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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

スイハイ:大阪の保田さん

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先日の福岡スイハイツアーの締めくくりは、大阪の保田さん邸でした。
保田さんと言えば、今年4月のCF14にも載ったバラハナダイのオーナーさんです♪

CF14に掲載されたバラハナダイ

その保田さんが、この夏からSPS水槽を立ち上げられたとのことで、早速視察に!

立ち上げ3ヶ月のSPS水槽

深っかぁ~いっ!!!
80cmはあろうかと言う水深です!!!
絶対底まで手が届かぁ~~ん!!!笑

これ、ちゃんと底まで光量届いてるのかな?汗
一応、KR93SP+KR93XPのコンボではあるけど。。。

早速、蛍光タンパクが褪せてないか、F.P.ドクターを使って蛍光発光量チェックです。
特にオージーの蛍光タンパクは、必要な波長強度が伴わないと、早ければ一週間も持たずに速攻で色落ちしますからね(汗)

まず、バイオレットの綺麗なスパスラタのシアン蛍光をF.P.ドクター370nmでチェック。

スパスラタ・バイオレットのシアン蛍光

うおっ!
安心してください。バッチリ履いてますよ♪

お次は、スパスラタ・ブルーのブルー蛍光のチェック。

スパスラタ・ブルーのブルー蛍光

うおっ!うおっ!
安心してください。ガッツリ履いてますよ♪

そして、こちらもブルー蛍光の強いウスエダ・ブルーをチェック。

ウスエダ・ブルーのブルー蛍光

うおっ!うおっ!うお~~っ!
安心してください。3枚くらい履いてますぜ♪曝

ま、この辺は視認でも濃ゆい蛍光が判るんで、調べるまでも無かったのですが(笑)
うむ。この3ヶ月間、蛍光はバッチリ維持されてたようです♪

続きまして、水深毎のPPFDも測定しました!

水深毎のPPFD測定

かなり深い水槽なので底の光量不足を心配してましたが、全然OKでした♪

PPFDの水深分布結果

特に真ん中の奥の砂地に並べられたスコリミア群には、まさかの400 umol/m2/sにも迫るPPFDが降り注いでました(汗)。でもご安心ください。普通ならLPSが白化しそうな強光ですが、一応これフル出力で測ってますので、普段は調光で抑えられています(笑)
また、左右の根とも、頂上部付近は700-800ほどの尋常ではないPPFD値が降り注いでしまう(汗)ため、調光は90%程度を上限に設定し直しました。

これで大体の光量分布が判ったので、各サンゴの位置を適材適所に再配置しました。

これがアフター♪

再レイアウト完了♪

スパスラタやブルー/シアン系の蛍光種は最上段へ、グリーン/レッド系の蛍光種は中段~下段へ配置しました。
また、左の根の頂上にはスパを集めてXPも左寄りに移動して集中照射、右の根の頂上にはブルー蛍光種やストロベリー等を集めSPを照射するように各KRの位置を調整。
今後の経過に注目です♪

あれ。。。
よく見たらヘルフリッチ(パープルファイヤーゴビー)が10匹も泳いでます(汗)

ヘルフリッチが10匹も!?汗

そして、あのレアフィッシュ水槽もリニューアルして健在でした。

レアフィッシュ水槽

これ、フラッシュ炊いてるので明るく写ってますが、普段はKR90DRの青chオンリーなので、かなり暗いです。でも魚は凄く落ち着くんでしょうね。ちなみに、この水槽がこの部屋では最も優先されてる主役なので、部屋の照明も常に暗くしてるとのこと(汗)
なので、保田さんは主に隣の部屋で活動されてるそうです(笑)
愛だろ、愛♪ (古)

その他、サメ水槽もあったり、とんでもない家具のお話に驚愕したり、大変刺激の強いスイハイとなりました♪笑
素晴らしい水槽を見せて頂き、ありがとうございました!

