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新製品:volxjapan Grassy LeDio XS071

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一年の沈黙を破って、ようやく新シリーズがリリースされます。
旧Grassy LeDio 9に代わる、新Grassy LeDio XS071シリーズ!!!
9/6新発売です。

新Grassy LeDio XS071シリーズ ラインナップ

ランプ外観は旧LeDio 9とそっくりですが、一回り小さな新しい筐体になりました。
消費電力も従来比約1割カットの8W、重量も約1割ダウンの190g
しかも小型スポットだからって一切の妥協はなし!
RS122、RS073シリーズにも引けを取らない、大光量スペクトルリッチ仕様です!

新Grassy LeDio XS071シリーズ スペック

AquaWhiteのみ、海水/淡水共用です。

製品名 Grassy LeDio XS071 シリーズ
400モデル スタンダードモデル
Deep
UV
Coral
UV
Reef
UV
Reef
Coral
Reef
Blue
Aqua
White
素子構成 400×2
420×3
450×1
470×1
400×1
420×1
450×2
470×1
500×1
WW×1
400×1
420×1
450×1
470×1
500×1
CW×1
WW×1
450×3
470×2
500×1
WW×1
450×2
470×2
500×1
CW×1
WW×1
450×1
470×1
500×1
CW×1
WW×3
PPFD
[μmol/m2/s]
152 160 184 234 198 168
JIS照度
LUX [lx]
666 2,930 5,028 3,954 5,026 7,024
簡易照度
LUX [lx]
5,410 6,730 8,210 10,120 9,140 8,430

このスペクトル特性と大光量と省エネを実現したのは、旧LeDioでも実績のあるCree XLamp XPシリーズのLED素子に加え、今回初採用となるCree XP互換の最新LED素子(400nm/420nm/500nm)の存在です!

新Grassy LeDio XS071 ReefUV LED

この最新LED素子に関する情報は、、、トップシークレット!だそうです!
なので僕も口チャック♪笑
でも、うーん、、、むずむず、、、

LEDチップはEpileds使ってまっせぇ~!

あ~、すっきりした♪笑
でも、LEDメーカーや型番は秘密です。
ま、スペクトルや光量からも判るとおり、太鼓判のLED素子です!
もちろんCree同様、LED素子のレンズはシリコン製なので焼けませんよ♪

これは旧LeDio 9の究極の進化形ですね。一年も焦らしただけのことはあります。
残念ながら?付け入る隙がまったくない。。。完璧です。。。
うーん。。。なんて贅沢な仕様かしら。。。

9/6以降、応援市場でも出品予定です。
価格は記念セール価格を検討してみます。
しばらくお持ちください。

次回は、旧LeDio 9との比較をしてみようと思います。

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串本遠征2013年8月:水深スペクトル篇

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル プチ実験 南紀 海洋雑学 測定器

昨年の白浜の海中スペクトル測定に続いて、今回は串本の海中スペクトル測定です。

まず、スペクトロメーターMK350水深30M対応の防水ケース(iPad用)に入れるのですが、iPhone用だとギリギリ入りません。かと言ってiPad用だとブカブカ。。。汗

防水ケースに入れたMK350

この時、ポンプで中の空気を抜きすぎると、潜水時に防水ケースが水圧で潰れて測定ボタンが押しっぱなしになる(汗)ので、敢えて少し空気を入れておくのがミソです(笑)
ちなみにMK350の場合、水中でも画面のタップ操作は可能です。液晶に厚めの保護シートを貼ってるお陰なのかな? スマホ(シャープ)だとタップ不能になるのに。。。汗
でも、この防水ケースの宣伝文句では、iPhoneはOKらしいです。どゆこと?笑
シャープとiPhoneじゃタッチパネルの仕組みが違うのかしら???

次に、防水パック自体の波長ロスも調べておきます。
防水パックのありなしで太陽光を測定した結果がこちら↓です。

防水ケースによるスペクトルロス

幸い390nm以下のロスだけで、それ以上の可視光線の測定には問題ないようです。

あと、水深を見るためのツールとして、僕は素潜り用の安価なダイコンOMER MIK1を使ってますが、水温、水深、潜水時間、日時など必要な情報は一応全部採れるので、これでも十分です。素潜りでのヤドカリ散策にも重宝しますよ♪

OMER MIK1

写真は、水温27℃、水深4.0M、潜水時間18秒、です。
今は喘息なので、この辺が限界です(汗)

これで、任意の水深で海中スペクトルを測定する準備が整いました。

そして同日、串本にはこのような測定バカが降臨したと言う。。。笑

測定バカ降臨

では、測定結果です。
本当は誰にも見せたくないので、心の綺麗な人にだけ見えるようにしておきます♪笑

あなたは心の綺麗な人ですか? はい♪

写真提供:だに兄

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串本遠征2013年8月:ハナヤサイ篇

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先月、7/10に串本に来た際のハナヤサイは、まだ地味な褐色個体ばかりでした。

7/10の時点の串本のハナヤサイ

この個体はタイドプールの水深50cmにいたものです。

そして、今回8/23の時点では、かなり真っ赤に色揚がりしてましたよ♪

太陽光をガンガンに浴びて色揚がりした真っ赤なハナヤサイ

上の個体とは別の個体ですが、今回見た多くの個体がこの色になってました。
これは、海藻がよく生い茂る時期、日照時間・光量アップ、等がヒントになるでしょう。

ただ、こうした自然下でさえ、すべてが完璧な100点とは限りません。
水面から見ただけでも、いくつかの褐色個体や白化個体が見受けられました。

水面から見たハナヤサイ

例えば、上の色揚がり個体と同じ場所にいながら、いまいちの個体。
この個体は破損も目立ちますが、それを差し引いても地味です。。。

破損と白化が目立つ褐色のハナヤサイ

また、ほんの少し水深が増すだけで、光量不足と思われる薄いピンク個体も。

光量不足によるピンクのハナヤサイ

あるいは、この場所は海流が弱いため、高水温による白化スイッチも考えられます。
特に、褐色のちょうど良い抜け具合からして、なんとも絶妙な白化フローかも?

このように、自然の海でさえ様々な症例が見られます。
また、自然下の多くのサンゴを見て判るとおり、光による色揚がりは照射面のみであり、光が回り込まない面は褐色のままです。自然下でさえそうなのです。

串本の例では、ハナヤサイがもっとも濃く色揚がりしているのは、干潮時で水深0-50cm程度(満潮時で水深1.5-2M程度)のそこそこ潮通しの良いポイントです。かなり浅いため海中スペクトルも極めて太陽光に近くなりますが、赤はかなり弱く、UV~青~シアン主体の波長構成となっています。
串本の海中スペクトルについては次回ご紹介します。

おまけ:串本のスギノキ畑

串本では、主に茶色とグリーンの2タイプが混じったスギノキ畑が見られます。
でもね、最近グリーンの方がすっかり減ってきているみたい。。。

スギノキ畑

写真は、スギノキ・グリーンが頑張って新芽ゾーンを拡大している様子。。。
と言うことは、元はここに親が茂っていたということです。。。
こんな状態の箇所があちこちに見られます。。。
親はどこへ行ったのか???

悪い子はいねがぁ~?

水深スペクトル篇へつづく

写真提供:だに兄

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