1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

各社UV素子の耐久試験結果

マリンアクアリウム エイジ 16:33
この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm LED プチ実験

すみませぬ。KR93フルスペのレポートはまたあとで。焦らし作戦?(笑)

というか、先日もチラッと触れましたが、1ヶ月掛けてようやく終えた各社UV素子の加速試験の結果が出たので大至急報告しちゃおうと思いましてっ!!!

これはかなり必見の内容です!
みなさま、どうぞご無事で。。。汗

まず、加速試験と言うのは、通常の使用環境よりも過酷な条件で運転し、短期間で製品の耐久性・性能・寿命等の低下の度合いを読み取ろうとするものです。

で、今回は性能変化は置いといて、もっとも心配される熱による素子の劣化・寿命や事故の発生具合を見てみました。試験対象は、品質のバラつきが気になるプラスチック(アクリル・エポキシ)レンズ製のUV LED素子とし、今回は、新品のヤフオク24Wから取り出したもの、海外から購入したノーブランド製のもの、同じく海外から購入した某メーカー製のもの、以上3種類について試験しました。そう、以前ご報告したヤフオク24WのUV素子が半年ちょいで焦げちゃった件の検証と、他社はどうなの?という懸念からの実験です。

尚、高い耐久性を誇るシリコン樹脂製レンズを採用したLED素子は調べるまでもなく超丈夫なので、試験は割愛しました。CreeとかPhilips Lumiledsとかeco-lampsが自社パッケージングしてる素子とか、ね。

さあ、以下、今回の試験に向けて用意したUV素子群です。

加速試験に用いた各社UV素子

いずれのLED素子のレンズも、硬いプラスチックレンズです。中の充填材の具合によって、質感が違って見えますが、基本的な構成は、硬いプラスチック(アクリル・エポキシ等)で出来たお椀状のカバーと、中に充填されている透明樹脂の組み合わせのようです。

これらのUV LED素子を、あくまでもオーバードライブはせず、定格の350mAで24時間駆動します。但し、アルミ基盤の温度を約100度程度に保持します。と言っても、特別な装置を用いた訳ではなく、単にヒートシンク無しでの運転にて偶然100度だったので、そのまま連続運転してみたと言う訳です(笑)
(加えて、冷房が当たらないように周囲をケースで覆いました)

そうして、8/5に加速試験を開始しました。終了時期は経過を見ながら。。。

まず、翌日の様子です。
さすがにまだ特に変化は見当たりません。

加速試験1日後の状態

次に一週間後の様子です。
ヤフオクの方が、少し黄ばんできました。よく見ると、チップの土台の金属が茶色く変色してきたようです。また、ノーブランドの方もチップ自体が少し茶色くなってきました。しかし某メーカーの方は特に変化は見られませんでした。

加速試験1週間後の状態

続いて、2週間後の様子です。
ヤフオクの方は茶色の変色度合いが目立ってきましたが、レンズはまだ特に変化は見られません。また、ノーブランドの方は明らかにチップ表面が焦げて茶色くなってきたようです。。。でも某メーカーの方はまったくの不変です。。。

加速試験2週間後の状態

そして、最終一ヵ月後の様子です。
エライこっちゃ。。。

加速試験1ヶ月後の状態

ヤフオクの方はレンズまでも茶色く変色してしまいました。しかもやや変形が見られます。明らかな焼け焦げです。 このままいけば、やはり以前ご紹介したように焼け焦げが酷くなって穴も開くはずです。ダメだこりゃ。。。しかも今回は定格の350mA駆動ですらこの有様でしたが、ヤフオク24W実機では1.5W駆動の420mAで駆動されていますから、劣化条件はもっと顕著になるはずです。。。よって、これ以上は僕も危険なので、これにて加速試験を終了しました。留守中や就寝中に何かあったら洒落にならんので(大汗)
やっぱりヤフオクに使われているUV素子は危険ですね。ノーブランドの中でもかなり粗悪な部類に入るでしょう。本当に皆さんには気をつけていただきたい! 警告しましたからね!

