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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

タニタUVチェッカー

この記事を含むタグの全記事リスト: プチ実験 測定器

自作の鬼だに兄ファンの皆さんならご存じでしょう、タニタのUVチェッカー
当時はこの記事を見て憧れた方も多かったのでは?
しかし時既に遅し。。。
その後、廃盤?になったようで、今は入手不能なのでした。。。

しかーし!
なんか最近、復刻したみたい♪

タニタUVチェッカー復刻版!

見つけたのは先月でしたが、もちろん慌てて買いましたよ♪
ロイヤル通販さんが販売されてます。
ま、在庫数見るとまだ500ヶ以上あるっぽいので慌てなくても買えそうですが(笑)
気になる価格はなんと1,640円! しかもレビューを書けば1,490円!!!
でも僕はシャイなので無理無理~。高い方で買ったさ~。
でもこうやってブログに書いたらレビューよりも宣伝効果が高いんじゃ・・・?笑

このタニタのUVチェッカーの売りは、なんと言ってもUV-AとUV-Bが個別に測定できるってこと。いいえ、UVインデックス値とかじゃなくて、ちゃんと放射量W/m2で表示される本格UV計ライクな作りなのだ♪
市販のUV計でさえA/B個別測定タイプは少ないのに、あっても10万はくだらない!
それを2,000円以下で作っちゃうってどうよ! 凄ぇこだわり!
しかも紫外線量に応じたインジケータまで表示してくれる親切設計!
紫外線の危険度が数値と絵で確認できる優れものなのだ~!
だから機械の苦手な女性の方でも、とても簡単に扱えて日焼け対策にもってこい!
ついでに宣伝費ももってこい~っ!

タニタUVチェッカー測定範囲

で、実際に使ってみる前に、太陽光の紫外線量ってどれくらいなの?
ってことで下調べしてみました。

この記事に参考になりそうなデータがありました。P41(Sec4:33)に神奈川県平塚市で1990年以降に測定されたUV-B(W/m2)の分布グラフがあります。

UV-Bのモニタリングデータ1

コレを見ると、12時のUV-Bで、0.2~1.5W/m2 の幅がありますね。
この場合は天候による違いのようですが、それ以外の違いとしても、

「UV-Bは12時の値が8時の約5倍にもなっている」
「UV-Bはオゾンによる吸収が少ない7月8月に最大強度となる」

と言う事なので、8月の快晴12:00に測定すればちょうど最強強度が記録できそう♪
北海道と沖縄でも緯度の差がありますが、僕は金沢なのでちょうど中間です。

その他、UV-Bの50%は散乱成分(日射10%)とか、UVインデックスなど、いろいろと情報が豊富で、一通り目を通すととてもためになると思います。

もうひとつの資料はこちら。

P15にUV-Bの2000~2004年までの地域毎のUV-Bのモニタリングデータがあります。

UV-Bのモニタリングデータ2

ただ、単位がW/m2 ではなくkJ/m2 なので、変換が必要です。
変換式はこちらを参考にしました。
それによると、

kJ/m2 = W/m2 * 3.6 * hour
∴ W/m2 = kJ/m2 / (3.6 * hour)

これを先のグラフに当てはめると、

W/m2 = kJ/m2 / (3.6 * 24)

那覇8月:30kJ/m2 = 0.35W/m2
札幌8月:20kJ/m
2 = 0.23W/m2

てことかしら。
地球環境研究センターのデータとはだいぶ違うな。。。
どちらもそれなりの測定器のようだし、測定条件が違うのかなぁ?

さて。いざ実測に出陣!
今日も金沢はたいへん良い天気じゃったぁ。。。

2012/08/23 12:00の金沢の天気

手持ちのUVメータとタニタUVチェッカーを比較

タニタUVチェッカーでのUV-AとUV-Bの測定結果

測定結果はいずれも太陽に垂直に向けての最大値を拾ってあります。

  • 手持ちのUVメータ(UV-A + UV-B) = 11.88mW/cm2 = 118.8W/m2
  • タニタのUVチェッカー(UV-A) = 38W/m2
  • タニタのUVチェッカー(UV-B) = 0.3W/m2

