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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

面白いエフェクトLED

この記事を含むタグの全記事リスト: 420nm 500nm LED スペクトル

唐突ですが、1年前にも書きましたが、IllumagicのPurple LEDは420nmではなく青チップと赤チップを入れたデュアルチップ・パープルエフェクトLED素子でした。しかしそれ自体は、当時「Purple LED」の表記から僕が勝手に420nmを期待しただけであって、製品の目的自体は別にあった(クロロフィルニーズとか)かも知れないし、別に誰が誰を責められるモノではありません。強いて言えば、勝手な期待を広めた僕が悪いのだ(汗)
が、その責任の所在は置いといて。。。笑

今日はエフェクトLEDについてお送りします。

ちなみにエフェクトLEDとは、

  • 本来の波長(色)を有さず、別の複数の色をブレンドすることで、擬似的に近似な色効果が得られるLED素子
  • あるいは、見た目の演色(色)を得るために、別の複数の色をブレンドしたLED素子

こんな感じで使いたいと思います。。。

・・・思います???

そう、今僕が勝手に作った用語です。存在の有無は知りません(曝)

エフェクトLEDの構造の定義としては、手段は選びません。
複数チップ方式や、チップ+蛍光体方式も含まれます。

そう言う意味では、IllumagicのPurple LEDもエフェクトLEDになります。また、普段我々が見慣れたごく普通の白色LEDでさえ、青チップと黄色蛍光体により白色が得られるエフェクトLEDと言えます。

前置きが長くなりましたが、今日は2つのエフェクトLEDをご紹介します。
ひとつは青チップ+緑蛍光体によるシアンエフェクトLED、もうひとつは青チップ+赤蛍光体によるピンクエフェクトLEDです。

以下、普通の白色LEDと比べてみました。

各種エフェクトLED

クールホワイトLEDの場合、大抵は蛍光体が黄色いので、見た目でも判ると思います。
シアンエフェクトLEDの場合も、やはり緑色の蛍光体なので、まあ判別は付くかも。
ピンクエフェクトLEDの場合は、ニュートラルホワイトやウォームホワイト等の温白色LEDと紛らわしく見えるかも知れません。

ではまず、ピンクエフェクトLEDのスペクトルから見てみましょう。

ピンクエフェクトLEDスペクトル

実はコレ、420nmとして売られていたモノです。騙されて買っちゃいました♪笑
商品写真は明らかに上のように薄く蛍光体が乗って見えるモノでしたが、スペックにはmin. 420nmとかmax. 435nmとか記載されてたので、信用してみたらこのざまです。しかも、売り手が素人なのか、話が通じませんでした(汗)

僕:これ、420nm出てないよ、青と赤混ぜて作った、ただのピンク効果だよ
店:素敵でしょ? だから他社の420nmよりすごく安く提供できるんです♪
・・・押し問答・・・
僕:せめて420nmの表記消して、ピンクエフェクトと印しなさい
店:は~い、オッケ~♪

そしたら、商品名に「Pink Effect」は追記したけど、420nmは消さず終い。。。汗
ま、返金はしてくれたので当時晒しませんでしたが、時効なのでネタにします(笑)
ちょうど1年前の話です。

この場合の悪い点は、青と赤を足して見た目はピンク(よく言えばバイオレット)を作っても、それは決して420nmにはならない、ってことです。
よって、これを420nmの替わりに使用することはできません。

420nmを買う際は、商品写真をよく見て、蛍光体が乗ってないかよく注意してください。

しかし、こういうケースもあります。シアンエフェクトLEDの場合です。

シアンエフェクトLEDスペクトル

青チップに緑蛍光体を足すと、結果的に広帯域シアンが実現しちゃってます♪
コレイイ!!!
詐欺でも何でも無く、表記通りシアン500nmが含まれ、且つワイドバンド♪

まあ、ピンポイントに500nmだけ欲しい人には無駄ですが、我々のような波長補完が目的のニーズにはモッテコイでしょう。だって、普通なら460nm+500nm+540nmで作る帯域がコレひとつで実現できるんだから♪

