CM明けです。長い(曝)
先ほど紹介したのはメタハラの白系の球のスペクトルでしたので、今度は青系の球のスペクトルも見てみましょう。
まずは、いつも見ている波長範囲で、各球のスペクトルを重ねたもの。
えっと、何コレ? みんな兄弟なの?笑
多分、球に封入されているハロゲン化金属の微妙な配合如何で光色の色味(色温度)を変えている?のだろうと思うけど、発現する光のスペクトル構成自体は基本的に同じもののようです。要するにどれ使っても入ってる波長は似たり寄ったりだと言うことです。なるほど、だからどの球使っても波長の差異による飼育難度が大きく変わることなく、色の好みだけで自由に球を選ぶことが許容されてきた訳です。
ここがLEDと違うところ。
LEDは、例えば500nmの真シアンと、青+緑で作った疑似シアンが、仮に同じ色に見えるからと言って色だけで選んでしまうと、実は中身が全く別物(真シアン=500nm/疑似シアン=450nm+540nm)ですから、サンゴに与える影響はまったく異なってしまうのです。
メタハラだと水質管理だけ考えてたら良かったけど、LEDに移行したらスペクトル管理も増えてしまう理由がここにあります。以前投稿した色温度からスペクトルは計れないの記事も参考に。
先ほどの青系メタハラのスペクトルを個別に見るとこうなります。
微妙な違いを挙げるなら、410nm+450nmのピークを含むブルーの帯域の光強度の違いと、シアン500nm以降の長波長側の光強度によって白さが加減されているくらいのものです。それゆえ、サンゴへの波長の影響の違いをあまり意識せずに、好みの色で球を選んでも特に支障はなかったのでしょう。
そしてそれがLEDライトも色温度で選ぶと言う過ちを生む原因になったのです。
あ、もちろん魚水槽など演色性だけの用途ならそれで良いのですが、サンゴなどの光合成をまかなうなら、色温度でのLEDの選択はNGだと言うことです。
ダメですよ。LEDを選ぶ際、その時点では色温度は忘れてください。まずはスペクトルでオーディションにかけ、選考に残った中から最後に色味で選ぶ分にはOK。真っ先に顔で選ぶと、実は性格が悪かったり料理が出来なかったり、すべては後の祭りです(笑)
LEDは色温度ではなくスペクトルで選ぶこと。
一旦CMです。
ここまでの放送は、
見え過ぎちゃって困るブルーハーバーと、
目がチカチカして困る1.023world
の提供でお送りしました。