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Rebel採用IKEAのLED電球を調査

ブログ エイジ 03:00
この記事を含むタグの全記事リスト: LED電球 スペクトル

先日、ブログのコメントに、

イケアのLED電球LEDAREシリーズにRebel ESが使われてる!?

と言う情報を頂いたので、早速僕も購入して調べてみました。

20130223-ikea-led-lamp

このLEDAREシリーズE26型には、同じ400lm 2700K Ra91でありながら裸電球ライクなクリアタイプ8.5W一般白色タイプ7Wがあり、もちろん両方を調達しました。消費電力を犠牲にしても同じ光量に揃えてるところがニクイ♪

点灯してみると、、、

20130223-ikea-led-lamp-color

うん。色温度は同じですね。
これは、クリアタイプの発光部が特殊形状なので、光量を揃えるために1.5W上乗せした、ってところかな?

スペクトルを測ると、、、

20130223-ikea-led-lamp-spectrum

そうね、青チップの波長誤差が気にはなるけど、まあスペクトルはほぼ同一、そして光量も見事に同じです。(Y軸は単位は無いけど光強度を表してます)

と言う事は、中身は同じLED構成の可能性が高そうですね。。。
とは言え、せっかくなので一応バラしてみますか。

えええっ!?
中身違いますやん!!!

20130223-ikea-led-lamp-structure

クリアタイプは中央にLED素子を寄せた上で400lmを確保する必要があるためLuxeon Rebel ESを6ヶ採用、一方白色タイプは発光ムラを防ぐために小型SMDタイプを多素子構成、と言ったところかしら。これで上手く光量と色温度を揃えているところが、なかなかのこだわりを感じます♪

さあ、気になるクリアタイプですが、なんと2種類のRebel ESで構成されてます!

20130223-ikea-led-emitter

でも・・・あり?
なんかよく見たら、白い方の素子って・・・Rebel ESじゃないよね???
で、調べてみたら、Rebel ESではなくLuxeon Aでした♪
凄ぇ! 実物初めて見た!
家庭用LED電球に、Luxeon A + Luxeon ES のブレンドかぁ。。。
なんか凄いことになってきた♪

20130223-ikea-led-emitter-color

うむ。。。確かにLuxeon AとLuxeon Rebel ESでは微妙に発光色が違います。
そこで、LED素子のスペクトルを個別に測ってみると、、、

20130223-ikea-led-emitter-spectrum

(a)がLuxeon Aで実測2430K、(b)がLuxeon Rebel ESで実測2770Kでした。
スペクトルは結構違いますねぇ。。。
これらの素子について調べてみましたが、およそ以下のLED素子だと思われます。

  • Luxeon A ANSI 2700K LXH8-PW27 89lm@350mA CRI85
  • Luxeon Rebel ES ANSI 2700K LXW9-PW27 75lm@350mA CRI95

これらをブレンドすることで、LEDAREクリアタイプは白色タイプと同じスペックを実現していたようです。光量400lm、色温度2700K、演色性Ra91 、そしてスペクトルまで。。。

これは素晴らしいスペクトル設計ですね♪

当たり前だけど、家電業界はちゃんとしてるなぁ。。。
当たり前なのに、この感動はなんだ。。。笑
この設計者とは話が合いそうです♪

ちなみに現時点でこれらの素子の価格を調べると、RSオンラインではどちらも単価が403円。6ヶ買うと2418円。イケアストアでLEDAREA電球買った方が超安いのね。。。

あと、小型SMDタイプの方は日亜かなぁ?と思って軽く調べてみたんですが、少なくとも日亜の製品リストには見つかりませんでした。ま、こちらはあまり興味の無いLED素子なので、そっとしておきます(笑)

以上の結果となりましたが、如何ですか?
何か足りない部分があればお気軽にどうぞ♪

こちらのエントリーもどうぞ♪

コメントとトラックバック

  1. 1. なこ 2013/02/24 12:08

    はじめまして、水草に使えるLED照明について調べていたらたどり着きました。
    そして、個人的に調べていったところ、下記商品がよさそうな気がしたのですが、どう思われますか?
    http://www.sk-world-led.com/310-par38-ra95.html

    小売はしていないそうで、注文生産10個単位のようです。

  2. 2. Flashlightpark 2013/02/24 12:25

    はじめまして。LEDの演色性、大切ですね。
    日亜化学の NVSL219AT-H1(Rank=B10/光色=SW45(4500K)/演色性=92Ra)を手に入れて使っているのですが、もっと良いものがあれば・・・と探していてこちらにたどり着きました。日亜化学の NVSL219AT-H1を超えるもの・・・Ra=92以上で、単発で1.5A~3.0Aぐらいまで流せるものなんてあありますか?