ただ、蛍光体による構造上のロスがあるので、どうしても出力は弱め。。。

シアンエフェクトLEDスペクトル強度比較

  • 460nm 1W + 500nm 1W + 540nm 1W = 3W
  • (青チップ1W+緑蛍光体)×3 = 3W

どっちもどっちか。。。

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ラストKRレビュー賞2月分

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR90DR KR93SP LEDライト

2013年2月分のKRレビューエイジ賞の発表です。
ラストなので、多めにいきますよ♪
僕が共感したコメント部分も抜粋してご紹介します。

  • KR93SP-18S - ろっくん さん
    サンゴが育つ波長域をカバーしてあり、メタハラより波長域がわかりやすく、当方のような素人でも意味わからずメタハラ多灯にしなくてもSPSの成長を実感できるので使いやすいと思います。
  • 一気に都会的な水槽へ - りゅ・に さん
    今までスパイラルの蛍光管でしたが、それ以上の光量です。まるで別の水槽のようです。サンゴがみるみる元気になったので、とてもあっているのだと思います。
  • 遅れ馳せながらLED化 - ponta さん
    今までのT5×8と比べ2.5倍程計測値に差が有ったので、今のところ70%で運用しています。まだ初日の為、よく分からないですが、蛍光色がビカビカに見えて良いですね。以前のsc115×3灯の頃を思わす水のキラキラにウッシッシ
  • Illumagic Advance M-60sモデルからの変更 - みぞれネコ さん
    イリューのフルパワーの時より全然明るいです。レビューで頂いたFPDr400nmの反応から私の水槽のサンゴのほとんどが蛍光タンパクもちと判明しました。
  • 24S 1年経過とT5撤去で30S追加 - うにどん さん
    念願のKR93SP-30Sを追加し、4灯のT5は撤去しました。設置後たった1週間で、放置管理とT5で色落ちしたスギノキ元ブルーにギラギラブルーが戻ってきましたよ!

上記の5名様は、BHに「F.P.ドクター送れ~!」と電凸してください(笑)
あるいはメールをお待ちください。
松本嬢、よろしくです。

ちなみにデビル賞はこちら。

とりあえずKRレビューキャンペーンはこれにて終了となりますが、今後もレビューを更新されたユーザーには毎月抽選でレビュー賞的なご褒美があるそうですよ♪

KRレビューキャンペーンを振り返って、、、

昨年の8月から始まったKRレビューキャンペーンでしたが、アッという間の7ヶ月間でした。
本当に有益なたくさんの情報が集まり、大変嬉しく思っています♪
ユーザーの皆さんのご協力のお陰で、フルスペもDRも現在の地位を築くことができました。
本当にありがとうございます!

あくまでも僕は、海中スペクトルを再現する製品を設計しただけです。
それをにしたのはeco-lampsです。
それを実現したのはブルーハーバーです。
そして、サンゴ飼育と色揚げへの効果を実証したのは、ユーザーの皆さん全員の力です!
こんな素晴らしい機会に恵まれて、本当に心から感謝しています。

皆さんで育てたこの素晴らしい製品を、是非今後も応援してくださいね♪
どうぞ宜しくお願いします。

謝辞

KRユーザーの皆さんの中には、KR製品への心ないヤジや中傷で不愉快な思いをされた方もおられたかも知れません。僕の力不足もあったと思います。不甲斐なくて本当にごめんなさい。中には敢えてレビューで触れてくださったユーザーさんもいらっしゃいました。僕も含め、多くのユーザーさんへの励ましになったと思います。本当にありがとうございました。
皆さんの仰るとおり、芸能人でも、アスリートでも、有名企業でも、どの分野でも上に立ては立つほど、必然的に風当たりが強くなるのは世の常です。しかしそれは、その地位の証でもあり、避けられない有名税だと理解すれば、雑音に心囚われること無く、目線は更に上へ向いていきます。
忍耐強く、器の大きな、紳士的なKRユーザーの皆さん、いつも応援ありがとうございます。なぜKRにはこんなにも素晴らしいアクアリストがどんどん集まるのか、今度はそれを検証してみたいです♪笑
これからも、業界の明るい未来のため、自然を愛するアクアリストのため、愛おしい大切な生き物のため、皆さんで協力して助け合い、正しいことや有益なことを共有して広めて参りましょう!

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VitalWave SP?

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps LEDスポット VitalWave スペクトル 太陽光LED

これは何???

バイタルウェーブ改フルスペクトル

実は、先日eco-lampsから届いた評価用のフルスペ用LEDを使って、バイタルウェーブのフルスペ版を作ってみました。あくまでも非公式のお遊びですが♪
しかも、難しい設計は何も無し!
フルスペ用の全7種のLEDを1ヶずつ混ぜただけ(曝)

それでこのスペクトルかぁぁぁっ!!!

バイタルウェーブ改フルスペクトルのスペクトル

注:あくまでもUV系出力の大きいフルスペ用LED素子ならではの結果であり、一般に入手可能なLED素子ではなかなか同じスペクトルにならないかも知れません。

そのうち、自作向け有力LED素子の最新版をまとめてご紹介しますね。
汎用パッケージのシリコン樹脂400nmも見つかったよ♪
ほんの2年前は入手困難だったLEDも、今は選択肢も増えて有り難いですね♪

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