1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

max-s G2 160Wフルスペ化レビュー

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDライト Maxspect スペクトル 紫外線LED 自作関連 電気系

以前、MAX-S160WについてのスレッドでMaxspect max-s G2 400 160Wのフルスペ化の依頼を受けましたが、ようやく調達していたパーツが全て揃ったので、先日ヘタレ金魚さんから本体をお送りいただきました。

Maxspect max-s G2 400 160W

光量確保のためのレンズキットオプションも装着済みでした♪

まずはオペ前の診断から。。。

Maxspect max-s G2 400 160W:15Wモジュール不点灯...汗

えっと、、、15Wモジュールが死んでますけど。。。汗
原因を調べたら、15Wモジュール自体は健在で、電源基板の方が死んでました(汗)

Maxspect max-s G2 400 160W 15Wモジュール用ドライバー死亡...

修理をどうするか確認したら、どうやら保証が無いとのことで、僕が修理することに。
とは言え、僕もこんな電源基板は持ってない。。。
とりあえず、基板の印字からDC60V出力のドライバーだと言うことは判ったので、逆算して電流はおよそ1000mA程度かな?と判断して、eBayで探して同等のドライバーを発注することにしました。ただ、eBayからの到着には時間が掛かるので、ドライバーが届くまでは取り急ぎ応急回路を組んで試験運転する事にしました。

今回の改造は、以前紹介したmax-s G2 230W ハイパワーフルスペ案に準拠した内容になります。ただ、各LED素子をコストダウンするため、Philips Lumiledsではなく、先日LEDGroupBuyから各種LED素子お取り寄せで紹介したLEDGroupBuyから安価なLED素子(とは言え出力も波長精度も前回確認済み)を調達することにしました。これで大体、半額程度になったかな?

Maxspect max-s G2 400 160Wフルスペクトル化の材料

注1) ノーマル15Wモジュールの両端電圧は約12V(4×3チップ)、対して今回eBayから調達した15Wモジュールの両端電圧は約9V(3×3チップ)なので、無難に駆動するべく、調達するドライバーは40V程度の仕様にしました。ノーマルの電源の仕様によってはこの電圧差20Vを吸収するだろうと思われますが、ノーマルの仕様が判らない以上、安全策として40Vのドライバーを選択することにしました。皆さんもこのレシピを参考にされる場合はその辺をご理解の上、自己責任でお願いします。但し、調達された15Wモジュールが4×3チップであれば電源を差し替える必要は無いでしょう。

注2) 1.25mmピッチコネクタ付きケーブルは、ライン基板側がコネクタ式に変更されたmax-s G2後期モデルで必要になります。旧モデルは基板に直接ケーブルを半田付けする形式なので、コネクタ付きケーブルは不要です。

換装後のLEDデザインはこのようになりました。

Maxspect max-s G2 400 160Wフルスペクトル化のLEDデザイン

  • 1ch (UV/4モジュール): 395nm×2 + 420nm×2
  • 2ch (白ch/18素子): NW×10 + 475nm×4 + 495nm×4
  • 3ch (青ch/18素子): 450nm×6 + 475nm×6 + 495nm×6

換装後のスペクトルはこの通り。

Maxspect max-s G2 400 160Wフルスペクトル化の完成スペクトル

15Wモジュール回路は即席電源につきノーマル時の8割ちょいの出力になってますが、それでもKR並のUV帯域が確保できました♪

ワイドバンドブルー・フルスペクトルの完成です!
これでオージーの蛍光タンパクも攻略できるでしょう~♪

さ、肝心のドライバーはいつ届くかな。。。笑

こちらのエントリーもどうぞ♪

ナイトライドUV 365nm LEDも試す

ブログ エイジ 11:03 コメント2件
この記事を含むタグの全記事リスト: LED Nitride スペクトル 日亜化学 紫外線LED

久しぶりにナイトライドのサイトを見たら、知らないUV素子が何種類も充実してました♪

あ、ナイトライドは国内屈指のUV LEDの専業メーカーです。
数年前、ナイトライドがUV+RGB蛍光体の自然光LEDを開発して盛り上がってた頃は、僕も開発ブログをちょくちょく覗いていました。ちょうど僕が太陽光LEDライトの実験に励んでいた頃です。
でも、実験の終了と共に、いつしかナイトライドも忘却の彼方へ。。。汗

しかし、前回の日亜UV素子の検証で再燃して、あれ以来ぶりにナイトライドの製品ページを見てみた訳ですが、、、すすすすごい!!!
パワーUV LEDの玉手箱やぁ~♪笑
しかも特筆すべきは、なんとCree XP互換の3535 SMD型まで勢揃い~!!!

Nitride製品ページ (NSx-3SVR)

・・・え!?
UV 405nmが・・・960mW @ 500mA・・・だと!?
マ・・・マジか!?
いくら何でも高出力過ぎやしないか???
これは500mA(2W駆動)時の出力だけど、350mA(1W駆動)換算だといくつだ?
データシートの電流光量特性からざっと計算してみると、、、

  • 385nm - 1100mW @ 500mA → 732mW @ 350mA
  • 395nm - 1000mW @ 500mA → 666mW @ 350mA
  • 405nm - 960mW @ 500mA → 639mW @ 350mA

はああああああああああ?????
1W駆動で500mW越えでもチビるのに、600-700mWだとぉぉぉ???
前回のLedEngin越えの日亜に驚愕してまだ日も浅いのに、早くも日亜越えか!?
ここここれは是非とも試したい!!!