次にノーブランドですが、レンズの焼け焦げや変形はありませんが、チップは完全に焦げて暗くなり、レンズも全体的に茶色く曇ってしまいました。これも時間の問題なのでしょう。。。ノーブランドはアカンなぁ。。。

そして驚いたのが、全く不変・無傷だった某メーカーのUV素子! いや、よく考えたらこれが当たり前じゃないと困るんだけど(汗)、さすがUV専業メーカーの老舗が作る素子は違うなぁ。。。最初、シリコン樹脂じゃないから心配してたんだけど、さすが長年の経験に裏打ちされた知識と技術って素晴らしいですね。これぞ、きちんと作ればプラスチックレンズでも最高品質のLED素子は作れる!と言う見本でした♪

え?
欲しいからメーカー教えろって?
メールください♪

あ、でも業者の方はご遠慮くださいね。製造元を頑張らせてください(汗)
そんなことより、大至急、該当製品の回収とリコールをお願いしますね!
大変な事故が起きる前に、本当によろしくお願いしますよ。。。

こちらのエントリーもどうぞ♪

コメントとトラックバック

  1. 1. G 2011/09/05 19:20

    いつも影ながら応援しております。
    このサイトのおかげでアクアライフも数倍楽しめています。
    ただ、おっとこれは???と思ったので投稿いたします。

    見る限り3つのLEDが直列で並んでいるように見えるのですが、
    なぜ並列ではないのでしょうか?

    配線の色がプラスマイナスに合致しているなら、
    写真の左側から劣化するのは当たり前で・・・
    LEDはプラスマイナスがあるから直流試験だという考えは
    知識足らずでしょうか?
    交流だったらごめんなさい。

    ただ、真ん中のLEDはよっぽどダメな物だと言うことは分かりました!!!

  2. 2. エイジ 2011/09/05 19:33

    Gさん、コメントありがとうございます。

    > 写真の左側から劣化するのは当たり前で・・・

    この理屈を教えていただいても宜しいでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

  3. 3. しもえる 2011/09/05 20:08

    やはりヤフオク経由で入手出来るものとノーブランドのものは恐ろしいですね。
    私の手元には紫外線ではないものの、その手のもの(基盤に実装したまま放置…)が多数ある訳ですが、それらも例外無くやばい奴だと思わなければなりませんね。

    ヤフオクの大電流LEDと言えば、エミッター単体の1Wクラスの白色が1個100円なんてものがあるみたいです。
    http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r81154225

    他にも3Wの基盤付きが200円なんてものもあるみたいです。
    (冷白色) http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/151413457
    (温白色) http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u36441866

    以上のものも記事中に出ている方法で試験するとやばい事になりそうな気がします。

    でも、放熱を徹底すれば大丈夫でしょう。その為に38mm*38mm*20mmのPC向け放熱器と秋月電子で買ったミネベアの40mm角ファンを組み合わせて強制空冷の放熱器を作った訳ですが。
    この強制空冷仕様放熱器の製作レポートもありますよ。螺子選びが大変でしたが…。(汗)
    http://mchobby.blog.shinobi.jp/Entry/248/
    ファンは他で買うと1個1,000円台みたいですから、150円で買える秋月が一番です。これで毎分8,500回転ですからね。回すと「これで40mm角ファンなのか?」と思える風を起こしてくれます。

    そうそう、前回コメント(別の記事)で書いたUSBのLEDライトを再び買って再度調べてみました。
    もしかしたら抵抗が1/2W以上であるべきものが1/4Wになっている事が個体差ではないかと思ったのがきっかけです。
    調べてみるとやはり1/4Wでした。と言う事は本体の色は関係無く間違った抵抗を使っている事になるでしょう。
    一体誰が設計したのかは分かりませんが、このLEDライトの回路を設計した人間は技術的に未熟かも知れませんね。
    これも長く使うと先に抵抗が焦げそうです…。

    LEDライトの最新レポートはこちらです。
    http://mchobby.blog.shinobi.jp/Entry/256/

  4. 4. だに 2011/09/05 22:18

    Gさんへ

    ダイオードは電球と違って固有電圧(順方向電圧Vf)を持つ定電圧素子です。
    但しVfにはバラツキがありますので基本的に並列駆動出来ません。
    LEDを並列に接続するとどうなるかと言いますと、ばらつきで一番小さなVfの素子に集中して電流が流れます。
    一番電流が流れた素子は発熱し、さらにVfが減少して、さらに電流が集中して・・・と悪循環を繰り返して破壊します。
    これが熱暴走ですね。
    詳しくは日亜のHPを見て下さい。
    http://www.nichia.co.jp/specification/jp/appli/parallel.pdf

