前回のビーム角のダメだしに続いて、今回は少し軽いジャブになりますが、LED素子のちゃんぽんについてお届けします。
たまたまギガレックスの27W型の方に、45milサイズチップと40milチップ(milはinchの1/1000)が混在した青LEDが使われていました。もちろん双方とも同じ青色LEDとしての搭載です。青LED6ヶのうち、5ヶは45milなのですが、何故か1ヶだけが40milだったのです。なにこれ。。。
通常、チップサイズは30mil、35mil、40mil、45mil・・・と大きくなるにしたがって、光量も増えていきます。厳密には更にその中で光量差がランク分けされていく訳ですが、まずはチップサイズが光量を大まかに決定します。
なので、普通に考えれば、この製造元では複数の型のLED素子が区別無く混在していて、型違いをきちんと管理していない可能性を疑ってしまいます。
あるいは異なるチップサイズを混在させた上で、それらが入り乱れての光量を優先としたランク分けなんてあるの? いやいや、いくらなんでもランク分けがチップサイズを超越することは無いでしょ? メーカーが異なるならいざ知らず、同じメーカーのチップだし。。。
ちなみに36W型の方は、小さい40milチップで統一されていました。・・・それもまた不可解ですけど(苦笑)。36Wを暗く、27Wを明るくしたい、、、みたいな?(汗)
そこで、明るさを算定する簡単な比率計算をしてみましょう。
ギガレックスに採用されているSiBDIのLED素子のデータシートによれば、白(ディライト)の最高ランクは120lm、青(ロイヤルブルー)は320mW(スペクトル換算でおよそ14lm)、これで27Wと36Wそれぞれの光束合計を見てみると、27Wは510.6lm、36Wは924.6lmとなります(1W駆動時の値に1.5W駆動分の1.15を掛けたもの)
この時の光束比率は、27W:36W = 510.6:924.6 = 0.55:1 です。
36Wの方が27Wよりも1.81倍光束が大きい計算です。
続いて、前回のビーム角篇で判ったそれぞれのスッピンの照度を比べてみましょう。
27Wのスッピン照度が3,688lx/30cm。
36Wのスッピン照度が4,770lx/30cm。
3,688:4,770 = 0.77:1
あり? 照度で見た27Wの明るさが、理論上の光束比で見た明るさより、1.4倍明るくなりましたよ?(笑)
明るいチップ(大きなチップ)使っとるからやぁぁぁ~♪
to be continue…