すると、見積もり依頼のフォームがあるではないかっ!
しかも1ヶから販売可能となっ!?

結局、この製品についてはMOQ(最低注文数)が10ヶからで、単価も豪華ランチ(笑)ほどしてましたが、スペックを見る限り3000-4000円のLedEnginよりも高出力なのに全然安いし、どうしても試したい欲求を抑えられず。。。
それに、ラインナップには載ってなかったけど、試しに尋ねてみたら、「365nmもサンプルが少量あります」とのことで、もう気がついたら右手が勝手に発注してました~汗

すぐに送って頂けました♪

Nitride 3SVRシリーズ

BINも教えて頂けました。

  • NS365L-3SVR : 360-370nm, 840-920mW, 3.8-4.2V
  • NS405L-3SVR : 400-405nm, 1000-1100mW, 3.4-3.8V

おいおい。。。笑
365nmはデータシートがないけど、405nmは1000mW越えちゃってるぜ~!?汗
とは言え、これでも中の上のランクなんだって。。。恐ろしい。。。

早速、手持ちのCree XP用スター基板にリフロー♪

Nitride 3SVRシリーズをXPスター基板へリフロー

チップはSemiLEDs SL-V-U40ACにそっくりだけど、ワイヤー位置が異なります。

Nitride 3SVRシリーズのチップ

まずは小手調べに、視覚的にビーム強度を満喫(笑)

Nitride NS365L-3SVRと他社とのビーム比較

ふふふ。。。
どうせこの見た目を良い意味で裏切ってくれるんでしょ?笑

さあ! お待ちかねのスペクトル測定結果です!!!

まずは365nm対決。

  • 前回、過去最高値を破られたLedEngin LZ1-00UV00
  • それを破った日亜NCSU276A
  • そして、ニューフェイスNitride NS365L-3SVR

結果や如何に!?

Nitride NS365L-3SVRと他社との波長強度比較

きゃぁぁぁぁぁ!!!

そして400nm対決。

  • 過去最高値を誇るLedEngin LZ1-00UA00-U7 (400-405nmランク品)
  • LedEnginには負けるけど汎用パッケージ最強を誇るKR用 UV 400nm
  • そして、ニューフェイスNitride NS405L-3SVR

結果や如何に!?

Nitride NS405L-3SVRと他社との波長強度比較

* 光束測定用の積分球の反射材がUV非対応のため、ちょうど可視光線の下限にあたる400nm前後から下にかけての減衰が大きく、波形が歪んでいる点にご注意ください

鼻水出た!!!曝

365nmの高出力もさることながら、405nmに至っては突き抜けすぎて爽快です♪
しかもLedEngin×1ヶ分でナイトライド×2-3ヶは買えちゃうハイコストパフォーマンス♪

今まで、時間と費用を掛けて海外からあらゆるLED素子を取り寄せてきましたが、本当に良いモノは目の前にあったと言う、、、まさに灯台もと暗しっ!
どこかで聞いた風な言い回しだけど(笑)

ただ、ひとつ残念なのは、ざっと探しても今回のナイトライドのパワーUV LED類を販売している小売り通販が見当たらないこと!
メーカー直販だとMOQ縛りがあるので、モノによっては大量購入が強いられ。。。汗
エルパラさん、LED-ONさん、HOLKINさんあたりが取り扱ってくれたら良いのに♪笑

ナイトライドの365nm/405nmが各10ヶあります。出力は上記の通り過去最高値!
ソルダーパターンはCree XP互換です。必要ならスター基板にリフローします。
興味のある方はメールにてご連絡ください。購入価格にてお譲りします。

↑無くなりました(2015/3/23)

こちらのエントリーもどうぞ♪

ついに日亜化学UV 365nm LEDを試す

ブログ エイジ 23:05 コメント0件
この記事を含むタグの全記事リスト: LED LedEngin スペクトル 日亜化学 紫外線LED

つ、、、ついにこの日が来るとは。。。汗

10月某日、彼は過剰なまでの厳戒態勢でやってきました。。。

厳重な梱包?笑

・・・封筒で良いような気もしますが(苦笑)

はい、日亜化学の紫外線LED UV 365nm高出力タイプです!!!

日亜UV 365nm LED パッケージ比較

左が1諭吉、右が1.6諭吉(曝)

鬼ぃぃぃ!!!悪魔ぁぁぁ!!!
高すぎて絶対に買えないから今までずっと避けてきたのに~~~泣

だって、同じ3535でも、高いと言われるCree XT-Eでさえ300円の時代ですぜぇ?汗

高いと言われるCree XT-Eでさえ300円の時代に...

