0
500nm眩しさ・・・0.55×60=33.0
520nm眩しさ・・・0.84×60=50.4

これが、蛍光観察時に目に飛び込んできて邪魔をする励起光の強さです。

あとは、蛍光レッドRFP自体が人間の目にどれくらいの強度で見えるか換算すると、600nm比視感度0.5なので、

370nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
400nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
425nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
450nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
475nm照射時の発光量・・・2×0.5=1.0
500nm照射時の発光量・・・4×0.5=2.0
520nm照射時の発光量・・・6×0.5=3.0

で、表にまとめると、

波長 比視感度 励起光
眩しさ
RFP
強度
励起光 vs RFP RFP
視認性
370nm 0 0 0.5 0<0.5 よく見える
400nm 0 0 0.5 0<0.5 よく見える
425nm 0.02 1.2 0.5 1.2>0.5 見える
450nm 0.05 3.0 0.5 3.0>0.5 見える
475nm 0.2 12.0 1.0 12.0>>1.0 やや見難い
500nm 0.55 33.0 2.0 33.0>>>2.0 かなり見難い
520nm 0.84 50.4 3.0 50.4>>>>>3.0 かなり見難い

数値で説明すると結構強引な感じになりますが、意味は大体判りますよね?

どうして一方の光量が大きくなると、弱い方が見え難くなるか?
それは、眼が眩しい方の光に合わせて瞳孔を絞ってしまうからです。
例えば、450nm時に励起光感度を1に下げるために瞳孔が閉まった時のRFP感度は0.5÷1.2=0.42ですが、520nm時に励起光感度を1に下げるために瞳孔が閉まった時のRFP感度は3.0÷50.4=0.06です。要するに、絶対値では520nm時のRFPの発光強度は450nm時の6倍もの強度があるにも関わらず、比視感度では発光強度は1/7程度にしか感じない、と言うことです。
これが蛍光レッドRFP観察時の比視感度トリックです。
蛍光レッドRFPの発光量が少ない場合、写真に写りにくいのもこの原理です。

上記の理屈により、蛍光レッドRFP(例:ハイマツ)の実際の見え方はこうなります。

各波長によるRFP発光の比視感度

* 見た目に近づけるためにレベル補正を掛けています
* サンゴのRFPによって特性はやや異なります

ご理解いただけた方で、このF.P.530nmをご希望の方は、メールでどうぞ。
お手持ちのF.P.ドクター(波長問わず)をお送りいただいて改造する場合・・・1000円
僕の中古のF.P.ドクター(本体色未定)を改造したものをお送りする場合・・・5000円

以上、楽しい蛍光ライフにお役立てください♪

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