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Razor改、LED換装テスト

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忘れた頃に、ようやくRazorを触る暇が。。。笑

とりあえず手持ちのRazor 120W 10000Kの片方のユニットのみ、純正のViolet 410-420nm LEDを、例の400+420nmデュアルチップLEDに換装してみました。

写真のユニット2を改造して、ユニット1と比較しようと思います。

Razor 120W 10000K

LED基板を外して、放熱シートを剥がします。多分、A型じゃないと破れます(笑)

放熱シート

LED基板を慎重に加熱して、純正のViolet 410-420nm LEDのみを剥離します。
写真右側のLEDが剥離したモノ、パターン横のLEDが換装するLEDです。
(剥離したLEDの角が欠けてるのは買った時からの損傷です、念のため)

LED脱着

無事、新しいLEDが乗りました♪

LED換装後

実際に光らせてみると、、、

LED換装後の点灯状態

デュアルチップの暗く写ってる方が400nmチップ、明るい方が420nmチップです。
くどいようだけど、400nmは光が見えにくいから暗く写ってるだけです。

いざ、スペクトル比較!
ユニット1は純正のまま、ユニット2がLEDを換装したものです。

ユニットのスペクトル比較

ほとんど変わってないんだぜぇ~?曝
これならやる意味なかったぜぇ~?汗

原因は、そもそも全体のLED構成に対して、UV系LEDが少なすぎるためです。
Razor 10000Kは、1ユニット13素子のうち白系が6素子、青系が5素子、UV系が2素子なので、全体的に青ばかりが突出したスペクトルになっています。通常ならここで青系を減らしてUV系を増量、、、といきたいところですが、RazorのUV系素子は形状が特殊で、基板もそれに合わせたパターン形状になっているため、2ヶ以上のUV系素子を取り付けることはできません。じゃあ、青系を外して、替わりにCree XP互換のSemiLEDs C35 UV素子あたりを、、、と思っても、Razorは1素子あたり1300mAも流す仕様なので、C35の最大定格700mAじゃ半分足りません。。。お手上げです。。。
と言う事は、Razorのフルスペクトルは、きっとUV系素子がたくさん乗るように基板を変更してくるでしょうね。

以上、せっかく作ったRazor用400-420nmデュアルチップLEDサンプルでしたが、ここまで投資効率が悪いと採用は断念せざるを得ませんね。。。うーん。。。残念。。。Razorユーザーの皆さん、お役に立てずすみません。

ところで、せっかくRazorから純正のViolet 410-420nmを取り外したので、今回のサンプルLEDと素子単体でのスペクトル&光強度比較をしてみました。
ちなみに専用のスター基板がないので、日亜の6550系を流用しました。

LED比較

これらをそれぞれ700mA(3W)で駆動してスペクトルを比較しました。
(デュアルチップなので700mA時にちょうど各チップあたり1W駆動となります)

LEDのスペクトル比較

純正LEDの方は同じ波長のデュアルチップなので、1チップあたりの出力はちょうど半分の高さになります。
一方サンプルLEDの方は、420nmのチップはかなり高出力のランクを使って貰いましたが、400nmは普通ランク程度でした。あるいは400nmと420nmの分流が、やや420nm寄りなのかも?
まあ、放射照度自体は純正もサンプルも大差ありませんでした(積分値から)

と言う訳で、Razor UV盛り計画は徒労に終わっちゃったぜぇ~♪汗
面目ないぜぇ。。。

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Razor用400-420nmデュアルチップLED

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400-420nmデュアルチップLED

掲示板ではちょろっと触れましたが、、、

Razor互換400-420nmデュアルチップLEDスペクトル

実装する暇が、、、

Razor互換400-420nmデュアルチップLED

ないんだよねぇ、、、(水沢アリーっぽく)

そのうち、、、
きっと、、、

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400-420nmのLED素子を買うなら…

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm LED スペクトル

今まで、どんだけ買い漁ったか判らないくらい、たくさんのUV系LED素子(400-420nm)を見てきましたが、最近の傾向から、「このチップを採用したLED素子を買っておけばほぼ大丈夫♪」と言うのが見えてきました。
・・・って、こんな事書くと、また逆手に取る業者が出てこないか心配だけど。。。汗

それが、Epileds EP-U4545Kチップです。
このチップを使ったLED素子なら、400nmでも420nmでも十分な光量がありました♪
あくまでも僕調べですが。。。

例えば、同チップを使った400nmの場合、

Epileds EP-U4545K 400nm 外観とスペクトル強度

上のグラフでも判るとおり、フルスペに使ってるのはかなり高ランクチップなので飛び抜けて大光量ですが、別にそれ以外のチップが特別暗い訳では無く、これでも相当明るい方なんです。他社チップ(TEKCORE/FOREPI/SemiLEDs/etc)の場合、特に低ランク品は相当暗くて使い物になりません。例えば、上のeBay品の半分以下なんてザラです(汗)

続いて、同チップを使った420nmの場合、

Epileds EP-U4545K 420nm 外観とスペクトル強度

同チップの420nmの場合、フルスペと通販では400nmほどの差は無く、ほとんど誤差の範囲で、いずれも比較的高ランクのチップが期待できそうです♪
420nmのチップとしては、これ以外にはSemiLEDsくらいしか見かけませんが、正直あまり明るいモノは見たことが無く、帯域もEpiledsよりやや狭いので、420nmを買うならもはやEpileds一択だろうと思います。

ただ残念なのは、上記の通販品はいずれもプラスチックレンズ品ばかりで、高耐性のシリコン樹脂製のモノはほぼ皆無です。
しかし、上の400nm Shop (1)は、最近見つけた唯一のシリコンレンズの汎用パッケージ400nm素子でした。その貴重なLED素子を販売してるのが、SatisLEDです。

3W UV LED Single Chip 400-410nm - $4.69 (価格も良心的♪)

勿論、僕が買った時の話なので、あくまでも自己責任でお願いしますね(汗)
尚、同カテゴリーにトリプルチップ版がありますが、そっちはプラスチックレンズだったのであしからず(笑)

また、残念ながら、Epiledsチップ採用のシリコンレンズ汎用パッケージ420nmは、まだ遭遇してません。

で、こうして買い漁るのもそろそろ切りが無くなってきたなぁ(笑)と途方に暮れていたら、先日、あるLEDメーカーさんが各波長のシリコンレンズ採用の汎用パッケージのサンプルを作ってくれると言うのでお願いしました。既に完成→発送済みで、週末には届くはずなので、またご報告します。それがバッチリなら、自作派向けに販売も検討中です。
あ、ちなみにKRとはまったく無関係です、念のため(汗)

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