うーん。。。
タニタのUV-AとUV-Bを足しても、手持ちのUVメータの値になりません。。。
約3倍の開き。。。
もしかしてちょっと甘めに出るのかな?笑
でも、今日はホントにピーカンの快晴で、雲無しの直射日光が測れているので、それでUV-Bが0.3W/m2だったら、インジケータの強い/やや強い/非常に強いはいつ拝めるんだろう?笑
同じタニタのUVチェッカーを買われた方からも「UV-Bがゼロしか表示されない」と伺っているので、全体的に算定値が低いのかも知れませんね。他にもお持ちの方がおられましたら結果をお知らせ頂けたら嬉しいです。
ちなみに検証するにはUV-Bの測定器が必要ですが、僕は普段まったく必要ないので、さすがに買うのは厳しいよなぁ。。。誰か持ってる人からお借りできないかな。。。ボソッ。。。

以上、、、あまり参考にはならんかね(汗)

こちらのエントリーもどうぞ♪

スペクトルメーター自作キット

この記事を含むタグの全記事リスト: LED スペクトル 測定器 電気系

追記:2012/08/23 18:00
どうも売り切れたようです。残念。。。汗


これは何でしょう?

これは何?

答えは、スペクトロメーター(分光器)の光学ユニットの中身でした♪

回折イメージ

うひょ~買っちゃったんですぅ~♪

普通にネットで分光器を検索すると、Ocean OpticsStellarNetなど有名どころの製品は50万-100万は当たり前で、とても個人で所有できる代物ではありません(汗)
で、庶民的な廉価版が無いものかと、日々探索しているわけですが、なかなかコレ!ってモノが見つかりません。
この辺が一番現実的かな?とも思うのですが、ただスペクトルを測るだけで10万と言うのもちょっと。。。そこまで出すならもうちょっと出して放射照度、色温度、演色性なんかも測れるモノが欲しくなったり。。。

そんな悶々とした中、先月末に面白いモノを見つけました。
どこかの中古の払い下げユニットを利用した自作キット分光器なる怪しげなブツです。
でも光学ユニットはクロスチェルニーターナー方式の本格的な分光器が載ってます!
CCDは一応ソニー製の2047ピクセルで、回折格子も1800 l/mmが付いてて、理論上、下は300nmから上は800nmまで受光可能とあります。
海外通販ではありますが、なんと$50の送料入れても2万で買える代物でした(曝)

但し、あくまでも「自作キット」と言う部分がミソ。CCDへの波長の整列などアライメントを自分で調整しなければなりません。その上ソフトウェアとのキャリブレーションも。。。そんなん素人には無理でしょ。
でも、もしアライメント済みの完成品が欲しいなら倍の4万で売るとの事。それでも安い!
なのにチャレンジャーな僕は2万円のキットの方を購入してみました。ワイルドだろぉ?
(キットと言っても組み立て済みですが、光学ユニットの分解・調整が必要です)

で、いざ届いたは良いけど、案の定スペクトルは大雑把に出る程度で、波長とのマッチングはデタラメでした。まあ、判っては居ましたが、ちょっとは淡い期待してたのに。。。笑
ま、夏休みの自由研究だと思って、分光器のしくみを勉強するのも粋なもんでしょう♪
で、暇を見つけてはシコシコ。。。
幸い、BHの高精度分光強度計で測定したLEDデータが山のようにありますので、本来ならばレーザーダイオード等を使ってアライメントを取るところを、単波長のLEDで代用しつつ、下は400nmから上は500nmまで、ほぼ完璧にアライメントできました♪
問題は黄色が弱いのと赤以降がうまく出ないこと。。。製造元はフォーカスミラーの調整が原因って言うけど、何度やっても駄目。ま、どうせ海中スペクトルで赤は扱わないし、僕もあまりこだわらないので、パスしました(汗)

バイタルウェーブ・バイオレット測定中の様子♪

スペクトルメーター測定風景

シアン500nm以下を測る分にはバッチグー♪
一応、カッチョイイPC用ソフトウェアも付いてるし、それで2万なら結構な満足度です。
それに、LED素子の単波長を個別に測る分には十分重宝できそう♪

ちなみに黄色が弱いとか赤が出ないって言うのはこんな感じです。

スペクトル測定 - LED、電球、蛍光灯

これはLED電球と白熱電球と蛍光灯の合成イメージですが、どうしても黄色が凹むのと、どうも600nmを超えてからのデータが可笑しなことになってます。
ま、直す気はありませんけど(笑)

