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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

LedEnginを使ったLEDライト実験

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昨日の続き。

実は先月、これまでに取り寄せたLedEnginの素子を使って、簡単な実験用LEDライトを作りました(今使ってる太陽光LEDシステムとは別に)。
使用した素子は、3WのBlue, NeutralWhite, 5WのUV365nm, UV400nm, DeepRed, FarRed, そして40WのNeutralWhiteです。
面倒なので全ての素子を700mAで駆動しました。正味、3W×6+28Wです。
で、3月はそれの照射テストを行ってました。

LedEngin LEDライトの素子実装例

さて、結果は・・・?

まあ、これと言って特に違いも効果も判らず(汗)
もちろん悪くは無いと思いますが(笑)

およそのスペクトルはこんな感じになります。以下、LEDスペクトラのキャプチャです。

LedEngin LEDライトの合成スペクトル

但し、40Wのニュートラルホワイトは110°を85°として扱いました。適当です(笑)

735nmの必要性は判りませんが、一般的な光合成色素の吸収スペクトルを見る限り、

光合成色素の吸収スペクトル

・・・あまり必要は無さそうです(苦笑)
ま、でも自然界には含まれている波長なので、隠し味程度には許容されるでしょう。それよりも、400nm~500nm、500nm~580nm、600nm~670nmをどうにかして強化したいところです。
また、上記スペクトルには載ってませんが、各種蛍光タンパク質による吸収スペクトルや発光スペクトルがこれとは別に存在するので、その辺の意識も必要になります。

最近、ブログやBBSでも何度か議論してますが、一番の問題は420nm付近のLEDがなかなか入手できないことです。この帯域だけは既存の素子をどう組み合わせてもカバーできないので、自作派には凄く悩ましい問題でしょう。特に近紫外線から青に掛けての波長は、蛍光色の励起には欠かせない帯域ですし、海中の主要波長でもあるので、無視する訳にもいきません。

方法は2つ。
どこか無難なメーカーから420nmが出るのを待つか、はたまたフルスペクトルの太陽光LEDライトが出るのを待つか・・・。

イヒ!

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LedEngin LZ1シリーズLEDテスト

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LedEngin 紫外線LED

当面のネタは約1ヶ月ズレますがご容赦を(汗)

まずは、2月末のこの記事の続きから。
LedEnginのLZ1シリーズのUV365nm, UV400nmに引き続き、Blue, NeutralWhite, DeepRed, FarRedのスター基板付き素子の外観とビームテストです。

LedEngin LZ1シリーズのビームテスト

いやぁ! このビーム角は秀逸ですなぁ~♪
85°サイコーっ!
LEDライト自作時にレンズの心配ご無用ってのは、設計上かなり助かりますからね♪

ちなみに、LedEnginのLZ1シリーズには3Wと5Wがありますが、上の画像で言うと、左側の白い素子が3W、右の黒い素子が5W仕様となります。で、UVやRedの特殊波長はすべて5W版からリリースされてます。うーん。3Wでも出して欲しいなぁ。。。5Wは高いから!

LedEnginスター基板のパッケージ

あと、LedEnginの素子(スター基板付き)って、値段が高いせいか包装が過剰な気がします。まるで指輪でも入ってんのか!?と思うほど豪華な箱に入ってくるし(曝)。それを簡易包装にして少しでも安くなってくれたら嬉しいと思います。
あ、もしかして包装してんのはmouserなのかな?

続いてスペクトルテスト。

LedEngin LZ1シリーズのスペクトルテスト

便宜上、各スペクトルは波長軸へ位置揃えしてますが、実際にはFarRed(735nm)だけ、分光器での観察位置がDeepRed(660nm)にかなり近接してました(半分重なった状態)。これが分光器のせいなのかカメラのせいなのか判りませんが、そもそも可視光ではないのでそんなもんなのかも? まあ、UV365nmに関してはそれらしい位置にいましたが。

で、先月3月度はこれらを使った実験を行ってました。
内容は次回の記事で。

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太陽光ブレンド実測スペクトル

この記事を含むタグの全記事リスト: LED 太陽光ブレンド

♪あなたは~もう~忘れたかしら~
♪高い~LED~太陽にしてぇ~

そう・・・たまには思い出してくださいね、太陽光ブレンド。
皆さんのお宅に嫁いだ子は、今日も元気に太陽してますか?

太陽光ブレンドLED

太陽光ブレンドとは、僕が年末に掛けてシコシコと改造販売していた擬似太陽光スペクトルLEDランプのことで、ベースはボルクスジャパンのLeDio 7とLeDio 21です。この記事を見ると大体判るかしら。

で、今更ですが、この太陽光ブレンドの実際のスペクトルを、専門機関で光学測定してもらったデータがあるんです。すっかり忘れてました。すみません。
ぶっちゃけ、計算上のスペクトルがどれだけ実現されているのか、気になりますよね?
ではご覧ください。これが太陽光ブレンドの実測スペクトルだだだっ!

太陽光ブレンドの実測スペクトル

素子のバラツキやランク云々を考慮しても、かなりの精度で設計通りのスペックが出ていることが判ると思います。実際、この実測値を見たときは、僕も驚きました。と同時に、狙い通りのスペクトルが作れちゃうことに快感を覚えましたね。これは癖になりますよ♪

計算上のスペクトルと実測スペクトルの比較

実際に計算上のスペクトルと実測スペクトルを重ねてみても、その違いはLED素子のカタログスペックがやや出てない程度の誤差であり、波長の合成自体は見事に狙い通りに実現されているように見えます。

ちなみに当たりシアンを惜しみなく採用していると豪語しているだけあって、シアンのピークが計算値よりもやや左側の490nm~500nmくらいにあるのが判るでしょうか?
近眼と老眼だけど、色覚には自信があるのだ♪(曝)
もし、これがハズレの緑だったら520nmくらいになりますからね。そうなると、このスペクトルは完全に破綻します。480nmあたりがガクンと落ち込んで、緑がてんこ盛りに・・・。

ハズレシアンを使った場合

また、シアンの代わりにシアン寄りの青(480nm)を使うパターンも考えられますが、あくまでもシアンとの併用での補完要因と考えた方が無難です。青だけだとどうしても上の画像のようになりますから。

さあ、皆さんもオリジナルのスペシャルブレンドを自作してみましょう!
そのために頑張ってこしらえたのですよ、LEDスペクトラをっ!
太陽光ブレンドのスペクトル計算と同じアルゴリズムなので、その精度は折り紙つき!
但し、素子のバラツキはメーカーにクレームを(苦笑)

また、工作自体が苦手な方には、少数ながら太陽光ブレンドの在庫があります。
LeDio 7ベース、LeDio 21ベース、各3台限りです。詳細はこことかここを。
価格は、LeDio 7改が13,000円、LeDio 21改が21,400円です。
ご希望の方は info@1023world.net までメールくださいませ。

ところでこのスペクトル、どこかで見覚えがありませんか?
かれこれ頻繁に紹介しているので、もうすっかりお馴染みかも知れませんが、そう、シャープの銭形や日亜あたりの高演色シリーズとほぼ同一のスペクトルですよね。

CreeのCoolWhiteとシャープ銭型高演色のスペクトル

要するに太陽光ブレンドとは、一般素子で強引に高演色LEDを実現した力技のLEDランプと言う訳です(笑)
まあ本当は各社の高演色LED素子がもう少し身近になってくれれば良いのですが、どうもこの辺の素子って価格も入手性もいまいち消極的なのよねぇ。。。

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