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色彩照度計 UPRtek MK-350を試す、其の2

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前回紹介したメジャーどころ各社ハンディ型スペクトロメーターのうち、今回僕が購入した色彩照度計 UPRtek MK-350を、もう少し詳細にご紹介したいと思います。

UPRtek MK-350の付属品

まず、付属品です。
頑丈な収納ケースと、携帯に便利なソフトケース(ベルト用バンド付)が付いてます。

収納ケースと携帯ケース

その他、電源アダプター、充電池、受光部キャップ、USBケーブル、簡単な説明書、保証書が付いてきます。今回は販売店の方が送料とSDカードをサービスしてくれました♪

UPRtek MK-350は、国内ではビズコムから購入できます。
非常~に高い買い物なので、事前に色々質問したり、参考のため実測データを何度か送って貰いましたが、担当者さんがとても親切で助かりました。清水の舞台から飛び降りて未だ落下中♪ですが、少なくとも製品のスペックと販売店の対応に満足して、なんとか生きながらえております。

UPRtek MK-350本体の各部の説明

MK-350の本体周りです。
細部の作り込みは、コニカミノルタやトプコンとも引けを取りませんよ♪

MK-350本体の各部位の説明

電源ボタンを押してから起動が完了するまでの挙動にやや不満がありますが、それも含めて販売店へ今後のファームウェアの改善要望としてご報告しておきました。

測定自体は速くて、測定ボタンを押したら瞬時~1秒程度で結果が表示されます。
表示モードは4つあり、数値だけのベーシックモードスペクトルモードCIE1931色度座標グラフCIE1976色度座標グラフ、をタッチパネルで簡単に切り替えできます。また、これらを事前に切り替えておく必要はまったく無く、測定後に何度でも自由に切り替えて表示を確認する事が可能です。もしデータを保存したい場合は、ここで保存アイコンをクリックします。測定データは数秒で保存され、ご丁寧にファイル名が表示されます。但し、保存後のデータは端末上では再呼び出しする事はできません。あとでまとめてパソコンで確認しましょう。
操作も簡単で、ホーム画面に4つのモードアイコンとオプションボタンがあるだけで、説明書を見るまでも無く直感的に全ての操作が理解できます。
少し紛らわしいのは、ホーム画面と各モード画面とでは、それぞれでオプション画面を呼び出した際に表示される設定メニューの内容が異なる点です。例えば暗補正をしたい場合、ホーム画面からではなく各モードのいずれかの画面から呼び出さなければ辿り着けません。ま、メニュー項目自体が少ないので、すぐに慣れると思いますが。

UPRtek MK-350の保存データ

測定が終わったらSDカードを抜き、パソコンへ取り込みます。エクセルデータ(拡張子はXLSだが中身はCSVなので何かアラートが出るかも)とグラフ画像が収納してあり、グラフ画像はPICTUREフォルダに格納されています。
エクセルデータには色度座標x,yu’,v’色温度CCTピーク波長λp、ピークカウント、演色性CRI照度Lux、そして360nm~760nmまでのスペクトルデータが1nm刻みで格納されています。ちなみにピークカウントとは、単なる内部処理用の数値で、我々が利用できる値では無いそうです。チッ、放射照度W/m2なら良かったのに。。。

以下は太陽光を測定した例です。
右のグラフはエクセルのグラフ機能で作成して添付した例です。CSV自体にはグラフは含まれていませんので、必要なら自分で作成する必要があります。

保存したXLS(CSV)ファイルを元にスペクトルグラフを生成した例

こちらはデータ保存時に生成されたグラフ合成画像です。左がほぼ太陽光に向けて測定したデータ(太陽に垂直だと測定限界の70,000lxを超えるのでやや傾けて測定)、右が青空に向けて測定したデータです。

データ保存時にSDカードに同時生成される各グラフの合成画像(BMP)

太陽光は本来、演色性がRa=100のはずですが、やや低いのはご愛敬。ま、適当に測ってるので、測り方の問題だと思います。
改めて、スペクトルだけじゃなく色温度や演色性が見えるのは便利ですねぇ♪
ちなみに露光時間は手動と自動が選べ、普段は自動にしておけば問題ありません。