    >写真の左側から劣化するのは当たり前で・・・
    当たり前ですか・・・・・!?
    新しい理論ですよ! (^^;)
    通常は直列の場合3素子共に同じ電流が流れますので、接続する位置は全く関係有りません。
    Gさんのお持ちのLEDを分解してみて下さい。
    間違いなく直列に接続して有りますよ。

    過去には砲弾型の小電流LEDを並列駆動した超コストダウンも有りました。
    電池駆動で高電圧を作りにくく、コストに制限が有る中国製懐中電灯で良く見ましたが・・・

  5. 5. だに 2011/09/05 22:35

    追記!
    LED用定電流回路をLED毎に取り付けてやれば並列駆動も可能ですよ。
    但し凄いコストアップになるので実用的では有りません。

  6. 6. こばやし 2011/09/06 00:37

    ども!某メーカー、気になります♪例の件だったらウレシイなぁー。

  7. 7. エイジ 2011/09/06 02:03

    しもえるさん、
    ヤフオク全滅とまでは言いませんけど、ろくなチェック機能を有さずにアジアからの安価な製品を転売している販売者が多いので困りものですね。。。
    しかし、ヤフオクでも100円の素子があるとは。。。安すぎますね(汗)
    DXで買って転売するにも儲けが薄すぎるし、やはりサプライヤから直接買ってるのかしら。
    http://s.dealextreme.com/search/led+1w+10+piece

    ちなみに、エネルギーの高い単波長ほど粗悪品での事故が出やすいので、UVや青でOKなら他の色もOKの可能性は高いです。
    逆に青で焦げるならUVなら尚更焦げるでしょう(汗)
    ま、確かに放熱をしっかりとすればある程度は引き伸ばせますが、記事にあるヤフオク24Wランプは放熱も上手に組まれていないため、記事中のリンク先のように1年使用も待たずにUV素子が焦げてしまいます。ようするに、製品がしっかりとチェックされていないと言うことですね。販売元も把握しているはずなのに回収もリコールもしないので、このまま逃げるつもりなのでしょう。大変な事故が起こらなければ良いのですが。。。

    ファン付きヒートシンク、良いですね♪
    ファンの向きは吸出しでも良いかも。手が触れて痛い思いしなくて済むし(笑)
    小型ファンがうるさいのは仕方ないですね。小さい分、回転数で勝負ですから。

    USBライトの再検証、ご苦労様でした。
    実際、それで切れたりすることはありそうですかね?
    稼動中の電流値は見られましたか?

    だにやん、サンクス♪
    Gさんの理論をお聞きしたかったのですが。。。汗
    まあ、仮に配列順序によって何かが変わるとしても、そしてそれが多少でも加熱度合いに影響が出るとしても、報告内容を見ればその差異の考慮が無用であるレベルだと気がつくでしょう。実際に、ヤフオク24W実機で焦げている訳ですから(苦笑)
    それに、各々で駆動のバラつきを出さないために電流を確実に固定すべく直列にした訳なので、あとは電圧の若干の違いにより各々の消費電力に違いが出ますが、実際は中央のノーブランドの発熱量がもっとも高く100数度、右の某メーカー製がほぼ100度、そして実はヤフオクがもっとも低くて90度後半でした。それをなるべく基盤を重ねて温度の均一化を狙いました。結果、一番熱くないはずのヤフオクが一番焦げたのです。この事から、もはや言い逃れは利かないと判断し、敢えて温度の差異には触れませんでした。まあ、ダメ押しと言うことで(汗)

    こばやしさん、
    鋭いっ♪
    て言うか、まだ完成しませんか?(苦笑)

  8. 8. こばやし 2011/09/07 01:37

    いたたたw

  9. 9. しもえる 2011/09/08 19:02

    約1年前に下記URLに出ているLED電球のキットを買い求めて製作した事がありました。
    http://store.shopping.yahoo.co.jp/sapporo-boueki/kit-000.html

