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水草LED徹底検証:情け無用のガチバトル!

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水草LEDライト徹底検証:情け無用のガチバトル!

お待たせしました!!!
水草LEDライト徹底検証、ついに最終章です!
情け無用のガチバトル、容赦なくお届けします!!!

ビーム角と、見た目の光量差

まずは、ビーム角と光量差を、撮影条件を揃えて比較してみましょう。
同じ撮影条件ですから、見たとおり暗いモノは暗く、明るいモノが明るいです。
ま、写真ですから参考程度に。

光色・ビーム比較

とは言え、既に十分大別できてるような、、、汗
期待のGEX CLEAR LED PGがヤケに暗いけど、、、大丈夫?

ちなみにこの中で集光レンズを持つ製品はKR90FWのみ。遠くまで大光量を運んでいるのが一目瞭然ですね。一方、レンズが無い製品は、直下こそ明るくても、距離に伴って光量低下が激しくなります。それが、レンズの有無がもたらす光の減衰率の宿命です。

PPFD分布グラフが示す照射範囲と光強度 @30cm

ビーム角を広くすることで、広範囲に均一な光を満遍なく与えることができますが、反面、光量は弱くなります。逆に、ビーム角を絞ることで、大光量を注ぐことができますが、反面、照射範囲は狭くなります。

どちらが良いのか?

当たり前ですが、光は無駄なく水槽だけに注ぎたい。
水槽の外に漏れる光は、ただのロスである。
と言う事は、ある程度のビーム角の調整は非常に有益であると言えます。

PPFD分布比較

尚、KR90FWは調光機能によりお好みの光強度・色温度に調整が可能ですから、
明るすぎて困る!と嘆くことはありません(笑)

それにしても、、、GEX CLEAR LED PGは蛍光灯より暗いのか。。。汗

スペクトル分布と波長強度 @30cm

単に照度やPPFDなどの光量だけでは見えないのが、スペクトル中の各波長毎の光強度の分布です。これを見れば、例え明るくても足りてない波長がどこなのかを知ることができます。また、他の製品同士を同条件で比較することで、それぞれのウィークポイントも明確に見えてきます。

スペクトル強度比較

*縦軸は単位はありませんが光強度を表しています

KR90FWはレンズ付き1W(350mA)駆動の42W。案の定、場違いでした(汗)

まあ、KR90FWの圧勝は当然としても、期待していたGEX CLEAR LED PGは非常に残念な結果に終わりました。このグラフからも判るとおり、スペクトル強度で比べてみても、まさかAQUASKYの半分の光量しか無かったとは。スペクトルが良いだけに残念。。。

GEXは、開発の段階でAQUASKYとの光量比較は行わなかったのかしら?
仕様と言い価格帯と言い、てっきりAQUASKYの対抗馬だと思っていたのに。。。
同じ価格でこの光量差じゃ、誰の目にもAQUASKY一択ですよね?
まあ、1素子当たり68mA駆動じゃ、暗くても仕方ないけど。。。
発熱を意識しすぎたのかなぁ???
ほぼ同じ素子数でAQUASKYが135mA駆動なので、光量が倍違うのも当然です。
競合をもっと低く設定していたのか、あるいは当社比での向上で満足しちゃったのか。。。
詰めが甘いというか、消費者の期待を簡単に裏切りすぎじゃないかしら?
とにかく、ホントに残念です。。。

クロロフィルのカバー率を比較 (相対スペクトル)

水草の光合成に不可欠なクロロフィルへの考察も忘れてはなりません。

クロロフィル・スペクトル・カバー率比較

クロロフィルのUV側の要求を除けば、いずれのLEDでも光合成には十分そうですね。
しかし、400-420nmにも配慮した製品は、水草向けLEDではKR90FWのみです。

あとは、いかに光量を稼ぐか。
2台並べるか、水面に近づけるか、光量を必要としない水草に限定するか。。。

ところで、いざこうして見ると、3波長蛍光灯ってタダの赤(610-620nm)こそ入ってるけど、光合成に必要な650nm前後や670nm前後がまるっきり入ってませんね。これじゃ、慢性的に赤不足ですね。そう言う意味でも、水草に蛍光灯を使うメリットはもう。。。

