超ヤドカリ図鑑に、ヒメホンヤドカリ属の一種/Pagurixus sp. [4] と言う個体を掲載しています。この個体は、6~7年前に知人宅で湧いたヤドカリで、恐らくライブロックにでも付着してきたのだろう、と言う結論でした。
とても小さいため写真はこれが限界でしたが、恐らくヒメホンヤドカリ属の子だろう、と言うことくらいしか判りませんでした。
当時はこれに該当するような種は、まだ記録されていなかったですし。。。
が、最近また同じものが湧いた!?と知人から連絡がありました。
現在の水槽は最近リセットしたばかりですし、ライブロックも新たに交換したモノですから、以前のモノとは別の個体です。
うーん。。。そんな偶然って。。。?
で、写真を送って貰ったら、なんと!? またかっ!!
写りが悪いのはご愛敬(汗)
それにしても、この種はそんなにライブロックに依存しているのか?
以前、千葉中博の駒井先生からお聞きしたことがあるのですが、例えば ケシツブヒメホンヤドカリ/Pagurixus nanus Komai & Takeda, 2006 と言うヒメホンヤドカリは、特定の環境からのみ見つかるそうです。それ以外からは見つからないとか。(掲載許可貰ってないので詳細は内緒です)
もしかしてこの水槽に湧いた種も、サイズが小さいこともあって、ライブロックに強く依存しているのかな?
カシワジマヒメホンヤドカリなんかも、よくライブロックのウニ穴の中とかに隠れてますしね。
さて。最近、過去の写真を整理していたら、ノーマークだった画像群の中から怪しい写真が出てきました。
これです。
きゃ~っ!!
水槽に湧いた子と同じ子じゃん!
これは2年前の宮古島遠征の際に撮影したもので、個体は水深3M程度の根のウニ穴から採集したものでしたが、あまりに小さすぎて、しかもカシワジマヒメホンヤドカリだとばかり思ってたので、適当にマスクケースに入れて撮影したのち、ポイしちゃいました(汗)
ガーン・・・。もっと真剣に撮影しておけば良かった。。。ショック。。。
ちなみにこの種は、正式な同定を経ていませんが、僕の見立てでは恐らく 和名未定/ Pagurixus patiae Komai, 2006 ではないか?と睨んでいます。
宮古島。また行きたいなぁ。。。