UPRtek MK-350と一般照度計との照度測定比較

最後に、MK-350が持つ照度計機能の精度を調べるため、一般の照度計と比較してみました。MK-350はJIS等には準拠してないので、精度は非常に気になるところです。
ちなみに、MK-350の照度計特性はごく一般的な比視感度フィルターを持つ照度計なので、同じような特性を持つANA-F10TM-204と比較しました。いつものDT-1309は比視感度特性を持たないのでお休みです(笑)

晴天の日陰、LeDio RSのFreshWhiteとReefDeep、そしてフルスペを測ってみました。

光源/照度計 東京光電
ANA-F10
(JIS AA級)
TENMARS
TM-204
UPRtek
MK-350
晴天日陰 7,302 lx 9,230 lx 6,430 lx
LeDio RS122 FW 30cm 31,710 lx 32,300 lx 31,450 lx
LeDio RS122 RD 30cm 8,752 lx 6,800 lx 10,594 lx
KR93SP-12S 30cm 15,610 lx 16,230 lx 16,361 lx

判りにくいのでグラフで比較。

一般照度計との測定データ比較

うむ。
JIS AA級のANA-F10を基準とすると、前回の照度計選びの比較でも判ったようにTM-204がなかなかの精度なのが改めて読み取れますが、今回のMK-350も意外と負けていませんでした♪
やはり青系などの光源は測定値のズレが大きくなってしまいますが、光源が白系で比較的フラットな高演色スペクトルであればかなりの精度が出てるようです。ここまで出てれば僕的に大満足です♪

と言う訳で、今後はこのMK-350と共に業界をバッタバッタなぎ倒して い・く・ぜ・ぇ?
アクアLEDクリエイターエイジ・ウィズ・MK-350!
だからアクア関係各社さんも僕とお揃いでMK-350を導入しましょうよ!
手っ取り早くスペクトルが把握できる神器になるぜぇ~?
そしたらスペクトル設計も思いのままだぜぇ~?
もうエイジにグダグダ言わせねぇぜぇ~?

誰かアクアLED協会とか発足してLED製品の標準化とか進めてくれないかしら?
僕、ガンバッテ試食の係とかやりますから!
ホントですから!

あと、「あのLED測って欲しい!」などの要望があればお気軽にどうぞ♪

こちらのエントリーもどうぞ♪

スペクトロメーター比較:CL500A vs IM1000 vs MK350

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最近、各社のスペクトロメーターに触れる機会に恵まれたので、これから購入を検討されてる方向けに簡単な比較レビューを残しておこうと思います。ま、あまりに高価なアイテムだけに、照明メーカー・関連企業の開発者向け、あるいは販売店向け情報になろうかと思いますが(汗)

今回比較したのは、いずれも今年2012年にリリースされたばかりの新製品3機種です。
3台で軽く100万円オーバーなので、滅多にお目にかかれないレビューなんだぜぇ?
ワイルドなんて次元じゃねぇぜぇ?

各社スペクトロメーター2012年モデル

写真左から順に、

CL-500Aはボルクスジャパンから借りました。さりげなくエエモン持ってるなぁ。。。
IM-1000はブルーハーバーが購入検討中のデモ機を店舗で拝見しました。
MK-350は、どこぞのアクアLEDクリエイターが借金して買ったとかどーとか。。。曝

それぞれカテゴリー名が微妙に異なりますが、いずれも相関色温度や演色評価、各種色度座標、分光スペクトルなどが測定できるハンディタイプのスペクトロメーターです。特に国内では、これまで機能・性能共にコニカミノルタのCL-500Aが競合知らずの独断場でしたが、先日これを追う形でリリースされたトプコンのIM-1000が、現在、低価格を売りに追撃中です。一方、台湾メーカーUPRtek製のMK-350は、CL-500AやIM-1000のようなJIS AA級(照度計)の精度は持ちませんが、ハンディ用途としては十分な性能と機能を備えた製品で、厳格な数値を求めない場面や現場用のサブ機として、非常に活躍するアイテムです。