ガチバトル測定結果まとめ

光学測定はすべて製品中央から30cm距離での結果です。

水草照明
(60cm水槽用)
GEX
AQUTE
CI600
ADA
AQUASKY
601
GEX
CLEAR LED
PG 600
eco-lamps
KR90FW
24″
光源種別 蛍光灯 LED LED LED
JIS照度 [lx]
(AA級)
4,700 7,742 3,214 18,198
簡易照度 [lx]
(比視感度なし)
4,490 7,620 3,294 18,670
光合成 PPFD
[umol/m2/s]
73 128 55 333
UV (UVA+UVB)
[uW/cm2]
7.3 6.0 2.4 32.6
消費電力 [W]
(実測値)
40W
(45W)
30W
(31W)
25W
(24W)
50W
(56W)
タイマー内蔵 × × ×
電源 (ON/OFF) 手動 2系統 手動 手動 2系統 自動
ビーム角 [°] 140° 120° 120° 55°
調光 ch × × 2 ch 2 ch
段階 × × 手動
ON/OFF
自動
各ch 0-99%
色温度 [K] 全灯 6030 6760 7640 8140
ch 1 - - 6630 15710
ch 2 - - (青466nm) 3910
演色性 [Ra] 全灯 89 84 89 86
ch 1 - - 87 87
ch 2 - - - 69
実売価
(2013/7時点)
¥8,000 ¥16,000 ¥15,000 ¥50,200

■測定器類
照度計1:東京光電 ANA-F10 (JIS AA級)
照度計2:CEM DT-1309 (CIE準拠)
PPFD計:Apogee MQ-200
UV計:UV340B
分光器1:ASEQ LR1 (200-1200nm仕様)
分光器2:UPRtek MK350 (360-760nm)
ワット計:SANWA SUPPLY TAP-TST7
その他テスター類など

僕的な総合評価 (純粋な性能評価のみ)

ADA AQUASKYは、演色性の高い白色LEDに切り替えた点がグッド♪
結果、演色性も光量も向上が見られ、もはや1年前の残念感は払拭されたと思います。
それに、水面近接設置なら、PPFDの300オーバーも夢じゃありません。
なので、今から買うなら中古では無く現行の新品を強くお勧めします!
やはり、歯に衣着せぬ酷評は、企業や製品の成長には不可欠なトリガかな(笑)
カリスマ企業とは言え、決して奢らず、市場の声に前向きな姿勢は流石プロです。
何度言っても改善しないダメなメーカーも多いというのに(苦笑)

GEX CLEAR LED PGは、スペクトルが良い分、光量不足がとても残念。。。
せめて蛍光灯を越えないと存在意義がありません(汗)
現時点でAQUASKYを差し置いてコレをチョイスする理由が無いでしょうね。
今後、もし光量が改善されれば、白chと青chも活きてくるでしょう。
ADAのように、1年後には生まれ変わってることを期待します。

eco-lamps KR90FWは、、、とにかく高いですよねぇ(汗)
まあ、性能・機能に見合ったコストと言えばそれまでですが。。。
ただ、水草マーケットには受け入れ難い価格かな。。。今のところ、よほどのマニアか、水族館か研究機関等の波長検証を要する用途でしか需用が無さそうです。
あ、でも海水向け超浅場フルスペクトルKR93XPの廉価版的に求めるマリンアクアリストは意外と多いです。XPは24インチで160,000円ですから(苦笑)
そうか、XPの価格はアクアスカイの10倍だったか。。。汗

その他、水草用のLEDライトって何かありましたっけ?
テトラもプレミアムになってから進化はしてると思うけど、どっちかというと海水用だし、今回は割愛しました。ただ、いずれチクッと評価しておきたい製品ではあります(笑)
何かリクエストな製品があったらお気軽にどうぞ。
なるべく高くない範囲で(汗)

以上、お役に立てば幸いです。

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水草LEDライト徹底検証:太陽と日照の水草KR!

