機は熟した♪
と言う訳で、ようやくこの話題に触れられます(笑)
そして新たな実験シリーズの開始です。
タグは紫外線LEDです。
現行のアクア用LEDランプに足りないモノ。
そう、それは紫外線です!
そして遂に、アクア業界を震撼させるUVブレンドLEDランプの降臨となるか!?
が、その前に伏線を。(言った時点で伏線じゃないが)
かれこれ少し前、ちょうど例の東芝のLED電球で遊んでいた頃、実は秘密裏に進められていたプロジェクトがありました。
それがUVブレンドのLEDランプの試作品作り。
こんな感じです。
実は当時、このUVネタをまだオフレコとするため、例の東芝LEDランプの改造記事では、いちいちUV基盤を外して紹介してました(笑)
やっとお披露目できます♪
ちなみに、だにやんの記事も参考にさせていただきました。蛍光色の励起が見事ですね!
実験には、2タイプのUV素子を使用しました。ひとつは秋月で買った3mmφタイプ、もうひとつは近所のマルツ電波で買った5mmφタイプです。
本当は1WクラスのUV素子で試したかったけど、素子がなかなか売ってなかった事に加え、既製ランプへの割り込みとしては電源容量の確保や回路構成の実現が困難であるとの懸念から断念し、ごくごく一般的な砲弾型素子でのトライとなりました。
UV LED | テスト 1. | テスト 2. |
---|---|---|
型番 | OSV4HA3A11A | LHALED-P501 |
メーカー | OptoSupply | Linkman |
サイズ | 3mmφ | 5mmφ |
波長(ピーク) | 392nm | 410nm |
Vf | 3.4V | 3.2V |
If | 30mA | 20mA |
光度 | 250mcd | 250mcd |
ビーム角 | 15° | 45° |
東芝LEDランプへの搭載に見合う回路としては、とりあえずランプ電源からのDC約23Vを並列で拝借する事にしました。UV素子はVfからの換算で7ヶの直列とし、更にIfに合わせた定電流ダイオードを接続して駆動させました(共に10mA容量の定電流ダイオード×2の並列接続)。勿論、それくらいの余力がLEDランプの電源にあるだろうと見積もっての話。
しかし実際にはこの加工により全体の照度が若干低下したため、恐らく電源側で電流制限が掛かっているであろう事が判明しました。よく考えれば事前に判りそうなもんだけど(汗)。要するに純正素子への電流供給を20mA程度奪う形になった訳です。純正では約300mA駆動(6.9W÷23V)なので、それが280mAくらいになったのでしょう。ま、むしろ安全で良かろうもん(笑)
さあ、その結果や如何に!?
とりあえずテスト2.は410nmピークと言う点と、45°と言う点で、却下となりました。だって、UV量が測定できないほどメチャ弱いんだもん(笑)。
そして残るテスト1.でも、5cm距離でやっと0.05mW/cm2と言う情けない結果となりました。もちろん30cmではゼロ。。。使い物にならん(-_-;
ちなみに自然下でのUV量は晴天時で約3.0mW/cm2、曇天時で0.1~0.5mW/cm2程度かしら。せめてメタハラには及ばなくても曇天くらいは目指したかったんだけど。。。
しかもですよ。凄い熱!!
とても触れません(汗)
と言う訳で、出力もプアだし、UV基盤の放熱確保も難しいため、結局この案はオールナッシングとなりましたとさっ♪
なんのこっちゃ(^^;
とは言え、理論上は250mcd×7=1,750mcdも出ていることになり、人間の視認でこそ暗いですが、光線としてはかなり出ていますから、間違っても直視は厳禁ですよ!
今回の目的は、「せめて曇天並みの紫外線量が欲しいなぁ」と言う欲求に対しての「弱い」ですから、ブラックライトや検査用途としては十分すぎるスペックだと思います。その点をご理解下さいね。
さあ、そこで独り言です。
「あぁ・・・誰かこんな製品作ってくれないかなぁ。。。」
「じゃ、作りましょう♪」
なんとボルクスジャパンさんが名乗りを上げましたっ!
つづく。