巷では数日前にくりすますと言う催しがあったそうですよ!
なんでもキリストの生誕を祝うお祭りだそうです。
皆さんは如何お過ごしでしたか?
僕は、気が付いたら今日でした♪
そうそう。
昨日今日と、誘惑に負けて1cmずつ照明の高さを下げてます(汗)
現在2cm下げて、水面間28cmとなりました。
尚、LeDio7 UVブレンドは本体が長いため、水面25cmとなってます。
今のところ、僅かに刺糸を出す個体もありますが、ここはスパルタで(汗)
時代を切り開くために必要な犠牲として、どうか生体実験をお許しください♪
現在、だにミドリイシA.には、LeDio7 PearlWhite (7W) + LeDio3 UV(3W) を照射しています。これは、強い照度と強い紫外線によって超浅場の光環境の再現を狙ったもの。
その他、だにミドリイシB.には東芝LED改アクアブルー(6.9W)を、だにミドリイシC.にはLeDio7 アクアブルーUVブレンド(7W)をそれぞれ浅場相当として照射しています。
(尚、LeDio3 UV、LeDio7 UVブレンドは共にサンプル供給品)
では、予告どおり、だにミドリイシA.のUV効果による色彩変化をご覧ください。
前回も書いたとおり、ミドリイシ自体の色彩変化を見るには、水槽照明による演色効果を外す必要があります。青い光で青く見えても色揚がりと判断できないからです。そのため、比較のために6,500K相当の光環境下でも確認をおこないます。ま、欲を言えば太陽光などの自然光が理想的ですね。紫外線から赤外線まで入ってますから。
上列の画像は水槽照明下での演色とUV励起を含む色彩ですが、あまり変化は感じられません。しかし、よく見ると、当初は単にバイオレットが映りこんだだけの状態でしたが、現在は質感自体もバイオレットに染まりつつあるのが読み取れると思います。
さて、肝心のミドリイシ本体の色彩はどう変化したのでしょうか?
下列の画像は、12/15、12/23、12/28(本日)に、6,500K相当の自然光下で撮影したミドリイシ本体の色彩です。変化が判りますか?
前回の12/23の記事ではいまいち説得力に欠けましたが、本日28日の状態は明らかな違いとしてお判りいただけると思います。先端に乗り始めたピンクだけではなく、全体的にも赤っぽくなってきました。色素密度が増えてきたことで、紫外線による励起が無くてもそれなりに発色が確認できるようになってきたと言うことでしょう。
一方、UVを当てていない、だにミドリイシB.はどうでしょうか?
だにミドリイシB.には東芝LED改アクアブルーを直下で当てています。しかし厳密には左からLeDio7 PearlWhite、右からLeDio7 UVブレンドも僅かに当たっているとは思いますので、東芝LEDの影響だけと言い切ることは出来ません。
しかし、だにミドリイシA.と比べても、それほどの色揚がりは確認できていません。もちろん枝も太くなり成長は顕著ではありますが、A.ほどの赤みの乗りは感じられません。よく見れば先端に微かな赤みは見られますが、やはりA.ほどの顕著さはありません。このことから、この差はUVの有無によるものだろうと推測している訳です。
このUVによる色彩の挙動を見る限り、通常の波長域に反応する光合成色素のそれとは異なり、対紫外線色素の働きを予感させるような印象を受けます。通常の波長域であれば、光合成色素は光合成に利用(吸収)しない色成分を跳ね返す(見えている色)ことで、逆に自身に必要な波長域の光を効率よく獲得していると言えますが、一方、紫外線に対しては、代謝への必要の可否に関わらず、一定以上の過度のUVは生体の生理に悪影響を及ぼすため、これを避けるべく対策を講じなければなりません。それが対紫外線色素の役目であり、その機能の一つとして、自身の色彩にUV色(バイオレット)をより積極的に強く発現させて、結果UVを反射させる(結果バイオレットに見える)ことで組織への到達を回避しているのではないでしょうか?
このとき、傍から見ればUVの照射がUV色の発現に繋がったと言う状況となりますが、あくまでも通常の波長帯に於ける反応とはプロセスが異なるため、対紫外線色素特有の反応と言えるかも知れません。
以上が、現時点でのUV下に於けるミドリイシの色彩変化に対する考察です。
それにしてもこれまで当たり前のように書いてきましたが、ひとつ一番重要なことに触れるのをすっかり忘れていました。それは、水槽照明としてのLEDの効果です。そう言えば、ほんの半年前には、水槽照明にLEDはありか? なんて記事を書いてましたね(笑)
今回のミドリイシ実験は、いきなり色揚げ実験から入りましたが、予想通りLEDでもミドリイシはガンガン成長しています。それは上の画像の各ミドリイシの枝ぶりを見れば一目瞭然です。光が弱ければ上に伸び、光が強ければ横に伸びるという、典型的な成長パターンと言えます。
これが実現できたのも、やはりメタハラ並みの光量を備えたLEDランプの登場に尽きます。これまでの粒々LEDランプ(笑)はもちろんのこと、高出力と言われた補助LEDランプでさえ、なかなか無し得なかった功績だと思います。それは、同じ高出力LEDとは言え、性能は1年違うだけで倍以上の光束量の違いがあるためで、現在のモデルになってようやく効率的にも照度的にもメタハラ並に追いつき、水槽照明としての価値が見出せるようになってきたと言えるでしょう。
これからは、LEDがメイン照明になる時代です。今はまだLEDが信じられない方も、過去のLEDでガッカリした方も、いずれ選択肢になるよう、更に結果を出していきたいと思います。もちろん、せっかちな方、流行に敏感な方は、今のうちに時代を先取りしてください。そして後世で自慢してください。
「みんながメタハラに夢中だった頃、俺は既にLEDをメインで使ってたんだぜ!」
とね♪
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