  3. 3. エイジ 2013/02/24 12:34

    こんにちわ。

    スペクトル自体は良いと思います。
    昔僕が作った太陽光ブレンドと同じ、シアンを入れた原理のようですね。
    http://www.1023world.net/blog/2010/11/23
    でも、今となれば設計が古いです。模倣されるので答えは書きませんが(汗)

    それに、その製品だと色温度が5700Kなので、相当黄色いと思いますよ。

    水草用なら↓これがベストだと思います。
    http://www.volxjapan.co.jp/products/Grassy-LeDio-RS122.html
    Grassy LeDio RS122 FreshWaterです。
    これなら色温度も10000Kですし、凄く爽やかな色温度になりますよ。

    もしUV系の波長(400-420nm)も重視するのでしたら、こちらがお勧めです。
    http://www.volxjapan.co.jp/products/Grassy-Solare.html
    こちらのPlantならUV系入りで10000Kなので完璧です♪

  4. 4. エイジ 2013/02/24 12:36

    Flashlightparkさん、こんにちわ。

    素子の制約(サイズ、形状)はありますか?

  5. 5. エイジ 2013/02/24 12:39

    Flashlightparkさん、追伸です。
    用途はなんですか?
    水槽?水草?

  6. 6. なこ 2013/02/25 19:50

    こんばんは
    探せばまだ色々とあるみたいですね。ありがとうございました。

  7. 7. アツヒロ 2013/08/31 02:34

    今、プチトマトの水耕栽培にチャレンジしようとしてます(ホームページ参照)。省電力のトゥルーライトを探してたらバイタライトに行き着きました、そしてバイタライトを調べてたら、こちらのホームページに行き着きました。

    エイジさんがバイタライトの正確なスペクトルを調べたのを見て愕然としました。もう少しでだまされる所でした。ありがとうございます。

    植物の育成に必要な波長をネットでいろいろ調べていましたら、葉の育成に470nm、花の育成に640nmの波長が良いと書いてありましたが、これも情報によってはバラツキがあります。波長がずれると育成の効果が激減するとも書いてありました。

    高額な育成ライトは沢山紹介されてますが、一株のプチトマトの栽培でそこまでは手が出ません。かと言って、小さいスタンドタイプの育成ライトを買ったところで、あまり効果も期待できません。

    イケアのLED電球LEDAREシリーズのこのタイプはスペクトルを見ると、トゥルーライトのタイプで、ちょうど640nmの波長がはねあがっているではないですか。これを5~6個買ったら、トマトの栽培に役立てるのではないかと思いましたが、エイジさんどう思われますか?

    また他にお勧めのものがあったら紹介してください。

    アクア系では無いですが、よろしくお願いします。そして、これからもヨロシクです。

  8. 8. エイジ 2013/08/31 07:37

    バイタライトはあくまでも人間の目に対する演色性の確保の用途に適した球なので、植物育成には向かないと思います。スペクトルを見たとおり、640nm以上なんて含まれて無いですし。
    ただ、植物育成向けの蛍光管もありますので、ご興味があれば調べてみてください。

    植物育成については、植物の主要な光合成色素であるクロロフィルがターゲットになると思いますので、まずはクロロフィルの波長要求の特性を知ると良いですね。
    以下の記事にクロロフィルaとbの特性グラフを載せています。

    一般LED対LeDio27光合成対決
    http://www.1023world.net/blog/2011/05/05

    クロロフィル吸収スペクトル図
    http://www.1023world.net/blog/wp-content/uploads/2011/04/20110428-chlorophyll-absorption-spectrum.png

    ちょうど平均を取るなら、青は450nmを中心に400~470nmまで、赤は660nmを中心に640~680nmまでを含む照明が理想になると思います。
    オススメとしては、

    クロロフィルへの有効波長も観賞性も両立するなら↓
    Grassy LeDio RS122 FreshWhite
    http://www.volxjapan.co.jp/products/Grassy-LeDio-RS122.html
    水草用なので、生長にも鑑賞にもちょうど良いスペクトルです。
    青と赤の波長比率的には自然な成長が得られます。

    観賞性を無視して有効波長のみクロロフィルへ当てれば良いなら↓
    Grassy LeDio RS073 ReefPurple
    http://www.volxjapan.co.jp/products/Grassy-LeDio-RS073.html
    海水用の演色向けですが、赤に660nmを採用した珍しい青赤ランプです。(光合成を考慮していない安価なランプの赤はほとんどが620nm程度です)
    赤の比率が高いためより成長が促進されると思います。

