前回の続き?
ではなく、また別のRazor物語をお届けします。
じゃじゃ~~~ん♪
Maxspect 最新Razor 15000Kの
アップグレードキットの入手に成功♪
苦節50年、幾多の困難に阻まれつつも、ようやく入手できました~♪笑
但し、例によって入手ルートは大人の事情で自・主・規・制でお願いします(汗)
欲しい方はこっそりメールでお尋ねください。
すべては、入手ルートを今後も後世に繋ぐため。ご理解くださいね。
ホントは旧Razorの欠陥対応としてメーカーや代理店が積極的に無償配布or無償アップグレードすべきなんだけど、コストを考えるとそれなりの体力が求められるから、現状では対応を期待するのは酷でしょう。。。だから、せめて有償販売で理解を求めるとか、何か策を練って欲しいところです。言うまでもなく欠陥責任に於いて最優先すべきは、非正規ユーザーの排除(=自社の利益)より、正規ユーザーの救済ですからね。
では、今回のクランケをご紹介します。
Maxspect R420R 120W 10000K!
2013年に海外から個人輸入したものです。
当時スペックを検査して以降は、たまに貸し出し機として活躍しています(笑)
さて、LED基板を換装する前に、ひとつだけ注意点を。
それは、純正の放熱シートは破棄して、シリコングリスを使うと安心だよ♪ってこと♪
理由は、この図からイメージしてください。
これは、Razorの純正パーツ構造に色々と問題があるんですが、
- ネジがLED基板の端(シートの外)にある
- LED基板が薄い(1.6mm)
このコンボに加えて、薄いとは言え放熱シートの厚みが災いし、ネジを締めると基板中央が浮いてしまうという疾患を持っているんです。なので、放熱シートを除去してシリコングリスで完全に密着させることで、LED基板上に温度ムラを生じさせることなく、均一に吸熱できるようになります。
ま、あまり致命的な温度差は生じてないとは思いますが、あくまでメンタル面での安心策と言うことで(笑)
ただ将来的には、基板を2mmにして、ネジ位置をもっと中央に寄せるべきですね。そうすればこの問題は解消されますよ。今後のMaxspectに期待♪
ちなみに、RadionやHydraはネジ位置が中央寄せなので、どんなにネジを締めてもLED基板は湾曲しません。て言うか、そもそも放熱シートもグリスも使ってないから湾曲しようがないんですが(笑)
* ヒートシンク表面が完全にフラットなら、放熱シートや放熱グリスは不要です
あとは、以下のLED基板の回路を参考に、配線を間違えないよう結線してください。
* RazorのLED基板はすべて直列接続なので、サイズ毎に電源電圧が異なります
さあ、これでLED/レンズ/基板密着不全の3大複合疾患が無事完治しました~♪
いでよ! Maxspect R420R 120W 10000K改 15000K!!!
いやぁ~、やっぱ純正品はスッキリしてステキだぜぇ~?
ビームのビフォーアフター!
やっぱ、白リフレクターは光の混ざりが秀逸だぜぇ~?
そして、スペクトルのビフォーアフター!
UV域の進化が目に染みるぜぇ~?笑
ただ、470nmがかなり弱いね。スペクトル見る限り、一見、入ってないのかと(汗)
ま、460-465nmだから、ほぼ450nmに同化してるのかもね。
あと、やっぱり500nm前後が欲しいけど、1ユニットあたり13素子の制約があるから、これ以上は無理かな。。。いや、いっそ445nm要らないから500nmに変更するか?笑
465nm→475nm変更、445nm→500nm変更、今後の課題ですね。
そして、最も気になる光量の変化や如何に!?
まず、当時測定した元のPPFDは592umol/m2/s @114Wでしたが、、、
15000Kアップグレード後は、なんと564umol/m2/s @117Wでした~♪
っておい! 減っとるやないかぁ~いっ!?笑
旧レンズ仕様 592umol/m2/s → 新リフレクター仕様 564umol/m2/s
5%ダウン~~~!!!泣
う~ん、、、そっか。集光レンズがリフレクターに変わったからね、仕方ないか。。。
だって、前々回の実験なんて見事に半分になったもんね(395→189)。それに比べたら、さすが15000KはLED素子が13ヶ→19ヶに増えただけのことはあるよ、うん。半分どころか、ちょっと低めで現状維持みたいなもんだし、ほとんど大差ないよ。うん、大差ない。。。
い~や、アタシは納得できまっせん!爆
そう言えば、新15000Kでは消費電力が軒並みアップしたよね。
60W→70W、120W→130W、160W→180W、みたいに。
じゃ、この120Wも130Wにしてみるか?