以下はこれらの製品の一般に公開されている仕様情報を比較したものです。

型番 CL-500A IM-1000 MK-350
メーカー コニカミノルタ トプコンテクノハウス UPRtek (台湾)
分類 分光放射照度計 演色照度計 色彩照度計
センサー ? シリコンフォトダイオード CMOSリニア
照度計 JIS C 1609-1:2006 AA級
DIN 5032 Part7 classB
JIS C 1609-1 AA級 -
波長範囲 360~780nm 380~780nm 360~760nm
出力間隔 1nm 1nm 1nm
波長幅 約10nm (半値幅) ? 約12nm (半値幅)
波長精度 ±0.3nm ? ±0.5nm
照度範囲 0.1~100,000lx 2~1,000,000lx 70~70,000lx
確度 Ev: ±2% ±1digit
xy: ±0.0015 (10lx~)
xy: ±0.0020 (5~10lx)
Ev: ±2% ±1digit
xy: ±0.0020 (50lx~)
xy: ±0.0035 (10~50lx)
xy: ±0.0050 (5~10lx)
Ev: ±5%
xy: ±0.0025
繰り返し
精度
Ev: 0.5% + 1digit
xy: 0.0005 (500lx~)
xy: 0.0010 (100~500lx)
xy: 0.0020 (30~100lx)
xy: 0.0040 (5~30lx)
Ev: 0.5% + 1digit
xy: 0.0020 (50lx~)
xy: 0.0035 (5~50lx)
-
xy: ±0.0005
測定時間 0.2~2.5秒
オート: 0.5~27秒
0.2秒
オート: 0.5~50秒
0.008~1秒
測定
データ
表示
XYZ
照度
xy
u’v’
主波長
相関色温度
演色性Ra, R1-R15
ピーク波長
分光グラフ
XYZ
照度
xy
u’v’
主波長
相関色温度
演色性Ra, R1-R15
-
分光グラフ
-
照度
xy + 座標グラフ
u’v’ + 座標グラフ
-
相関色温度
演色性CRI
ピーク波長
分光グラフ
内部
メモリ
100件 50件 SDカード
(2GB/2000件)
PC接続 USB2.0 RS232C
無線LAN
USB2.0
SDカード
PCソフト CL-S10w
(EXCELアドイン)
CS-900A -
保存
形式
- CS-900AにてCSV出力可 EXCEL (CSV)
BMP (分光グラフ)
言語
選択
日本語
英語
中国語
本体は英語固定
PCソフトは日本語
日本語
英語
中国語 (繁体字)
中国語 (簡体字)
電源 内蔵リチウムイオン電池
ACアダプター
USBバスパワー
単3形ニッケル水素電池×4
ACアダプター
内蔵リチウムイオン電池
ACアダプター
寸法 W70×H165×D83mm W70×H250×D78mm W78×144×24mm
重量 350g 640g 250g
発売 2012/02 2012/07 (2012/09) 2012/04
価格 55万円 38万円 20万円

価格からも想像つきますが、まず総合点で見ると、まあ間違いなく
CL-500A > IM-1000 > MK-350
でしょう。
それを踏まえた上で、自分の求める性能・機能・条件・操作性などを吟味して、最良の1台を選択すれば良いと思います。

コニカミノルタ 分光放射照度計 CL-500Aを試す

先日、ボルクスジャパンから新製品Grassy Solareのサンプルをお借りした際に、水草用Solare Plantの売り文句10000KでRa93!を実際にチェックしてみたいなぁと思ったら、これも貸してくれました。
すすす凄ぇモン所有してやがるぜぇ?
さすがアクアLEDでフロンティア走ってるメーカーは違げぇぜ?
ちなみに、Grassy Solareのレビューはいずれまた改めて。

コニカミノルタ 分光放射照度計 CL-500A

三脚ネジ穴が前面と背面にあるので、受光部を天地どちらに向けても固定できます。これって一見、便利なように思えますよね?
でもね、受光部がディスプレイの反対面にあるので、上からの光源をディスプレイ見ながら測定、と言うのは無理のようです。。。
逆に、LED素子を個別に測定する場合なんかは、受光部を下に向けて本体を三脚に固定してLEDを下から発光させれば、ディスプレイを見ながらでも測れるので超快適っ!
ただ、バックライトが無いので、環境光を遮光しての測定時にはディスプレイがまったく読めないので不便でした。なぜバックライトが無いのか???

