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max-s G2 230W ハイパワーフルスペ案

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm 500nm Epileds LEDライト max-s Maxspect スペクトル

これまた1ヶ月以上前に手がけたネタです。順番に。

たまにMazarraのフルスペ案の相談をお受けするのですが、久しぶりにmax-s G2の相談があり、しかも今回かなり手の込んだ贅沢な内容に仕上がったので、相談者さんの了承の元、大公開しちゃいます!

max-s G2、まだまだ現役です♪

Maxspect G2 Cree 230W

↑これを↓こうしちゃいます♪
(クリックにて材料リンク付きPDF)

Maxspect G2 Cree 230W ハイパワーフルスペ設計書

Cree XP-G以外、LEDの全交換が伴いますが、LED素子代は全部で4万ちょい、予備含めても5万ちょいです♪

この設計でのミソは、UV 400nmや420nmを15Wモジュールに割り当ててしまおう♪と言う作戦です。それによって自動的に高耐性のシリコン樹脂パッケージとなります(LEDモジュールは大抵シリコン樹脂製です)。通常のLED素子で400nm/420nmのシリコン樹脂採用品を見つけるのはなかなか困難ですからね。もし焦げても良いならプラスチックレンズ採用品でも良いですが、特にUV 400nmは絶対に焦げますよ(汗)
また、青系LEDにはLuxeon Rebelの最新クールベースの最高ロットを贅沢に使います。もちろん波長にもこだわって、厳密に450nm, 475nm, 500nmが調達できたぜぇ?
それに、なんと言ってもチャンネル分けが秀逸なんだぜぇ?
これなら浅場から深場までそこそこ水深設定も実現するぜぇ?
そうしてできあがるのは、妥協の無いハイパワー&フルスペクトル仕様G2なんだぜぇ♪

まずは、UV 15W LEDモジュールの紹介から。これはeBayから買えます。
購入ページは先の設計PDFの中からリンクで飛んでください。

AC-RC UV 20W LEDモジュール

UV 400nmもこだわって、敢えて395nmをチョイス。
決め手は、チップに今が旬のEpileds 最新 EP-U4545Kを採用してたことと、スペクトルの実測データを販売ページに貼付してたから。AC-RCってイカス~♪
ちなみに、G2に使われてるLEDモジュールは付加電圧が10-12Vのタイプなので、必然的にこのタイプ(3×3チップ)の15-20Wモジュールになります。他の5×2とかだと電圧が変わっちゃうので、必ず3チップ直列で構成されたモノを見つけてください。

AC-RC UV 20W LEDモジュール 395nm/420nm

実測で392nm/416nmでした。
てことは、下は380-385nmあたりからの立ち上がりが得られそう!
オージーのアレとかソレもいけるんちゃう♪

AC-RC UV 20W LEDモジュール 395nm/420nm スペクトル

続いて、青系LEDに採用するPhilips Lumileds Luxeon Rebel クールベース仕様。
これはLuxeon Starから買えます。購入ページは先のPDF参照。

Philips Lumileds Luxeon Rebel Cool Base

クールベースはスター基板が普通のガラエポでできてるので熱くなりません。
LED部に密集したスルーホールからヒートシンクに熱を伝える構造なのです。

Philips Lumileds Luxeon Rebel Cool Base 外観

最近は450nmや500nmは意外と簡単に波長が揃うのですが、Blueの波長を475nm~480nmで揃えるのが難しいんですよね。普通は個人ではなかなか波長ロットは指定買いできませんから、下手すると460nmとか465nmが届いちゃう。でもそんなん使うと500nmとの間に波長の谷(欠落)ができちゃう。。。なので今回は470nmと表記されたモノを用意したのですが、なんと運良く実測で475nm出てました♪

Philips Lumileds Luxeon Rebel Cool Base 450nm/475nm/500nm スペクトル

超~贅沢な仕様でしょ?

今回はLEDの調達がeBayやLuxeonStarなど海外からだったので、僕が代理で購入して相談者さんへお送りしました。そこから先は相談者さんが頑張って換装されました。

じゃじゃ~ん♪ (写真は相談者さんから)

Maxspect G2 Cree 230W ハイパワーフルスペ実装例

なんと、スター基板に接続する1.25mmピッチコネクタもパーツ屋で見つけて半田付けされたそうです。だから仕上がりも製品レベルじゃん♪

設計通り、太陽光のような自然な白が得られ、ご家族からも「発色が綺麗!」と大変好評とのことでした。ご本人も大満足のご様子で、僕も一安心。
完成スペクトルこそ測ってませんが、今回は調達したLEDが波長も出力もすべて厳密に出てたので、ほぼ計算通りの出力とスペクトルが出ていると思います。

皆さんも、もしG2が運良く入手できたら、是非お試しあれ♪

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唐突にCree XT-E

この記事を含むタグの全記事リスト: LED スペクトル

溜まってた記事を順番に。

実は前回注文したLedEnginの400nmと併せて、Cree XT-Eも注文してました。
XT-Eは2011/10リリースでしたが、僕はまだ現物を拝んでなかったので、一度見ておこうかと。。。

Cree XT-E 外観

このチップ、どんな仕組みなんやろ。。。?

スペクトル測定。

Cree XT-E RoyalBlueとCoolWhiteのスペクトル

まあ、予想通りかな。

そんなことよりチップが気になる!!!
で、分解♪
樹脂レンズを剥がすと、チップ部が台座から簡単にペラッと剥がれちゃいました。

Cree XT-E チップサイズ

これは爪楊枝とツーショット。
なんか、思ってた仕組みとは違ってました。
これ何だろ?
チップにガラス細工のピラミッド?が乗ってる感じ。
こんなもんがチップに乗ってたら光量ロスだと思うんだけど・・・?

さらに詳細。

Cree XT-E チップ

台座側のチップとの接合面は、まさにLuxeon Rebelと同じ構造です。
この構造によってボンディングワイヤーが省けて、光量アップも期待できるはず。。。

・・・これって、Philips Lumiledsのライセンスなんだろうか?
それともCree独自の技術???
まさか、バラしちゃダメだったとか?笑

以上、LEDネタでした。

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