    肝心のエミッターはヤフオクで出ている様なものに近いものと言えます。
    これは自宅のトイレに設置しましたが、現在も特にトラブルはありませんでした。

    と言うのも商品ページには組み立て方法が併記されていますが、シリコーングリスを使う事なんか書かれていません。しかも、エミッターばかりかアルミ基盤と筐体の間も…。
    これが完成品だとやばいかも知れませんね。

    私が製作した時は固まる放熱用シリコーンを使いました。高性能タイプのシリコーングリス程の性能は無いにしても、安価なものよりは良いみたいです。

    今考えれば付属のエミッターではなく、秋月でも買えるZ-Power P4を使えば良かったと悔やんでいます…。

    そうそう、例のUSB用LEDライトですが、元の8.2Ωでの電流の実測値は約220mAでした。
    市販のLED電球同様、定格の電流から少なめにしているみたいです。

    因みに、搭載されているLEDモジュール(iLEDmのL01シリーズ)は320mAが定格の順電流だそうです。最大絶対定格としての順電流は440mAとの事。(爆熱となってしまいますが)

    実際は放熱器が入れられないと言う事情もあるみたいで、市販のLED電球より厳しい状態と言えます。220mAとする事で発熱を極力抑え込む算段なのでしょう。

    一応LEDは安全圏内ですが、先に抵抗が焼き切れそうな気もします。実測値で抵抗の消費電力を計算してみましたが、最低でも1/2Wでなければやばいです。(1/2Wでもぎりぎり…)
    それを1/4Wにするのは本当に危険です。
    どう考えても1/2Wの小型品(通常の1/4Wに似た形)とは思えません…。

    ・1/2Wの小型品の一例
    http://www.led-paradise.com/product/29

  10. 10. suge 2011/09/11 00:38

    こんばんわ、LED盛り上がってますね。
    スパクル115代わりになるLEDはGL27で大丈夫かなーとちょっとためらっている今日このごろです。
    LSSからCannon LED Aquarium Lightsが出るかもですね。この製品もエイジさんのチェックが入ることに期待しています。

  11. 11. エイジ 2011/09/12 13:20

    しもえるさん、

    実際問題としては、1W駆動時の場合は、多少放熱が甘くても許容される場合が多いですね。3W駆動だと一発で壊れますけど。。。
    シリコングリスが無くても辛うじてアルミ基盤に触れているからでしょうね。
    でも、素子単体だとアウトでしょう。

    USB、220mAでしたか。。。
    抵抗で約0.4Wですから、やはり1/2Wが理想ですね。
    まあ、実際切れてないところを見ると、ギリギリなのか、あるいは1/2Wなのかも。詳しくは製造元に確認しないと。
    ちなみに抵抗はだいぶ熱くなりませんか?

    sugeさん、

    皆さんが製品の良し悪しを上手く見極められない点については、まだまだ僕の力不足を痛感しています。もっともっと理解に優しい記事が書けるように頑張ります。
    また、販売元のLEDに対してのスキルアップもさらに必要になってくると考えています。彼らの選定眼が、使用者の評価を鵜呑みにしただけのものではなく、自身が製品を精査できなければダメですから。いや、性能を裏付ける理論を公開できていないメーカーにも責任があります。
    現時点では、少なくとも製造元が責任を持ってスペクトルを開示している製品を中心に検討されれば良いかと思います。

  12. 12. しもえる 2011/09/13 21:21

    例のLEDライトに使われている抵抗の件ですが、約1分の連続点灯を行ってみました。
    結果、抵抗は約1分だけでも発熱していたのを確認出来ました。(これでも触れない程でもないもののかなり発熱していた)

    1/2Wの小型品は通常サイズの1/4Wとの区別が難しいので、その辺も疑っていました。
    しかし、抵抗だけが発熱していたので、1/4Wを使っているのは間違いないです。

    これでまともに使っていたら抵抗が焼けてしまうかもしれません。

    これに関しては今後も可能な限り調べていくつもりです。

  13. 13. エイジ 2011/09/14 15:07

    本当にキャパオーバーの場合は触れないくらい発熱した後、断線すると思います。
    なので、その状況だと判断は微妙ですね。。。その熱の状態だけで「1/4Wを使っているのは間違いないです」とは断言できないです。
    ちなみに、電流値に比例して発熱は必ず伴うので、例え1/2Wだったとしてもその電流値なら発熱します。キャパ以内=発熱無し、と言う訳ではないです。