本体ディスプレイの表示例。

CL-500A:暗補正画面、その他

起動は比較的速やかです。但し、前回使用時からの経過時間が長い場合は、起動時にゼロ校正が促され、可否どちらも選択できます。ゼロ校正には27秒かかります。
モノクロ液晶ですが、横240ピクセルあるので、スペクトルグラフは比較的滑らかでした。
また、保存データを見返す事もできるので、PC接続前にデータを適宜添削できます。
保存データはPCに接続してエクセルのアドインから取り込むことができ、またCL-500Aのアドインソフトには初めからいくつかのエクセルのテンプレートが用意されているため、そのテンプレートに保存データを読み込めばスペクトルグラフ等のグラフィカルデータが自動的に生成されるので便利です。

CL-500A:エクセルテンプレートに出力データを取り込んだもの

ちなみに、このアドインソフトの注意点としては、インストール後にインストールフォルダに生成されたアドイン用ファイルを、エクセルのインストールフォルダに放り込まないとダメな点です。ま、アドインに長けた方なら朝飯前かな?

評価:良いと思った点(僕目線)

  • 起動が速い
  • スペクトルが360nmから測定できる
  • スペクトルグラフのY軸が放射照度W/m2
  • スペクトルの精度が高い

評価:うーん?な点(僕目線)

  • バックライトが無い!?
  • 受光部がディスプレイの反対面にある
  • SDカード等の外部メモリが使えない
  • 高くて絶対買えない(汗)

トプコンテクノハウス 演色照度計 IM-1000を試す

このIM-1000は、ブルーハーバーが持ってる○百万円の分光光度計LI-1800のサブ機として検討中の製品で、つい先日出たばかりの新製品です。公式には2012/07発売でしたが、実売は遅れ遅れになっていて、貸し出しデモ機が来たのも9月に入ってからでした。たまたま香港から帰国した翌日にBHに届いたので、運良くいじることができました。
CL-500Aの55万円に対し、破格の38万円でリリースされたIM-1000でしたが、測定データを見る限り、精度はほぼCL-500Aに迫ります。これは嬉しい!

トプコンテクノハウス 演色照度計 IM-1000

ただ、保存データが増えて来ると、何故か起動がどんどん重くなります(汗)
僕が試した限り、最長で1分ほどかかる場合もありました。これは痛いなぁ。。。

IM-1000:暗補正画面、その他

また、モノクロ液晶も横が128ピクセルしかなくて、しかもスペクトル表示領域が画面の半分ほどしかないので、スペクトル解像度はかなり荒いです。ま、PCへ取り込んだ生データは勿論1nmの分解能があるので問題はありませんが。
でも、CL-500Aと違ってバックライトがあるのが◎。暗くても視認性はグッド♪
また、CL-500Aと同様、保存データはいつでも呼び出して閲覧可能です。
ただ、ボタンが多い点と、モードも慣れるまでいまいち判りにくいのが難点かな?
そして有り難いのは専用ソフトが付属してる点です。これならエクセルに疎い人でも、直感的な操作でデータをグリグリいじることができそうです♪
スペクトルや色度座標グラフもカラーで見やすいです。

IM-1000:PCソフトウェアCS-900Aの画面

また、このソフトからCSVファイルを吐き出す事もできるので、ソフトをインストールしていないPCでもデータが操作できてとても便利です。

評価:良いと思った点(僕目線)

  • バックライト
  • スペクトルグラフのY軸が放射照度W/m2
  • スペクトルの精度が高い
  • 専用ソフトのインターフェイスの操作性
  • 無線LANが使える

評価:うーん?な点(僕目線)

  • 保存データが溜まると起動が遅い
  • 液晶解像度が低い
  • ボタンやモードがやや判りにくい
  • オートパワーオフがない
  • ファームウェアが更新できない
  • SDカード等の外部メモリが使えない
  • それでも高くて買えない(汗)

UPRtek 色彩照度計 MK-350を試す

精度は上記2機種に及びませんが、かと言って決してホビーレベルではなく、十分に業務用途をこなす性能と、上記2機種を超えたデータ表示機能は、一度使ったら手放せない利便性を誇ります。特に、照明屋さん等が現場でプレゼンしたり診断する際にこれほど便利なアイテムはないんじゃないかしら?