で、ドライブ回路を改造して、以下のように駆動電流を増やしてみました。
■ドライブ電流変更
Ach:1,973 mA → 2,040 mA (+3.4%)
Bch:2,269 mA → 2,481 mA (+9.3%)
※ドライブ回路の改造は流石に電気のスキルに大きく依存するので完全自粛で(汗)
計算上は、両チャンネルとも同程度の電流アップを図ったんですが、Achは思ったほど伸びなかった(汗)。まいっか。それでもトータルで約6-7%は伸びたでしょう♪
その結果は、、、
608 umol/m2/s @130W達成~!!!
見事Razor 15000K 130Wの完成です♪
ワイルドだぜぇ~?
ま、電源スペック的には最大156Wなので、もう少し電流を増やして150W仕様にするのもありかな~♪と妄想中。。。PPFDが700台くらいなら万々歳だしね。
以上、Maxspect Razorの15000K化でした~♪
尚、アップグレードキットもドライブ回路の改造も、すべて自己責任でお願いします。
あと、「俺のRazorも15000K化してくれ~!」と言う方は、メールでご相談ください。
勿論、正規品はサポートが失効するし、故障してもすべて自己責任ですけどね(汗)
1. tattan 2016/06/30 00:10
アップグレードキットの記事を待っていました。
僅かながら光量ダウンするにしても光の混ざり具合は全く違いますね。
自分もアップグレードキットへの交換が今から楽しみです。
(来週くらいにはようやく交換出来そうです)
3ヶ月以上UV素子が切れたままだったため、ミドリイシの蛍光タンパクがかなり飛んでしまったので、交換後どのくらいの期間で戻ってくるか興味があります。
2. エイジ 2016/07/01 00:51
光の混ざりは秀逸ですね。早く体験してください!笑
蛍光タンパクは、もし完全に消失してしまっている場合、復活は難しいかも知れないです。また、その場合、バリアがない状態ってことですから、いきなり昔の強度で当てると逝きます(汗) しばらくは弱め弱めで馴れさせながら様子を見て、蛍光が戻ってくるなら徐々に強めていっても大丈夫ですが、もし蛍光が戻らない場合、それ以上強くは当てられない可能性が高いです。
またその時慎重に考えていきましょう。
3. エイジ 2016/07/01 01:08
あと、面白い情報をゲットしました。
実は昨日、オーシャンアースが「去年の7月から最新15000Kアップグレードキャンペーンを実施していた」と発表しました(正規ユーザーのみ)。しかし商用サイトが無いので、現在ネット上にはその関連情報は一切存在しませんが、唯一昨年のコーラルフリークス15号にだけ、そのキャンペーン告知が載っていました。ただ、残念ながら16号、17号、18号、サンゴ飼育マニュアル2016、カクレクマノミの飼い方、等には掲載されていませんでした。よって、まだ多くのユーザーがこの事実を知りません。
ただ代理店曰く「このキャンペーンはご好評?で現在も継続してる」らしいので、近日僕もブログで告知しようと考えてます。そして、すべての泣き寝入りしていたユーザーに15000Kアップグレードを受けて欲しいと思います。
但し、工賃は無償だけど、パーツ代は半額かかるそうです。いや、これでも十分な対応だと思います。この代理店の英断を褒め讃えましょう♪
ソース元はオーシャンアースの高橋氏本人のfacebookです。
https://www.facebook.com/tsutomu.takahashi.583/posts/876842142420507
4. tartan 2016/07/01 21:33
アップグレードキャンペーンの告知見ました。このような正規輸入品のサポートは羨ましいですし輸入代理店の姿勢にも好感が持てます。Maxspect製品は水流ポンプのGyreを使っていますが(これは正規輸入品)、不具合があった時の対応はとても良かったです。
本題ですが、いよいよ自分のアップグレードキットも羽田国際線の物流センターに到着し通関も終了しました。早ければこの週末にも手元に届きそうです。
交換後は光量の調整を行ってミドリイシをダメにしないように注意します。
それでなくても最近ミドリイシの根元からの白化で何個体もダメにしているので。水質も栄養塩も問題ないのになぜ白化するのか。単に低栄養塩、褐虫藻減少に伴う栄養不足なのか。わからないことだらけです