1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

中華第二期LEDランプ大解剖:レーザービーム

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット ヤフオクLED

前回の中華第二期LEDランプの表彰に引き続き、今回からはダメだしを連発します。

まずは、ビーム角について。

ギガレックスの公称値を見ると、36W型で最大照度9万ルクスオーバー/30cmとあります。ところが、スカウターがそんな超人的な値を示していると言うのに、レンズは50°だそうです。はて・・・。普通に考えて、50°のビーム角で30cm前方を9万ルクスで照らすには、光源に5,533ルーメンの光束(90,000ルクス×30cm前方の照射面積0.0614805m2が必要になります。光束5,000lmと言えば、業界最高峰の高効率を誇るCree XP-G 139lmを1W駆動しても36ヶ、3W駆動なら139lm×1.7倍としても21ヶが必要となり、前者では36W、後者では63Wの消費電力が伴います。ギガレックスの場合3W駆動とのことですから、仮にCreeの素子を使っていたとしても、少なくとも21ヶの素子と63Wの電力が無いと5,000lmは達成できません。

では、そのトリックを暴きます。
以下の画像中の照度は、今回入手したギガレックスの実測値です。

ビーム角、問題あり

確かに照度は凄いのですが、ご覧の通りビーム角はどう見ても50°ではありません。しかも一般的な30°よりも狭角です。およそ15~20°と言ったところでしょうか。。。こんな鋭いビーム角、初めて見ました(汗)。確かにこれなら9万ルクスも不可能ではありません。
そこで、レンズを外して測ってみました。すると案の定、ヤフオク24Wと大差ない照度がお目見えしました。ま、そもそも使ってるLED素子がSiBDI社製と判っているので、この素子の最高ランク120lm(3W駆動にて200lm)を12ヶ使ったとしても2,400lmにしかなりません。目標の半分です。。。

しかし、常識的に考えれば、現実のレンズでは理論値のような照射面積に対して均一となる照度分布を達成することは極めて困難です。どうしても中心に照度が偏り、周囲は暗くなる傾向があります。では、そう言う要因により、中心で90,000lxオーバーと言う現象が起こったのでしょうか?
いいえ、ビーム角の見た目が既に50°ではないと判っているので、この考察はもう終了しています。結局、9万ルクスの正体は、レーザービームのようなレンズにあった訳です。その上で更に中心が・・・と言うことならあるかも知れませんが。

ダメ押しに、30cm距離の照射面積から、およそのビーム角を算定してみました。

照射面積からビーム角を割り出す

ちょい甘めに出しましたが、それでも30°台ですね。。。どこを見て50°とか80°とか言う数字が出てきたんだろう。。。またまた中国に騙されたのか?(汗)
・・・いや、見た瞬間に気づくレベルか。。。

試しに、久しぶりに手持ちのクリア30°レンズの封印を解きました。
そして先日のクリスタルエリートに実装テストです。

30°レンズ付ければ誰でも太陽拳が出せる

どうよ?
こちらは30°あり~の7万ルクスオーバーですぜ!
そう、誰だって条件さえ合えば太陽拳は出せるのです♪

to be continue…

こちらのエントリーもどうぞ♪

中華第二期LEDランプ大解剖:表彰

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDスポット ヤフオクLED

厳密には第4期、第5期、、、一体何期になるのか判りませんが、恐らく飛躍的普及と知名度から見て、昨年から世間をお騒がせしているヤフオク24Wが中華第一期と見るのが妥当かな、と言うことで、今回は最近出回っている中華36W型と27W型を大特集♪
で、あまりに書くことが多いので、数回に分けてお届けします。

まずは表彰から。

恐らく物は同じであろう海水館のリーフパワーLEDと、B.R.Sのギガレックス
その後者のランプが今回入手できた。

遂にきました、中華2期LEDランプ、2タイプ

まずは気になるLED素子を調べてみました。

中華2期LEDの素子確認とチップ確認

おおお!!!
ホンマにSemiLEDsチップを使った、しかも前回予告したとおりSiBDI社のP2シリーズのLED素子が乗っていたぁぁぁっ!!!
と言うことは、これは必然的に海水館にも当てはまるのだろう。。。
政田さん、先日は大変失礼しました。心よりお詫び申し上げます。

そうか。。。昨年のこともあって、販売元も敢えて表記は避けているようだけど、今回の中華第二期LEDランプに関しては、、偽装も無くバッチリ本物が載っているようです。これは我々消費者にとっても大変良い傾向ですね♪

