いやぁ、やっちゃいました。
VMワラワラ実験も佳境に入り(佳境ってなんだ)、最後のフェーズとして界王拳炸裂モードを試してたんですが、普段は中身も確認せず添加だけ続けていて、久しぶりに検鏡してみようと実験ペットボトルを持ち上げてみたら。。。わなわな。
みりん槽、白濁してますやんか~♪
さて、界王拳モードって、一体なにしてたの?
と言う疑問にお答えしましょう。
毎日、原液2~3滴添加っ!!
2~3滴というのは、およそ0.10~0.15mlです。(使用したスポイトでは)
原液0.10~0.15mlがどの規模に相当するかというと、これまでの各希釈液で言うと、ウォッカで60~100倍、みりんで90~130倍です。かか界王拳100倍~!!!
ちなみに、使用したウォッカの炭素濃度は37%、みりんは50%です。
濃度の違いからか、まずはみりん槽が逝ったということですね(^^;
こんな無茶を開始してまだ10日ほどでしたが、忘れてることもあったので、厳密には毎日ではなく週に4~5回かな?と思います。
で、これらのペットボトルは2本揃えて1つのバケツに入れて保温してあったので、白濁には全く気づきませんでした。いつからだろう。。。何というクオリティ(汗)
で、早速ウォッカ・みりん共に久しぶりに検鏡してみました。
動画はいずれも約600倍です。
ウォッカ槽・・・かつて無い大運動会です(曝)
とは言え、各ピコピコはとても小さく、目で見るとある程度確認できましたが、動画に写すと大きなモノしか映って見えませんでした。それにしても恐ろしい密度です。
それに、鞭毛虫もさることながら、繊毛虫の増加と成長が驚異的です! もう、どこを見てもゾウリムシだらけ♪ 100倍で検鏡してもその存在感に圧倒されます。これだけのサイズのものは過去に実験槽では見たことが無く、今回の界王拳100倍実験で初めて湧きました。それも大量に(汗)。印象としては、ゾウリムシって「ゾウリ」からきたと言うより、「象」から来たんちゃうか?と言うくらい、 ブルドーザーのように見えました(^^;
みりん槽・・・死の世界です(^^;
正しくは、正体不明のバイオフィルムがコロニーを形成していて、デトリタスはすべてネロネロ状態。海水自体の粘性もかすかに高い感じ。また、視認できたピコピコは皆無、辛うじて見つかったのは、ごく数個の鞭毛虫?と数匹の線虫のみです(デトリタス数滴あたり)。
コロニーの正体は何かひとつまたは複数の嫌気性細菌群(表層は好気性細菌かな)でしょうが、サッパリ判りません。。。
ちなみにこの寒天質に多数見られる粒々は、恐らく直前まで栄えていた鞭毛虫の死骸かと思われます。こんなのがゼリー状のコロニー内全域に渡り散らばっていました。
また、デトリタス以外に白濁水も検鏡してみましたが、やはり何も見られませんでした。これ、何のバクテリアが居るんでしょうね。。。有用か否か、誰がどーやって判断するのか、て言うか廃棄でしょ(汗)
そして悲しいことに、なんとあの大繁殖を見せていたワムシのツチノコ君軍団が、ウォッカ槽・みりん槽共に完全に皆無となっちゃいました。なんてこったい。種の絶滅と単一種の蔓延、まさに生物層の終わり(笑)。ま、みなさんはちゃんと適正量を測ってね♪
最後に、ものは試しに各実験槽の硝酸でも測ったろうと思い、一滴、二滴、三滴、プス、プス、あぁ~!? 試薬無くなったぁぁぁ!!!
試薬を一年で使い切ったのは初めてかも♪
やっぱりこないだ送って貰えば良かった。。。
ま、辛うじてウォッカ槽だけ計れましたが、硝酸濃度は特に変化無し。みりん槽も見たかったなぁ。。。ま、変わらんとは思うけども。
さあ、オチに不満が残りますが、VMワラワラ実験、如何だったでしょうか。
水槽での炭素源添加に於ける挙動の参考として、少しはお役に立てたかしら?
炭素源の違いによる生物層への影響や、炭素源濃度による生物層への影響として、少しでも参考になれば幸いです。
これにて、まずはVMワラワラ実験Vol.2は終了と致しますです。
次回、まだ未定ですが、そのうちVol.3にも取りかかれたら良いな、と思います。
その他オマケ。
ウォッカ槽の鞭毛虫と、先日の繊毛虫。
鞭毛虫は辛うじて長い鞭毛が映り込んだので、嬉しくてアップ(笑)
繊毛虫は瀬戸内海プランクトン図鑑でお世話になってるミクロ生物館の先生に、「アスピディスカと言う種類かも」と教えていただきました。確かに検索したらそっくりです♪
いやぁ、いつも助かります。ホントにありがとうございます。
でも早く良い顕微鏡が欲しいなぁ。。。どうかサンタさん。。。あ、俺か(笑)