UPRtek 色彩照度計 MK-350

こちらは経過時間に関係なく、電源投入時に必ず暗補正を要求してきます。可否の選択はできますが、暗補正自体は5秒ほどで終わるので苦になりません。但し、電源ボタンを押してから上のロゴ画面が出るまで5秒ほど無反応になるので、いまいち電源が入ったかどうか判りにくいです。できればロゴ画面は電源を押したらすぐに出て欲しいですね。5秒後にやっとロゴが出るのと、ロゴが出てから5秒待つのとでは、断然後者が親切ですからね。ま、ファームウェアは随時更新されてるようですし、そのうち対応されるかも知れませんけど。

MK-350:暗補正画面、その他

MK-350の売りは、QVGA:240×320ピクセルの大きなタッチパネルカラー液晶と、各種グラフのカラー表示でしょう。例え照度計がJIS準拠じゃなくても、例え演色評価に個別Ri (R1-R8/R9-R15)が無くても、この機能美だけで所有欲がくすぐられます♪
また、CSVデータやグラフ画像化データ(BMP)がSDカードに保存できる点も◎。
CSVはエクセルで簡単にグラフ化が可能です。

MK-350:出力データCSVをグラフ化したもの

画像データは4つの表示モードのキャプチャが1枚の画像に連結されて保存されます。

MK-350:画像出力機能で生成された各グラフ合成BMP

キャプチャなので無駄にボタン類まで含まれてるのが邪魔ですが、それでもいちいちエクセルを起動しなくても済みますし、色度座標グラフを作るのも面倒なので、この画像機能は非常に有り難いです。

評価:良いと思った点(僕目線)

  • スペクトルが360nmから測定できる
  • 大画面タッチパネルカラー液晶
  • 各種グラフ表示機能
  • CSVデータ保存機能とグラフ画像保存機能
  • スマートホンのような携帯性
  • 台湾製だけど言語を日本語に設定可能
  • SDカードが使える
  • 無理すれば何とか手の届く価格かな(汗)

評価:うーん?な点(僕目線)

  • できれば照度計クラスがJIS A/AA級が良いけど・・・海外製だから?
  • スペクトルグラフのY軸は相対値ではなく放射照度W/m2が良かった
  • できればRa(CRI)だけじゃ無くてR1-R8/R9-R15まで表示できたら良いな
  • 波長精度がやや粗い?
  • 横向き用液晶パネルを縦に使ってる?せいか、右の視野角が狭くて、両眼で捉えた像が微妙に異なり、ややチカチカして見づらい

最後に、実際に触ってみて、ネット情報だけでは見えなかった点も比較しておきます。

型番 CL-500A IM-1000 MK-350
メーカー コニカミノルタ トプコンテクノハウス UPRtek (台湾)
分光グラフ
Y軸
放射照度 (W/m2) 放射照度 (W/m2) 相対値 (0~1)
視野 2°/10°選択 2°/10°選択 -
暗補正
(Dark
Calibration)
○ (起動時自動要求) ○ (起動時自動要求)
起動時間 約3秒
(暗補正実行時は+27秒)
5秒~60秒超
(保存データ量に依存)
約7~9秒
(暗補正実行時は+5秒)
オート
パワーオフ
15分 (オン/オフ可) × 10分 (増減可)
電池
残量表示
アイコン表示 (4段階)
・非表示(フル)
・低下
・なし
・充電中
文字表示 (2段階)
・非表示(フル)
・BAT(少ない)
アイコン表示 (無段階)
(設定画面に%表示あり)
受光部位置 背面 前面 天面
ディスプレイ モノクロ 240×128 モノクロ 128×64 3.2″ 240×320
カラータッチパネル
バックライト × ECO/ON/OFF
(ECO: 1分無操作時オフ)
10~100%設定可
(10%ステップ)
最新
ファームウェア
1.10.0002 - 1.3.1
ファームウェア
更新
×
充電時間 3.6時間 (6時間動作) ? (7時間動作) ? (5時間動作)
三脚ネジ穴 前面×1
背面×1
背面×1 ×

以上、お役に立てば。
不明な点は個別にお尋ねください。
尚、今回はいずれも軽く触っただけなので、評価に誤りがあるかも知れません。間違いがあったら訂正しますので、良かったらご指摘願います。

ちなみに僕はアクアLEDクリエイター(笑)としての利便性を優先してUPRtekのMK-350を選択。いや、厳密には予算的にそれしか選択肢が無かったとも言いますが(曝)
10万キロのマイカー、来年もう一回ワイルドに車検通すぜぇ?

