先月、7/10に串本に来た際のハナヤサイは、まだ地味な褐色個体ばかりでした。
この個体はタイドプールの水深50cmにいたものです。
そして、今回8/23の時点では、かなり真っ赤に色揚がりしてましたよ♪
上の個体とは別の個体ですが、今回見た多くの個体がこの色になってました。
これは、海藻がよく生い茂る時期、日照時間・光量アップ、等がヒントになるでしょう。
ただ、こうした自然下でさえ、すべてが完璧な100点とは限りません。
水面から見ただけでも、いくつかの褐色個体や白化個体が見受けられました。
例えば、上の色揚がり個体と同じ場所にいながら、いまいちの個体。
この個体は破損も目立ちますが、それを差し引いても地味です。。。
また、ほんの少し水深が増すだけで、光量不足と思われる薄いピンク個体も。
あるいは、この場所は海流が弱いため、高水温による白化スイッチも考えられます。
特に、褐色のちょうど良い抜け具合からして、なんとも絶妙な白化フローかも?
このように、自然の海でさえ様々な症例が見られます。
また、自然下の多くのサンゴを見て判るとおり、光による色揚がりは照射面のみであり、光が回り込まない面は褐色のままです。自然下でさえそうなのです。
串本の例では、ハナヤサイがもっとも濃く色揚がりしているのは、干潮時で水深0-50cm程度(満潮時で水深1.5-2M程度)のそこそこ潮通しの良いポイントです。かなり浅いため海中スペクトルも極めて太陽光に近くなりますが、赤はかなり弱く、UV~青~シアン主体の波長構成となっています。
串本の海中スペクトルについては次回ご紹介します。
おまけ:串本のスギノキ畑
串本では、主に茶色とグリーンの2タイプが混じったスギノキ畑が見られます。
でもね、最近グリーンの方がすっかり減ってきているみたい。。。
写真は、スギノキ・グリーンが頑張って新芽ゾーンを拡大している様子。。。
と言うことは、元はここに親が茂っていたということです。。。
こんな状態の箇所があちこちに見られます。。。
親はどこへ行ったのか???
悪い子はいねがぁ~?
水深スペクトル篇へつづく
写真提供:だに兄
1. 王英 2013/08/30 10:09
>光による色揚がりは照射面のみであり、光が回り込まない面は褐色のままです。自然下でさえそうなのです。
根元まで先端と同じ色を求めるのは水槽ならではのことなのですね。さらに枝が繁ってくれば全く光があたらない場所は白骨化、ライブロック化して本体を支える強固な土台となってゆくのでしょうかね。
自分ではなかなか生で生息しているのをみることができないので、このような貴重な
、体験談と画像をありがとうございます。
2. エイジ 2013/08/30 22:56
仰るとおり、光の当たらない面は蛍光タンパクも色素タンパクも促進されませんので、褐虫藻由来の褐色地のままになりますね。
一応海洋の場合、日の出と日没、海中の拡散により、水槽よりは比較的多角度的に光は照射されますが、それでもサンゴに茶色い面があると言うことは、色揚がりに至る光量には足りてない、と言えるでしょう。
水槽の場合は、照明を前方から斜めに当てる、サンゴの配置を工夫する、そして最終手段は強制的な白化フローを促進させる(ZEO等)しかありませんね。
3. minecraft 2018/09/22 15:55
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