  14. 14. しもえる 2011/09/14 20:22

    例の抵抗について新たな事が分かりました。

    やはり8.2Ωの抵抗は1/4Wではなく、1/2Wの小型品であると考えるのが正しいかも知れませんね。

    元の部品をワニ口クリップで配線(LEDの裏面には絶縁を行ってから)し、DC5Vの電源(2Aまでに対応するACアダプタ)を供給させました。

    今度は30分以上連続点灯させるのを何度か繰り返してみました。
    前回は約1分でかなり発熱していましたが、今回の実験では抵抗の表面が焦げる様子が見られませんでした。

    以上の事を考えると1/2Wの小型品であると考えるのが一番だと思われます。
    計算上は抵抗の消費電力は約0.4Wなので、1/2Wの小型品なら何とか耐えられるレベルでしょう。

    それにしても輸入物で1/2Wの小型品があるとは驚きです。手持ちのもの(1/2Wの小型品)は全て国内メーカーのものですからね…。

  15. 15. 西尾 2012/02/03 19:39

    初めまして。紫外線LEDの事を色々調べていてエイジさんのブログに行き当たりました。実は知り合いの女性(と言っても結構なお年)がアクセサリーを作っています。僕はDIYが好きで、特殊工具などを作って供給してます。最近バラの花を銀の薄板で作って、それに透明なピンクで色を塗りたいけど、なんで塗れば良いかと聞かれたので、それはUV塗料でしょうと教えた所、大いに乗り気で、それで行こうと言う事になっています。問題は紫外線ライト。蛍光灯タイプのは大きいし、コード付き、固まるのに時間が掛かる。LEDタイプはかっこ良くて、早く固まる。しかし値段がなんと8万円もします。

    http://www.colomel.com/light.html

    その女性は一応仕事でアクセサリーを作ってますが、儲かっていなのでその金額は厳しいのです。そこで僕が作ろうと思ってる訳です。自分自身もホルツの紫外線硬化パテを工作で使うので前々から欲しかったのです。ヤフオクで砲弾形の紫外線LEDを買った事有りますが、全くの役立たずでした。そこでエイジさんお勧めの<某メーカーのUV素子>を手に入れたいのです。入手方法を教えてくれませんか?僕の仕事は一応開発と言う事になっていますが、実際件の女性と一緒で利益が出ないので、趣味の延長状態です。

  16. 16. エイジ 2012/02/04 20:51

    西尾さん、こんばんわ。

    この記事で紹介しているのは400nmのLEDなので、UV硬化塗料なら365nmの方がいいのではないかしら?
    某メーカーでも365nmはありますが、最低ロットが10ヶ売り(モノによっては100ヶ)ですし、安いのは出力が非力すぎて話にならないので、最低でも高出力のチップ採用品を選ぶとしても、仮にSemiLEDsチップの365nm/100mW@700mAくらいですと、1ヶ2000~3000円くらいはしますので、10ヶロットなら・・・苦笑
    どのみち某メーカーは中国から発送になり、送料も一回5000円はかかるので、お勧めはしません。

    で、それよりも、同じSemiLEDsチップの365nmの素子で、もっと高出力の素子があります。
    この記事で紹介したLedEngin社製のものです。
    http://www.1023world.net/blog/2011/02/16

    これはMOUSERから買えます。
    但し、一般の汎用素子と違って、この素子は形状的に専用の基板が必要になるので、スター基板つきで買うことをお勧めします。

    LedEngin LZ1-10U600 365nm 5W 200mW@1000mA (スター基板付き)
    http://jp.mouser.com/ProductDetail/LedEngin/LZ1-10U600/?qs=sGAEpiMZZMurHQmwyojo5PgfYYjqieKh%252bbLYtsK%252b%2fVU%3d

    1ヶ2900円。8000円分ほど買えば送料無料になります。
    確か香港から送ってきたと思うので、数日で届いた記憶があります。

    これを1000mAでドライブすれば200mW程度の出力が得られるので、それを適当なコリメートレンズで絞れば、UV硬化に必要な光強度は得られるだろうと思います。
    仮にレンズ無しでも、素子だけで85°のビーム角なので、普通の素子よりは集光ですし、時間さえ掛ければ硬化するんじゃないかしら?

