前回ご紹介したナイトライドUV 370nmスポットLEDの“正式版”を作るため、ナイトライドから最新365nm LED素子NS365L-3SLGを取り寄せてみました。
素子サイズはNS365L-3SVRと同じ3535サイズ(3.5×3.5mm)で、ハンダパターンもCree XP互換なので使いやすいですね。
しかし、レンズは樹脂から石英ガラスに変更されました。これはNS365L-3SVRのような樹脂レンズの経年劣化を回避するたです。とは言え、石英ガラスは樹脂よりも透過ロスが大きいので、チップサイズを45mil(約1.1mm)から55mil(約1.4mm)にサイズアップすることで、光強度を確保しています。
ちなみに、今回入手出来たBINは、1250-1300mW@1000mAランクです♪
これなら3W駆動(700mA)でも900mWをキープ♪
3Wスポットの600-650mA駆動なら、差し詰め800mWモデルというところでしょうか。
まあ、1000mWモデルではなくなりましたが、それと引き替えに長寿命が達成出来たのでヨシとしましょう。それでも800mWもあれば市場では向かうところ敵無しです♪
では、新旧対決をしてみましょう。
左がNS365L-3SVR、右が最新NS365L-3SLGです。
まず、LED素子の外観比較です。
え? チップサイズが同じに見えるって???
いいえ、あくまで左の3SVRはケントデリカット現象ですってば!!!笑
(ドームレンズの虫眼鏡現象によって大きく見えてるだけ)
そして気になる放射スペクトル比較。積分球FOIS-1による全放射束測定です。
ぐはっ! 積分値3割ダウンはきつい。。。これが樹脂と石英ガラスの差です。。。
ビーム角比較。
ややNS365L-3SLGの方が明るい風に写ってますが、あくまで可視域だけの話ですからね。しつこいけど(笑)
ただ、実際に3Wスポットに実装してUV照度の実測値@30cmを測ってみると、3SVR機も3SLG機も特に大差はありませんでした。いや、むしろ3SLG機の方が高出力に!笑
理由は、上の素子発光をご覧の通り、NS365L-3SLGの照射エネルギーはその構造上NS365L-3SVRよりもやや前方に分布しています。そのせいかな?と考えています。
まあ、結果的に心配したほどのUV照度の差がなくて安心しました♪
では、次回はナイトライド370スポットLED正式版のスペックをご紹介します。