こないだ届いたMazarraのLED素子も測ってみました。

スペクトル測定 - Mazarra LED素子(400/420/430/500nm)

左から旧420nm(S35)、新420nm、新430nm、500nmです。
うむ。余は満足じゃ♪
あ、Mazarraの素子も近日紹介しますね。話がこじれてまとめるのが大変で。。。

で、さすがに普通に買ってすぐに使用できる代物じゃ無いし、完成品の精度も怪しいので、自信を持ってオススメできないので、今回は混乱を避けるため購入元の紹介は割愛しておきます。もしそれでも挑戦してみたい方はメールください。但し、アライメントやキャリブレーションの方法は僕も完璧には制覇できてないので、すべて自己解決でお願いします。
ま、市販の1/10以下で買えるスペクトロメーターですから、オモチャだと思って徹底的にいじり倒せば、十分楽しめると思います。

こちらのエントリーもどうぞ♪

新Grassy LeDio RS122大解剖!

この記事を含むタグの全記事リスト: LeDio RS122 LEDスポット volxjapan

先日、ボルクスジャパンから新しくGrassy LeDio RS122がリリースされましたが、その評価用サンプルをお借りしておきながら、バタバタしてなかなかチェックできませんでした。

新Grassy LeDio RS122到着!

が、ようやく先ほど完了しました。ふぅ。

と言う訳で、恒例の、、、
アクアLEDクリエイターエイちゃんの悪い子は居ねがぁ~チェ~~~ック!!!

その前に、先に公式サイトの情報も参照しておいてください。

特に注目なのは、今回新たに加わったモデルFrashWhiteですが、これはレディオ初の水草用LEDスポットになりますが、なんと色温度10000Kで演色Ra93を実現した、恐らく業界一贅沢なLEDスポットです!
何より、特筆すべきはそのスペクトル! (スペクトルは公式サイトを参照のこと)
それに水草用とは言っても、これはもうLeDio 21e PearlWhiteの代わりとして十分お釣りが来るスペックでしょう!ハナヤサイ・トゲ・ショウガ用に使いたい♪

ではまず、このLeDio RS122は旧LeDio 27の後継にあたるとのことなので、その27と外観を比較してみましょう。

新Grassy LeDio RS122 外観

LED素子が9個から12個に増えてますね。
RS122はこれまでの3W駆動から2W駆動へ変更して、その分LED素子数を増やす事で、さらなる高効率と大光量を追求したようです。だから2W×12=24W駆動ながら、旧LeDio 27相当の光量を実現できたそうです。しかもさらにもうひとつ大光量の秘密が隠されてまして、それは後ほど。

続いて、ソケットがやや短くなってます。実測で約4mmほど短くなってました。

そして目を引くのがヒートシンクの形状です。ヒートシンク1ブロックあたり旧2枚フィンから3枚フィンになって、より細かく薄くなりました。かと言って、よくあるペラペラの軽いアルミ板ではなく、LeDio特有の質感と造形美はそのままに、きっとこれが放熱性の良さにも繋がっているのでしょう。その放熱性の評価結果は後ほど。
ちなみにこのヒートシンクの変更により、重量が約3割軽減できたそうです。
旧680g → 新480g !
おおお。。。遂にあのLeDioが軽くなりました♪曝

ところで、LEDの配列が今までみたいな点光源ライクじゃなくなりましたね。
なぜ?
光色のブレンドに問題があったのか、熱設計の問題なのか、うむむ。。。
もしかしたら今回の軽量化に何か関係があるのかしら。。。

気になるPSEマークはソケットにありました。関係各社さん、ごくろさまです(笑)

PSEと電源基板

ソケットを開けると、電源基板は剥き出しでした。大丈夫?
今までは絶縁シートで覆われてたのに。。。
実は、今回からソケットに基板用のレールが加工されて、電源基板が直接ソケットに固定できるようになったため、絶縁シートが不要になったようです。ま、確かにこれなら筐体にショートすることはありませんし、問題ないでしょう。

一応、定番の拡散プリズムレンズも紹介しておきましょう。

拡散プリズム60°レンズ

まあこれはもう説明は不要でしょう。
白系LEDをムラ無くブレンドするなら、もはや鉄板のレンズです。

さあ、気になるLED部のお披露目です♪
レディオ初、RS122はPhilips Lumiles Luxeon Rebelを採用しました!
だから全機種へシアン素子の採用が可能となり、さらにスペクトル性がアップ!
これでもうシアン不足ともおさらばです♪
今一度、公式サイトのスペクトルに魅了されてください(笑)

LED基板と新採用Luxeon Rebel

元々Rebelは青系の出力に定評があり(今はCreeも追いついたけど)、そのせいでフルスペの450nmと475nmはRebelを超える事ができません(汗)。だって、RebelのRoyalBlueなんて早くに1Wで500mWを達成してたぜ? ワイルドだぜ?