    ただ、僕は試したことがないので、事前に必要な出力や波長などをよくお調べの上、お試しください。

  17. 17. エイジ 2012/02/04 21:00

    訂正

    自分で書いた記事なのに忘れてました(汗)
    前回紹介した実験では、365nmの場合はコリレートレンズを装着すると逆に光強度が低下してしまいました。これは、365nmともなると如何にも紫外線なので、ガラスやプラスチックを通過する際に逆に減衰してしまうからではないか?と考えられます。
    ですので、365nmを使う場合は素子のまま、レンズを足さないでご使用ください。

  18. 18. 西尾 2012/02/05 12:52

    エイジさん、今日は。早速の連絡ありがとうございます。実は昨日前から知り合いの会社に頼んでおいた日亜のUVLEDが手に入ったので、一日中テストしてました。スターボード、レンズ付きの一ヶとボード、レンズ無しのチップだけ一ヶです。
    http://www.nichia.co.jp/specification/en/product/led/NCSU033B-E.pdf#search=‘ncsu033b’
    その会社の原価(20ヶの入り値)は、前はチップのみ一ヶ6千円が今は4千円だそうです。レンズは紫外線専用シリコン製で一ヶ800円。このLEDは2w品なのでワットあたり2千円の計算になります。エイジさんお勧めのledengineのワットあたり単価は600円なので単純計算で1/3以下とかなり安いですね。日亜が値下げに踏み切ったのも、ライバルの値段に多少近づけたのでしょう。

    昨日のテストはホルツの車用パテを30mm丸に約1-2mm厚に塗布、そこに約20mm位の距離からUVを当てました。350mA、1w少々ですが、20秒程でパリパリに硬化しました。プリントごっこの蛍光灯タイプの紫外線ライトなどに比べると遥かに使い物になりました。レンズを外して、簡易リフレクターを付けたタイプもテストしましたが、殆どレンズ付きと変わりませんでした。このシリコンのレンズは専用タイプだけあって、それほどロスにはならない感じです。本当は紫外線を通すガラスが有って、そっちの方がシリコンよりロスにならないらしいです。値段が高いので実際はシリコンを使うそうです。

    その女性の仕事をちょっとシュミレーションしてみました。爪サイズの銀板に塗装して一回づつ照射する場合、長いペンタイプにする必要が有るので、銅板かなにかでスターボードをワンオフで作る必要が出来てきます。糸鋸を使えば簡単に出来そうです。
    万が一多少売れた場合、300×300位のスペースにずらっと塗装済みの花びらを並べて一気にUV硬化させたいと推測します。その場合は箱の内側全面を反射物で覆い、上に複数のLEDを載せれば上手く行きそうです。LEDエンジン製の物もそのうち購入してテストしてみるつもりです。その時は又投稿します。色々ありがとうございました。

  19. 19. 西尾 2012/02/05 13:00

    PS:最近と言ってもかなり前から歯医者でアマルガムの代わりに使っている樹脂を硬化させるライトは可視光(400nm)だそうです。通常工業用のUV塗料でもパテでも殆ど紫外線(365nm)硬化なのに人体用はなぜか可視光なんですね。

  20. 20. エイジ 2012/02/06 20:08

    西尾さん、こんばんわ。

    え?まさか日亜のUV素子が原価で買えたんですか!?
    それは超お得でしたね!普通は桁がひとつ違うと思います(汗)
    さすがにLedEnginは日亜には負けますので、やはり値段の違いですね。
    それにしても、500mAで300mWオーバーと言うのはすごいなぁ。。。

    検索してみましたら、このNCSU033Bを使ったペンライトがありますね。
    3万円以上するようですが。。。でも使いやすくて良いかもしれません。

    > ledengineのワットあたり単価は600円なので単純計算で1/3以下とかなり安い

    ワットでは比較できないので、放射束(mW)で比較すると良いです。

    ■LedEngin 200mW@1000mA (消費電力は、約4V×1000mA=4W)
    ■日亜 300mW@500mA (消費電力は、約4V×500mA=2W)