    いずれも一日10~12時間程度、30~50cm程度離して当てると良いです。
    プチトマトが数株程度なら、いずれかのランプ×1灯で良いと思います。
    尚、これらのLEDはビーム角が50~60度で光量も大きいので、近づけすぎると葉が焼けますからご注意ください。

    問題は、対象がプチトマトということなので、赤の色素(リコピン?)にどう対処して良いのか僕は判りません。単にカロテノイドとして扱えば良いなら上記の青でまかなえると思いますが、赤の色素増進に紫外線が関与しているなら、400nm前後も積極的に照射した方が良いのかも知れません?
    必要ならそれらについても調べてみてください。

    ちなみに400nmを採用したランプとしては、
    Grassy LeDio RS072 ReefUV
    VitalWave 7W Violet
    などがあります。

    上記製品はいずれも応援市場でも販売してます。
    http://www.1023world.net/shop/

    他のランプを探す場合でも、青は大抵問題ありませんが、最低でも2種類の青LED素子がブレンドされて青の広帯域が確保されたモノ(450nm+470nmなど)と、赤は普通の620nm前後のLEDではなく660nm前後のモノ(DeepRedなど)を採用したランプを見つけてください。

    不明な点はまたおたずねください。
    こちらこそよろしくお願いします。

  9. 9. アツヒロ 2013/08/31 12:03

    本当にありがとうございます。参考にさせていただきます。

  10. 10. アツヒロ 2013/08/31 15:31

    Grassy LeDio RS073 ReefPurpleのライトは魅力ですね。
    ちょっと値段が張りますが、それだけの効果は期待できそうに素人ながら思います。
    いよいよ日照不足が気になってきたら購入を考えようと思います。
    それまでは日当たりのよい場所で栽培させながら、日光の知識を入れていきたい。

    他社さんの照明に関してで申し訳ありませんが、

    イケアのLED電球LEDAREシリーズを植物育成用にする案はどう思われますか?

    あと気になっているLED照明は
    アルティマ(http://ultm.jp/?pid=37365249)というところで出している
    植物育成用LED電球 E26口金 6.0Wです。

    なにせ価格が手ごろなもんで・・・・。

  11. 11. エイジ 2013/08/31 16:14

    > イケアのLED電球LEDAREシリーズを植物育成用にする案はどう思われますか?

    レンズによる集光構造を持たないすべてのLED電球は、光が全方位に拡散するように作られているため、逆に言えば目的の方向にだけ光量を集約させることに適していません。
    例えば、ラッパ形状のリフレクター灯具 http://www.kamihata.co.jp/light/l_12.html を組み合わせて光を集めることもできますが、今度はLED電球の放熱を妨げてしまい、寿命が短くなります。
    完璧を期すなら、LED電球の白い拡散ドームを取り外し、替わりにお手製のアルミ板で作ったラッパを巻き付ける等すれば、放熱を妨げることなく光を集光できます。
    とは言え、たかだか5~10W程度のLED電球が放つ光量はそもそも弱く、集光したところで光合成に必要なPPFD値には届かないでしょう。ラッパ改造しても3~4台は欲しいです。

    PPFD(光合成光量子束密度):
    よく晴れた太陽光で1000umol/m2/sオーバーあります。
    陸生植物なら200~400umol/m2/s程度もあればバッチリ育成できると思います。
    植物の種類によっては100~200でも十分かも知れませんが、プチトマトに関して僕は判らないので、ネットで調べてみてください。
    ちなみにLED電球をラッパ集光したところで100umol/m2/sも無いかと。。。
    先にお勧めしたLeDioなら400~600umol/m2/sはあります。
    (すべて30cm距離程度の場合の数値)

    > アルティマ(http://ultm.jp/?pid=37365249)というところ

    上記の問題に加え、赤だけで飼うのは成長に難ありかと思われますが。。。
    別途、青を足すなら良いと思いますけど。

    ところで、プチトマトは観賞用でしょうか?
    それとも収穫も視野に入れた栽培でしょうか?
    照明にかけるべきコストは、そこで分かれると思います。

  12. 12. アツヒロ 2013/08/31 16:59

    返答ありがとうございます。
    解りやすい説明で感謝します。

    プチトマトは収穫目的ですが、趣味での勉強(実験)も兼ねています。
    初めての栽培なので、実がある程度できれば良いな~程度の
    軽い気持ちで栽培しようと考えています。

    大きく育てるには本格的にやらないと無理なことは理解してますのでww。

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