今さらだけど、流れで仕方なく(笑)紹介しますよ。公平にね。

eco-lamps KR90FW

前回までのLED製品とは異なり、水草専用LEDライトKR90FWはマイコンを搭載し、

  • 一日当たり7段階(スムーズシフト)×2チャンネルの調光タイマー
  • フルスペクトル16000K温白色4000K2チャンネル構成
  • 各ch 0-99%制御

このような調光タイマーにより、光量と色温度変化のリアルな日照変化が詳細に設定できます。設定が面倒な方には標準のプログラムオートも使用でき、またデモモードや雷モードなど遊び心も取り入れられています。

KR90FW 側面

KR90FWに採用されているLED素子は俗にパワーLEDと呼ばれるモノで、KRシリーズの場合、LED素子1ヶ当たり1Wで駆動しています。60cm用の24インチなら42素子なので単純計算でLED駆動部は42Wとなります。

KR90FW 採用LED素子

KR90FWは、水草育成としては業界初の400-420nmのUV系スペクトルをカバーした真の太陽光フルスペクトルLED光源です。

その他のKR90FWに関する詳細はKR特設サイトをご覧ください(ステマ回避)笑

スペクトルも手抜きでペタッと(汗)

KR90FW スペクトル

駆け足でしたが、最後にLED回路構成も載せておきます。
CH1が基準光源の16000Kフルスペクトル、CH2が照度アップ&色温度補正用です。

KR90FW-24 LED回路構成

*KR90FWは7種類のLEDを複雑に配列しているため、各ラインの電圧・電流値にはバラツキがあります

LED数はAQUASKYよりもPGよりも少ない42ヶですが、なんせパワーLEDの1W駆動なので、どう考えても弱い者イジメになってしまいそう。。。汗

さあ、次回は最終章、ついにガチバトルです!
乞うご期待♪

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水草LEDライト徹底検証:GEX PLANTS GROW現る!

GEXと侮ることなかれ。
もう、オモチャは卒業だぜぇ~?

GEX CLEAR LED PG 600

CLEAR LED PG 側面

以下、公式サイトより引用。

水草を美しく育てる波長設計
植物は光合成で栄養を作り、光形態形成で成長を続けます。
CLEAR LED PGはその波長域に合わせた波長設計で、水草育成を可能にしました。

なんと、公式で「独自の波長光」とか「波長設計」とか「水草育成を可能に」とか具体的にアナウンスしちゃうんだから、これはかなり期待大でしょ~?
波長設計なんて烏滸がましい表現、使うのは僕くらいかと思ってたのに♪曝
アクアスカイにライバル出現かぁ~?

と言う訳で、今回販売まもなく飛びつきましたよ♪

201GEX CLEAR LED PG 600 採用LED

LED素子は、LED豆電球などで見慣れた感の強い一般的なパッケージでした。
白は5050、青は3528かしら?
でも白はチップが4ヶ入ってますね。3ヶはよく見るけど。。。明るそう!?
似てそうな素子は、こことかここを参考にどうぞ。

そして、このPGの面白い点は、白chと青chがあるってこと。
普通の白と、ちょい爽快な白が楽しめます♪
色温度は白のみで6600K程度、+青で7600K程度という測定結果となりました。

そして気になるスペクトルも測りました。

GEX CLEAR LED PG 600 各chスペクトル

知ってか知らずか、青LEDの波長を白LEDの青チップより高い波長にしたのは吉です♪
とは言え、このPGの青LEDは出力が弱い上に球数が少ない(白66に対して青12)ので、シアンの補完率を大きく向上させるほどの強度はありませんでした。それは上記スペクトルをご覧の通り。ま、オマケ程度の機能と割り切った方が良いでしょう。
僕だったら500nmのシアンLEDを追加するか、初めから475nmを使いますね。

ついでに、前回のAQUASKYとも比較してみましょう。

ADA AQUASKY 601とGEX CLEAR LED PG 600のスペクトル比較

PGの方がAQUASKYよりも少し色温度が高そうですね。490nmの不足もAQUASKYの480nmに比べたらマシな方です。むしろ、お陰で中域はかなりフラットな印象ですね。これはかなり優秀な白色光源じゃないかしら?
それに、こうして見ると、弱いとは言え青LEDによるブルーバンドの帯域幅がAQUASKYよりも太く確保されて見えますし、極めて波長変化が滑らかで、ピークの高低差が少なく自然なスペクトル特性と言えます。この特性のパワーLEDがあれば使いたいくらい♪

最後に、PGもLED回路構成を載せておきます。

GEX CLEAR LED PG 600 回路構成

PGのLED回路は制限抵抗が組み合わされているので、LED基板に普通にDC電源を供給するだけで定電流は成されます。よって、AQUASKYとは異なり、電源はただのACアダプターでした。

ちなみに、PGの白LEDの球数はAQUASKYの63ヶよりも多い66ヶもあり、さらに青LEDが12ヶありますから、こりゃ~もしかして高出力が期待できるかぁ!?
ガチバトルに乞うご期待♪

つづく

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