    かたや4Wを消費して200mWの光強度、かたや2Wで300mW、どう考えても日亜の方が3倍の効率です。高いけど、原価で買えたのなら元が取れます(汗)

    専用のシリコンレンズがあるんですね。それは勉強になりました。

    歯科用は400でしたか。少しでも人体への影響を考慮しての設定でしようか。。。

  21. 21. 西尾 2012/02/09 13:33

    日亜→商社→知り合いの会社と間に商社が入っているので原価と言うより卸値です。そう言えば普通の白色LEDもワット数では無くてルーメン数が大事なんですよね。ついちょっと前にワットあたり100ルーメンを超えたとか言っていたのが、今は140ルーメンだそうです。これも少し前の話だから、直近ではさらに改善されているでしょう。

    しかしこの日亜の素子はルーペで良く見ると芸術品みたいです。ボンディングワイヤーの留り具合とか、ベアチップのパターン、リフレクターの金メッキ等々。そのまま指輪に取り付ければアクセサリーになりそうです。

    シリコンレンズの件:ビッグサイトのLED関連の展示会でシリコンの素材屋が出てました。10φx7-80Lの円柱状のサンプル出してましたが、まるでアクリル並の透明度でした。世界一だと自慢してたので、恐らく日亜のはあそこの材料でしょう。当時は全く関心がなかったのでカタログももらいませんでしたが、主催者に問い合わせれば直ぐ分るでしょう。

    かなり前の話ですが、某超大手コンピューターメーカーで試作実験用に使っていたNC旋盤当時2k万円を只で手にいれ今も持ってます。試作研究用途なので全く摩耗していないので今でも簡単にミクロン単位の精度が出ます。その機械で最近アルミ削り出しでリフレクター作りました。φ20で根元の穴径がφ5.4でルミレッズタイプ共用です。ヤフーフォトなどに写真を出したら又書き込みます。

  22. 22. エイジ 2012/02/09 18:40

    商社了解です。僕も一度サンプル取ろうと見積もり出してもらったことがありましたが、それ以前に基板のパターンが合わないことが判りやめました。そう言えば安かったです。
    発光効率はグングン上がりましたが、最近は少し停滞気味?ですよね。
    ま、光量は現状で十分だと思うので、あとは寿命とか品質面の向上でしょう。

    日亜、高いだけあって、スペックもそうですが、クオリティも高いでしょうね。
    以前、商社から取ろうとした時はサンプルなら10ヶから取れると言ってたので、機会があったら取ってみます。ま、それでも40000万かぁ。。。笑

    レンズは、かれこれだいぶ前から、メジャーどころは全て素子自体をシリコン樹脂レンズにしてきましたから、今後はアウターレンズもそうなっていくのでしょうね。

    NC旋盤・・・汗
    まさかご自宅で? いやいや職場でしょうね(汗)
    良いですね~。なんでも作れちゃいますね♪
    また写真とか楽しみにしています!

  23. 23. 西尾 2012/03/03 10:37

    その後NCが壊れちゃって大変でした。と言うよりサーボモーターメンテ中に組み立てミスで壊したと言うのが正確な状況で、現在修理部品待ちです。NCはウチの趣味の工房兼、仕事の作業場に置いてあります。機械も大きいし、NC装置やらなんやらで2トン以上有るし、場所も半分占拠しているので、使わない時は邪魔でどうしょうもないです。他にマニュアルの旋盤一台と縦と横のフライス各一台、他にも数台有るので大変狭いです。

    件のリフレクターは壊す前に出来ていて、既にアルマイト済みです。その前にショット掛けてます。写真出しました。上の行がリフレクター関連。説明文中ソケットとあるのは、ドイツのBJBの製品です。ピン2本をスターボードに押し付けるのでハンダ不要の優れものです。本来はレンズを入れるレンズホルダーにピッタリ合わせたリフレクターを作った訳です。ワイドタイプは全部直線でナローは直線後、途中から円弧です。その内ヤフオクにでも出してみます。沢山作ったので、ご入用の場合、エイジさんにはサンプル出ししますよ。

    しかしこのユニットに合う365nmのled素子が有れば便利なんですよね。安さとパワーと耐久性が有れば、効率はそこそこ良いんです。下の行が日亜のUVです。例のアクセサリーを作る女性の所でテストしましたが、350mA流して10数秒で硬化しました。700流せば恐らく5秒以内で硬化するかも知れません。写真には出てませんが、日亜のにも合うリフレクターは作ってあります。