そして極めつけは、白系LEDにRebel ESをチョイスしてること。Rebel ESは、Rebelをさらに高効率に磨き上げたLEDなんですが、なんと駆動に3Vも要らないんです♪
↓ これはRebelとRebel ESの電流電圧特性のグラフを比較したモノです。

Luxeon RebelとLuxeon Rebel ESの効率の差

普通は上図のように、LEDの駆動には1W駆動(350mA)時でも3V以上は必要なんですが、Rebel ESになると、なんと3W駆動(700mA)時ですら3Vで事足ります(それでも他社から見ればRebel自体も低電圧な方ですが)。なので、RS122のような2W駆動(500mA)時なら2.9Vちょいもあれば十分。てことは、Rebelなら2W駆動に3.1V×500mA=1.55W必要なのが、Rebel ESだと2.92V×500mA=1.46Wで済むってことになります。12素子なら約1Wも省エネになります♪
そう、Rebel ESを採用してるってとこが、もうひとつの大光量の秘密なんです。
だから、Rebel ES(白系)を多用しているRS122 FrashWhiteが一番の大光量&省エネモデルってことになりますね。

では、それぞれのスペックを見てみましょう。

新Grassy LeDio RS122 スペック測定

上から、ReefDeep、ReefBlue、ReefWhite、FrashWhiteです。
各列左から、RS122本体、実消費電力、LED部駆動電流、LED部両端電圧です。
この電流と電圧を掛ければLED部全体の駆動電力が算定されます。
それに電源部のロスを足せば、中央の実消費電力になる訳です。
ね? FrashWhiteが一番高効率でしょ♪

ところで、別に疑ってた訳じゃないけど、過去の例もあります(汗)し、特に2W×12と聞くと、ピクッと反応しちゃうのも事実(汗)。まさか420mAの電源ってオチはないよね・・・と、ちょっとだけ半目で測ってみましたが、何の心配も要りませんでした(笑)。旧レディオの3W駆動がしっかり700mAだったように、今回のRS122もしっかり2W駆動=500mAでした。そして、製品トータルも約21Wで公称通り。うん。悪い子は居ませんでした♪

それにしても、改めてRebel ESの効率の良さにビックリです。
例えば一番下のFrashWhite。この子には12素子中Rebel ESが9素子入ってるのですが、トータル電圧が34.3Vですよ?
1素子あたり2.86V。。。効率良すぎっ! しかも2W駆動なのに!!!
もはやRebel ESなら、3W駆動のつもりで700mA流したって、実質2Wです(汗)
もう、1W=350mA、2W=500mA、3W=700mA、、、と数える時代は終わったか。

ついでに公式サイトのLeDio RS122とLeDio 27の照度データを比べてみます。

Model ReefDeep ReefBlue ReefWhite FreshWhite
LeDio 27 36,490 lx 36,960 lx 38,130 lx -
LeDio RS122 38,680 lx 37,370 lx 34,680 lx 37,140 lx

おおお。消費電力はLeDio 21eと変わんないのに、マジで27並の照度が出てますねぇ!
ホントならスペクトル重視でシアン入れたりして照度を犠牲にした分の低下があってもいいくらいなのに。。。やはり12素子とRebel効果でしょうか。。。
あとで僕も測ってみます。

そして最後は放熱性のチェック。室温27℃、30分点灯後のヒートシンク温度です。
左から、LeDio RS122、LeDio 27、LeDio 21eです。

新Grassy LeDio RS122 温度測定

温度の違いはほとんど誤差の範囲です。どれも性能は同じと見て問題ないみたい。
その上で、今回3割も軽量化しながらこの放熱性を維持できたのも凄いところ!
ま、実現したからリリースできたんだろうけど、ホント、ごくろさまです。。。
とは言え、メンタル的には、やはりファンは当てたいですね♪

以上、新Grassy LeDio RS122大解剖でした!

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