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スペクトルメーター自作キット

この記事を含むタグの全記事リスト: LED スペクトル 測定器 電気系

追記:2012/08/23 18:00
どうも売り切れたようです。残念。。。汗


これは何でしょう?

これは何?

答えは、スペクトロメーター(分光器)の光学ユニットの中身でした♪

回折イメージ

うひょ~買っちゃったんですぅ~♪

普通にネットで分光器を検索すると、Ocean OpticsStellarNetなど有名どころの製品は50万-100万は当たり前で、とても個人で所有できる代物ではありません(汗)
で、庶民的な廉価版が無いものかと、日々探索しているわけですが、なかなかコレ!ってモノが見つかりません。
この辺が一番現実的かな?とも思うのですが、ただスペクトルを測るだけで10万と言うのもちょっと。。。そこまで出すならもうちょっと出して放射照度、色温度、演色性なんかも測れるモノが欲しくなったり。。。

そんな悶々とした中、先月末に面白いモノを見つけました。
どこかの中古の払い下げユニットを利用した自作キット分光器なる怪しげなブツです。
でも光学ユニットはクロスチェルニーターナー方式の本格的な分光器が載ってます!
CCDは一応ソニー製の2047ピクセルで、回折格子も1800 l/mmが付いてて、理論上、下は300nmから上は800nmまで受光可能とあります。
海外通販ではありますが、なんと$50の送料入れても2万で買える代物でした(曝)

但し、あくまでも「自作キット」と言う部分がミソ。CCDへの波長の整列などアライメントを自分で調整しなければなりません。その上ソフトウェアとのキャリブレーションも。。。そんなん素人には無理でしょ。
でも、もしアライメント済みの完成品が欲しいなら倍の4万で売るとの事。それでも安い!
なのにチャレンジャーな僕は2万円のキットの方を購入してみました。ワイルドだろぉ?
(キットと言っても組み立て済みですが、光学ユニットの分解・調整が必要です)

で、いざ届いたは良いけど、案の定スペクトルは大雑把に出る程度で、波長とのマッチングはデタラメでした。まあ、判っては居ましたが、ちょっとは淡い期待してたのに。。。笑
ま、夏休みの自由研究だと思って、分光器のしくみを勉強するのも粋なもんでしょう♪
で、暇を見つけてはシコシコ。。。
幸い、BHの高精度分光強度計で測定したLEDデータが山のようにありますので、本来ならばレーザーダイオード等を使ってアライメントを取るところを、単波長のLEDで代用しつつ、下は400nmから上は500nmまで、ほぼ完璧にアライメントできました♪
問題は黄色が弱いのと赤以降がうまく出ないこと。。。製造元はフォーカスミラーの調整が原因って言うけど、何度やっても駄目。ま、どうせ海中スペクトルで赤は扱わないし、僕もあまりこだわらないので、パスしました(汗)

バイタルウェーブ・バイオレット測定中の様子♪

スペクトルメーター測定風景

シアン500nm以下を測る分にはバッチグー♪
一応、カッチョイイPC用ソフトウェアも付いてるし、それで2万なら結構な満足度です。
それに、LED素子の単波長を個別に測る分には十分重宝できそう♪

ちなみに黄色が弱いとか赤が出ないって言うのはこんな感じです。

スペクトル測定 - LED、電球、蛍光灯

これはLED電球と白熱電球と蛍光灯の合成イメージですが、どうしても黄色が凹むのと、どうも600nmを超えてからのデータが可笑しなことになってます。
ま、直す気はありませんけど(笑)

こないだ届いたMazarraのLED素子も測ってみました。

スペクトル測定 - Mazarra LED素子(400/420/430/500nm)

左から旧420nm(S35)、新420nm、新430nm、500nmです。
うむ。余は満足じゃ♪
あ、Mazarraの素子も近日紹介しますね。話がこじれてまとめるのが大変で。。。

で、さすがに普通に買ってすぐに使用できる代物じゃ無いし、完成品の精度も怪しいので、自信を持ってオススメできないので、今回は混乱を避けるため購入元の紹介は割愛しておきます。もしそれでも挑戦してみたい方はメールください。但し、アライメントやキャリブレーションの方法は僕も完璧には制覇できてないので、すべて自己解決でお願いします。
ま、市販の1/10以下で買えるスペクトロメーターですから、オモチャだと思って徹底的にいじり倒せば、十分楽しめると思います。

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