    <僕も一度サンプル取ろうと見積もり出してもらったことがありましたが、それ以前に基板のパターンが合わないことが判りやめました。>………そうそうLEDメーカーが勝手にどんどん色々な形状で素子を作るものだから使い辛くてしょうがないですよね。基板はアルミでも自作出来ますが、銅板で作るとさらに楽です。銅は何しろハンダが楽です。エポキシでコーティングする、リューターなどで少し凹みを付けるなどすると簡単です。素子背面が通電するタイプのLEDでもアルマイト済みのヒートシンクなら問題無いです。

    http://pics.livedoor.com/u/superiorbokuchan/9344395
    http://pics.livedoor.com/u/superiorbokuchan/9344402

  24. 24. エイジ 2012/03/06 06:31

    いつも情報ありがとうございます。

    ソケット面白いですね。こんなパーツがあったとは。。。
    しかもそこにリフレクターを合わせるなんて、発想も凄いですが、器用です!
    リフレクタと素子のクリアランスは、汎用パッケージに最適化されてるのですか?
    Cree等の小さな素子だとブカブカになるかな?
    日亜UV用はまた高さを変えてるんですか?
    良かったらサンプルを拝見したいです。info@1023world.netまでお願いします。

    基板のエッチングまでされるのですか!?
    それは最強ですね。
    僕はそこまではやる元気が無かったです。
    ま、必要性がありませんでしたけど。。。

  25. 25. 西尾 2012/03/06 14:06

    このユニットは一般的なパワーLED(レンズ径5-5.2、ベース径8φ、ベース厚2.5)用です。このページ上の方でエイジさんがテストしているLEDも同じサイズでしょう。日亜のUVLEDはレンズ径も大きく、ベースの厚さも違うので別になります。

    クリーの素子が小さい分にはスペーサー噛ませれば問題無いでしょう。スペーサーに普通ハンダを少し乗せクリーの背面に乗せ、上から鏝でハンダ付け、その後スペーサーに低温ハンダを乗せスターボードを乗せハンダ付けすれば基板から少し持ち上がります。最後にリード線でクリーと基板を繋げば完成です。

    簡単な基板はリューターでメッキ付き基板を加工して作った事あります。スターボードらしきものも作った記憶があります。確か銅の薄板をエポキシで貼付けたりしたと思います。エッチングもやってみたい気50%とこれ以上器用貧乏になりたくない気が50%で錯綜状態です。

    サンプル送ります。

  26. 26. エイジ 2012/03/07 15:40

    西尾さん、

    Creeの素子と基板の間にスペーサーを挟むんですか?
    それはちょっと面倒ですねぇ。。。老眼なのでやりたくないです(汗)
    ま、現物合わせで素子とリフレクターの間に何か挟んでみます。

    メール送りましたので、どうぞ宜しくお願いいたします。

  27. 27. 西尾 2012/03/19 13:09

    リフレクターと素子の間にスペーサーを挟む場合、薄手の名刺の紙を短冊状に切り、丸めて接着、銀色のサインペンで塗装すれば即出来上がりです。アルミパイプを切断しても出来ます。

    ところで金魚を外に出さないで、水槽で飼い続けると色が薄くなってくるらしいんですが、その場合の照明は400nm位が丁度良いのですか?いままで外飼い専門でしたが、今度水槽飼いをやってみようと思ってるんです。

  28. 28. エイジ 2012/03/19 17:41

    先日はサンプルありがとうございました。
    クオリティ高すぎますね♪
    今度ブログで紹介させて頂きます。

    小学生の頃、金魚を繁殖させたことがありましたが、白熱灯下で孵化させて育てていたら、すべて色素の無い真っ白(厳密には肌色?)の魚体になりました(汗)
    今思えば、あれが波長による影響かな?

    400nmだけが良いかどうかは判りません。
    なので僕は全波長を用意したフルスペを作りました。
    良い波長だけで構成しちゃうと、結局それは栽培ランプですから(汗)
    生き物はやはり自然な太陽光の下で生活しないと♪

コメントフォーム