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LEDによるミドリイシ実験第一幕完結篇

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ちょっと時間ができたので取り返しがつかなくなる前に・・・と思ったら、時既に遅し(汗)
華麗に幕を閉じましょう♪

まず、管理不足が祟って、このありさまです。
冬季の蒸発分もろくに補給できず、ミドリイシが頻繁に水面からこんにちわ。
当然、比重はジェットコースター。。。
RO水のストックも底をつき、水道水での継続。
カルクワッサー始めました!と言いつつも三日坊主。。。
こんな放置を5L水槽でやらかしたらどうなるか。。。言わずもがな。
で、ここまでの悪い部分を全部ひっくるめて、僕のATフィールドとします(汗)

さて、それを前向きに捉え、「これは生体実験だったのだ」と、改めて自分に言い聞かせます(汗)
こんな苛酷な環境で生命活動がどう維持されるのか、それはLEDの違いによってどう変化するのか、それを検証していたと言うことにしちゃいます。都合よく、ね。

本日のありさまです。

ミドリイシの骨格標本ギャラリー

K* : ケントパパミドリイシ
D* : だにやんミドリイシ
E : エダコモンサンゴ(沖縄くん)

お判りの通り、E、K2、K3以外は全て白化済みです。。。K2も7割溶けてます。。。
途中で3L追加して8Lにしてみたは良いけど、余計な過信が更に失敗の元。。。
エダコモンだけは楽勝にフサフサなんだけどなぁ。。。さすがです。

度重なる水面露出による被害

乾燥する冬季は小型水槽にとって蒸発分の補給が特に欠かせません。が、かなり欠かしてました(汗)
慌てて水量を増やしてみたものの、なおさら安心してしまい、より極端な比重の変化を招くほど、蒸発と補給を繰り返してしまいました。

  1. まず、D3が溶け始める。数日で完全沈黙。なので、D3を後ろに移動し、K4にポジションを与える。ちなみにこのポジションはただでさえ光の弱いLeDio7 UVブレンドがギリギリ当たるかどうかの位置。
  2. K1が白化開始。これも数日で沈黙。LeDio7 PW直下。
  3. 続いてK4が白化開始。数日で沈黙。やはり位置的に光不足が否めないかも。

判ったこと : 水面露出はイクナイ(汗)。光の違いについてはなんとも言えない。

比重変化、微量元素枯渇、そしてコントラスト問題

コントラスト問題を緩和すべく補助LEDを横から照射するも、完全には防ぎきれず、また比重や水質の問題から第二の白化トラブルが勃発。

  1. まず、D1が白化開始。これはあからさまにUVの当てすぎだった模様。慌てて止めたが間に合わず。
  2. 次にD2も白化。こちらもD1同様、UVが少し強かったようだ。また、LeDio7 PWのような白色光はスゲミドリイシには合わないらしい、と言う判断。それもあっての白化だろう。
  3. ところが、ブルー光のある位置へ移動したら、D1の白化はギリギリ止まった。今も根元だけぽりぷがフサフサしてる(汗)。単に光の変化が幸いしたのかどうか確信は無いのでたまたまかも知れないが、経験上スゲはスーパークールによく発色するので、多分青い波長は良い方向で働くのだと考えている。
  4. その後2ヶ月は平穏かと思われたが、油断したのが災いしたか、つい先日からまた白化が始まった。まずはもっとも色揚げしていたK2から。今7割が溶けた状態で、進行は遅いが確実に進んでいる。もうダメだろう。
    ちなみにこのK2が今回の実験で一番綺麗に色が揚がっていた。綺麗なバイオレットだった(うそ臭いけど)。意外だったのは、僕が自作した東芝LED電球改の直下だったと言うこと。なんというオチ(笑)
  5. で、今見たら、最後の砦、LeDio7 UVブレンド直下のK3までが溶け始めている様子。ま、この流れなら仕方が無いだろう。他の白化で水質も悪くなっているだろうし、何かしらの感染症も併発してるならなおさらだ。とは言え、この中で一番よく頑張れた理由は、やはり僕は適度なUVにより、過酷な環境下でも生理の正常化へ繋がったのかな?なんて考えている。MAAsも絡むだろうし、感染症にも有効な気がするし、それは自然界の常識でもあるだろうから。ただ、光が適度であり、強すぎなかったことも幸いしたようにも思う。他のランプは強すぎて、今回のコントラスト問題が顕著すぎたようだから。色揚げという点では微妙だが、暗い色調ながらもベースはバイオレットが維持されている。これは単に光量の問題だろうから、ランプを増やせば東芝並みに明るいバイオレットになったように思う。

判ったこと : 紫外線はともかく、青い光が不可欠なのは間違いなさそう。

以上の結果を、単なるひとつの事例として表にまとめてみる。もちろん、効果を保障するものではない。

LEDランプの種類 素子 確認できた効果
LeDio7 UV入り
(LeDio9+ Aqua400UV相当)
1W白×3
1W青×3
1WUV×1
一番白化しにくい印象。UVが適度に効果アリか?
ただ、光量不足のため、ミドリイシは暗めの色調にはなるが、確実にバイオレットは維持できた。
東芝LED電球改アクアブルー 1W白×4
1W青×3
今回色揚げにもっとも有効だった。自作レンズにより照度も確保していたためか、ミドリイシも明るい色調でバイオレットが維持できた。
LeDio7 PearlWhite 1W白×6
1W青×1
バイオレットの個体、スゲには不向き。ともに褐色化につながった。
但し、グリーンのエダコモンには最適。グリーンでポリプもフサフサしている。

最近、「LEDには青を多めに入れなさい」と言っている理由は、この結果によります。やはり海洋生物には、まずは青ですね。仮に白LEDで超浅場をターゲットにする場合でも、必ず青の補光はあった方が良いでしょう。赤は・・・白に含まれる分で十分かと思われます。海洋生物の場合はね。

で、次の構想としては、まずROと自動給水を確保します(汗)。今回の実験は環境値がブレすぎました。申し訳ない。
その上で第二幕として「LEDのコントラスト問題の検証」に掛かりたいと考えてます。
ちなみに今回のケントパパのバイオレット個体は今の設備じゃ非常に厳しく感じたので、次回はもう少し飼い易い種で実験したいと思います(汗)

さて次回は、今回の実験で僕が気づいたLEDのコントラスト問題についてご紹介します。

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