もう完全にLED廃人。。。笑

■日亜化学 - データシートPDF

NCSU033Bはかれこれ2年以上前の製品ですが、今回ある目的のために調達(笑)
かつてこれを4ヶも搭載してると豪語したLEDスポットがありましたなぁ。。。遠い目
だって材料費だけで4諭吉ですぜぃ?曝

NCSU276Aは今年2014/7にリリースされたばかりの新製品♪
3535タイプ(3.5×3.5mm)なので、一瞬Cree XP互換か?と思わせぶりますが、残念ながらハンダパターンは全く合いません。あしからず(汗)

Cree XP型と日亜Rigel型のハンダパターン

でもね、凄いよ!凄いよ!
なんとこの最新NCSU276Aは、500mAで780mWを叩き出すんです!!!
先日試したLedEnginの800mW@700mAを軽く超越してるやんっ! マジか!!!
遂に日亜が本気出しましたぁ~♪

ちなみに今回調達した各素子の光量ランクは以下の通り。

日亜化学 NCSU033B 365nmはP33d21(最低455mW@500mA)でした。

日亜NCSU033Bの光量ランク

日亜化学 NCSU276A 365nmはP36d21(最低765mW@500mA)でした。

日亜NCSU276Aの光量ランク

前回のLedEngin LZ1-00UV00 365nmはL(最低800mW@700mA)です。

LedEngin LZ1-00UV00の光量ランク

で、それぞれ@500mAだったり@700mAだったりして判りにくいので、各データシートの電流・光量特性グラフを見て、

電流・光量特性

これを判りやすく全て@350mA(1W駆動)に換算し直すと、、、

  • LedEngin LZ1-00UV00 365nm - 394mW @ 350mA
    .
  • 日亜化学 NCSU033B 365nm - 323mW @ 350mA
    .比較だ
  • 日亜化学 NCSU276A 365nm - 543mW @ 350mA
    .

おおお!!!
やっぱり日亜最新365nmはLedEnginより1.3倍以上も放射束が大きいぜ!!!

では、順にスペックを検証していきましょう♪

まずはチップ比較だ!

日亜UV 365nm LED チップ比較

え?
あり???

チップが同じやん。。。大丈夫か???

ハッ! いかんいかん!!!
きっとチップ自体の効率が2年前よりもグーンとアップしたに違いないっ!!!

よし、じゃあ光量比較だ!
365nmで過去最高値を誇るLedEngin LZ1-00UV00と比べてみちゃうぞ~!!!

日亜UV 365nm LED ビーム比較

え?
あり???

どう見てもLedEnginの方が最強ですけど???笑

ハッ! いかんいかん!!!
UV 365nmの光は本来人間の目には見えない波長(見えてる光はあくまで周囲の素材が蛍光反応してるだけ)なので、目で見た印象で判断してはダメだ!
(↑ご覧の通り発光色もデタラメ)
しかもLedEnginのレンズはビーム角が70°だから、より光が強く見える傾向がある!
俺としたことが!!!笑

よーし!
かくなる上は波長強度比較だ!
特に今回は各素子のビーム角がすべて大きく異なるので、より厳格に測定するために手持ちの積分球をスペクトロメーター用に改造して測定に挑みます♪

積分球+スペクトロメーター

* 左:スペクトルメーター ASEQ LR1 200-1200nm
* 中:積分球(光束計測用) (内部反射材がUV非対応の可能性あり)

さあ、果たして結果は!?

日亜UV 365nm LED スペクトル比較

おおおおお!!!
日亜のNCSU276AがマジでLedEnginに勝ってる!!!
それに、仕様が古いとは言えNCSU033Bも旧LedEnginより全然強かった!!!
初めて日亜で感動したかも~汗

さらに、ついでなので駆動電流毎の効率も見てみました。
350mA(1W)、500mA(2W)、700mA(3W)、の3パターンの測定です。

まず350mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@350mA

500mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@500mA

700mA駆動↓

日亜UV 365nm LED スペクトル比較@700mA

お?
LedEnginは700mAが基本ドライブなだけあって、高出力時の方が効率が良い?

先ほどの電流・光量特性グラフを@500mAに揃えて比較してみると、

電流・光量特性の比較

確かに、LedEnginは大電流時→高効率、日亜は小電流時→高効率でした。
ここが用途の分かれ道か?

いやいや、、、価格4倍差を許容してまで日亜を選択する理由は、、、ないよね?汗
やっぱり365nm買うならLedEngin LZ1-10UV00が現実的じゃないかしら?
仮に最低ランクが届いたとしても、ランク自体640/800mWの2種類しかないので、最低でも日亜の10000円相当(NCSU033B)は確保できる算段です。それが4300円(スター基板付き)で買えますし。素子単体なら3300円♪

あるいは、どこかコネがあってランク指定買いができるとしても、じゃあ例えば1000mWランクなんて一体いくらするんだろう?汗

補足:
当時僕が買ったLedEngin 365nm LZ1-10UV00は、現在は製造中止(在庫僅少)になり、今は新たにこちらが最新タイプになるようです。
(データ上は、旧365-370nm表記→新360-370nm)

以上、お役に立てば。

こちらのエントリーもどうぞ♪