まずは、これを表彰し、讃えたいと思います!
海水館、B.R.S、おめでとうございます。良い商材を見つけられました。
これからも一層の努力に期待します。

表彰ここまで。

あとは。。。ダメだしてんこ盛りです。。。
最後は。。。エライ事になります。。。

to be continue…

こちらのエントリーもどうぞ♪

クリスタルエリート修理&各部対策

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット ヤフオクLED 自作関連 電気系

ヤフオクのUV搭載型LEDランプのUVの横漏れを確認するために、某TankさんからクリスタルエリートのUVリゾートと言うタイプをお借りしました。前回僕が改造した同型のランプ(要は同じクリスタルエリートだけど)へはLedEnginの365nmと400nmを1ヶずつ搭載した結果、ランプからのUVの横漏れは最大1.2μW/cm2でした。果してクリスタルエリートの元々のUV搭載型はどれくらいUV漏れがあるのだろうか。。。

が、届いてみたら、ちょいハプニング!?
2ヶ搭載されているUV素子が2ヶとも・・・例の・・・こんがりの・・・汗
ダメですね、汎用パッケージのプラスチックレンズのUV素子は。特に高出力で駆動している訳でもなく、しかもまだ一年も経たずしてレンズが琥珀色です。。。
あり? 他の購入者はどうしてるんだろう・・・? 泣き寝入り?

クリスタルエリートのUV素子劣化

さて、とりあえずヒートシンクの隙間からジャジャ漏れしている光へUVメータを当ててみると・・・あ・・・最大4.1μW/cm2(10cm)漏れてますやんっ(大汗)
こ・これは・・・あっ・・・多分、レンズ前面が焦げて光が封鎖されてしまっている分、余計に素子の横面からひときわ大量のUVが大解放されちゃってるってこと?
ただでさえビーム角が120~140°の広角の素子で、更におこげによって素子の横からの発光に拍車が掛かってるとしたら、なるほど、LedEnginの高出力UV素子(85°)よりも数倍も漏れて当然と言うことか。。。これはヤバイものを見てしまった。。。
ん?こんな時間に誰だろう・・・?(苦笑)

UVが漏れたから、どーだって言うんだ!?

と言う方は、前回の記事をご覧くださいませ。

で、某Tank氏との協議の結果、急遽予定を変更して、危険な状態のUV素子の撤去を含む、LED素子の総入れ替えを実施することになった。例によってノーブラ・クリー・ボインボイン術式大作戦だ♪
そして、UV素子の撤去に伴い、その代役を務めるのは今流行りのシアン素子♪ (但し、青寄りは入手困難に付き緑寄りを使用)
勿論、それ以上に重要な各部の対策も併行する。基板・ヒートシンクの熱伝達の改善と、基板のネジ固定だ!(こういうのは早く販売元で対策して欲しい部分だけど)

じゃ、今日もサクッと進めちゃうよっ♪

ヤフオクLEDのCree化と各部の対策手順

ま、これまでにも何度となく繰り返してきた作業なだけに、もはやお手のものである。
・・・と言いたいところだが、なんかこの個体は中にG17みたいなゴム系接着剤が充満していて、まずLED基板がなかなか外れなかったり、ヒートシンクから接着剤を剥がすのに1時間も掛かったり(曝)と、なかなか手ごわい相手だった。。。なんと言う往生際の悪さ。。。

ま、イヤなことは忘れて、早速改修後のスペックチェックだ!

改造後の照度比較

うーん。。。前回同様、ノーブランドをCreeに換装しただけで、きっかりと1.5倍のスペックアップとなった。これももはやお約束となった感があるなぁ。。。
まあ、素子代がそれなりに掛かるけど、ご希望の方は一度ご相談ください。

最後におまけ。
実は今回はもうひとつの対策に挑戦してみました。
前回はUVの横漏れ対策として、ヒートシンクの周りをアルミホイルでグルグル巻く方法を紹介したが、今回はヒートシンクの中からアルミホイルをグルグル貼り付ける方法を試みた。

おまけ:光の横漏れ対策例

ま、半分冗談のような本気のような。。。苦笑

但し、これを真似しようと思う方は、次の点にくれぐれもご注意ください。

  1. アルミ箔が剥がれて基板の導通部分に接触しないように。ショートしちゃうから。
  2. 放熱性が悪くなるので、ファンを併用する等の工夫をお願いします。

ま、外から巻く方が早いし安全です(汗)

こちらのエントリーもどうぞ♪