今日は、年末にケントパパから里帰りしたエダコモンサンゴに関する投稿です。
このエダコモンは、いくつもの水槽を経て、10年ぶりに僕の元に帰還しました。途中、エンジントラブルや通信の途絶など多くの障害に阻まれることは、特に無かったようです。でも可愛い我が子の帰還に違いはありません。と言いつつ、その割に待遇が悪く、ずっと砂の上に転がされてましたけど、さすがにそろそろ石に固定してあげないと気の毒なので、ようやく愛を形にすることにしました。
上段の写真は、それまで水槽の片隅に転がっていたものを、今年の正月に日当たりの良いポジションに再配置した時の状態です。真ん中の子はまだマシですが、両端は虫の息と言う感じ(汗)
で、昨日それぞれ洗面器に取り出して色の具合をチェックしてみました。光の当たる面は、一応蛍光色素も良く発達しているようです。これはブルーのLED素子(450~465nm)の恩恵によるものでしょう。また、光の当たらない陰の部分は褐虫藻のみに覆われていて地味な褐色です。更に完全に砂に面した裏面は褐虫藻も見られず真っ白です。とは言え、この子もはやぶさに負けず劣らず、共肉を巻いて砂を体内に取り込んでいました。
この感じですと、LEDの光でも光合成や蛍光色素の形成が普通に叶っているように見えます。ただ、経験上、この微妙な共肉の質感から、エダコモンの無言の訴えが見え隠れしているようにも感じます。それについては後述します。
さて、これを例によってアロンアルファでライブロック片に固定してみました。
左上の子は、下半身がずっと砂に埋もれていたので、共肉が完全に剥げて白く白骨化してましたが、むしろそれは接着しやすいメリットでもあります。ちなみに枝に乗ってるヤドカリはツノヤドカリのDiogenes pallescensですが、何故か最近になってエダコモンに登ることを覚えました。本来はあまりそういう生態ではないんですけどね。。。
で、右上の子は、先の2つの破片をニコイチにしました。ちょっと接着しづらかったけど、ま、そのうち共肉が巻くでしょう。
で、画像の下段は現在の光環境です。メインはvolxjapanのデモ機、左右にはLeDio 9+ PearlUV3とDeepUV3、そして先日追加した0.5Wのムーンライト。もちろん全てLEDです。これをタイマーで順番に点灯させています。ムーンライトは常時点灯、朝6時~夕方6時まではLeDio 9+群、朝10時~昼3時までがメイン、という感じです。
以上のように、エダコモンの飼育に関しては、申し分ない光環境だと考えています。また、LeDio 9+のようなスポット型LEDだけだと、集光レンズによるコントラスト問題の関係からもう少し多灯が必要になるので、今ボルクスからお借りしているこのデモ機はとても有効なのです。これのお陰でコントラスト問題はほぼ回避できているように感じています。
ただ、そのせいでどうしても光が強すぎるのか、エダコモンの共肉の質感には少し違和感を感じています。ポリプ間の骨格がやたらゴツゴツと隆起してますし、蛍光色も少し色が飛んで見えます。何より、上へ伸びようとはせず、枝を太くしよう、横に広がろう、なんかそんな意思を感じます。
そこで疑問が出てきます。
現在のLED環境の光強度は、本当に強すぎるのだろうか?
そこで、10年前のメモリアルを手繰り寄せてみました。
1.023はいつまで10年前の話してんだ!?
まあまあ♪
確かに当時でも水面際での成長点については、ゴツゴツとした隆起も見られましたし、蛍光色も少し薄かったようです。でも、成長点の密度や肌の質感などはとても自然で、光障害や肌荒れのような違和感は見られません。途中、メインのメタハラを150Wから250Wに変更した際も、水面の照度がおよそ30,000lx~40,000lxになるように高さを調整しましたが、それでも現在のLED環境よりも明らかに光は強く明るかったはずです。
では、メタハラとLEDでは、一体何が違うんだろう?
実は今、ボンヤリと見えてきた新たな理屈があるのですが、まだ上手く言い表せないので、もう少し形になったらご紹介したいと思います。コントラスト問題よりは、むしろこちらの方がLEDの諸問題の本命に思えてきました(汗)
ところで話がコロッと変わりますけど、普段俗世間から隔離されている僕はニュースを見るまで知らなかったんですが、小惑星探査機「はやぶさ」がなんとか帰還されたそうですね! それ以来ずっとYouTubeに入り浸ってますが、どうしてこんなに感動するんだろう。儚すぎる。。。せつなすぎる。。。近頃、すっかり涙腺が緩くていけねぇや。。。