こちらのエントリーもどうぞ♪

スイハイ:福岡のS.Hさん

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 スイハイ 出張

CF5 14ページの波多江さんをスイハイした後、同16ページのS.Hさんをスイハイ♪笑
まるで観光案内に沿った名所巡りのようですが、あくまで偶然です(笑)

CF5取材当時のS.Hさんは、パステルの素敵なZEOvit水槽でした♪
もちろん照明もT5!

コーラルフリークスVOL.5 - 16P

しかし、現在は、、、

S.H.さん水槽全景

ZEOvitはやめておられました。。。理由は後述。

S.Hさんの現在の水槽構成

第1水槽 (写真右) :フルスペ×2台(+1台借り物)+バイタルウェーブ多灯
実は、普段はSP×2台ですが、実験のためXPをショップから借りて増設中とのこと。
調光設定の内容もパソコンで管理されてるあたり、かなりの研究家です!

第2水槽 (写真左) :フルスペ+T5+バイタルウェーブ多灯
なぜT5とフルスペのミックスか尋ねたら、隣と同じ構成が嫌だから、と。なるほど(笑)
確かに、異なる環境での比較は、より有益なデータや、新たな発見にも繋がりますね。

ところで、ZEOvitをやめた割に、なんかパステル感があるんですよね~♪

左右からの眺め

で、よくよく伺ってみると、実はまだ両水槽ともゼオライトを半分ほど残してあるそうです。
なるほど。全体的に褐虫藻が薄いのはZEOvitの名残りってことか。。。

KR93SP+T5水槽 (左)

と言うことは、ナチュラルとパステルの良いとこ取りですね!
全体的には、ほど良いパステル感が各色を引き立て合い、見事に美しい水景です♪

KR93XP+KR93SP×2水槽 (右)

ただ、一部の褐虫藻の薄い子は、かなりキワキワ感が気になるのも事実。。。汗
それに関連してか、オージーサンゴの色も一部維持出来ない、とのお悩みも。。。

とりあえず、水中のPPFDをあちこち測定してみます。。。

水中のPPFD測定

眩しいっ!!!
フルスペ×3台の水槽は言うに及ばず、フルスペ+T5の水槽もなかなかに明るいぞっ!
これなら、強光による白化フローも、極めて絶賛進行中でしょう。
加えて、魚がいない無給餌による超低栄養塩も絶賛進行中。。。
極めつけは半分残したゼオライト。。。
うん。これじゃオージーサンゴのパステル化は避けられないと思われます。。。

と言う訳で、まずは片方の水槽のみゼオライトの完全撤去と、魚追加&給餌をご提案。
それによって適度な栄養塩を確保し(とは言えホビー試薬でゼロ程度を目指す)、褐虫藻を増やして光合成生産量を増やし、結果的に蛍光タンパクや色素タンパクの元となるアミノ酸生成量を確保することで、オージーサンゴの色揚げに最低限必要な褐虫藻量&色素量&蛍光量を適正に回復させたいと思います。今後の変化に乞うご期待♪

さて、そもそもS.HさんがZEOvitをやめられたのは、以下のような経緯によるそうです。

  1. 順調だったT5+ZEOvitでも、流行のオージーだけはことごとく失敗に終わる
  2. ZEOvitとオージーとの相性に疑問を持ち、昨年10月に第2水槽を立ち上げ
    初めはT5+Radionで開始
  3. T5でもバイタルウェーブを足せばオージーが長期維持出来ることを実感!
  4. 第1水槽の不調発生→リセット・・・ここで遂に見切りをつけZEOvit終了
    今年1月から第1水槽をT5+Radionで新システム開始
  5. 今年3月に第2水槽の照明をT5+Radion→T5+バイタルウェーブに変更
  6. 今年5月に第2水槽に遂にKRを追加し、T5+KR93SP+VW体制に!
  7. バイタルウェーブの虜になり、気が付いたら10本近くも所有してた(笑)
  8. 第2水槽でのKRに手応えを感じ、第1水槽のT5+Radion→KR×2に変更!
時系列 2012/7 2014/10 2015/1 2015/3 2015/5 2015/9
第1水槽 T5 T5+Radion KR×2
ZEOvit ベルリン+ゼオライト
第2水槽 - T5+Radion T5+VW T5+KR
ベルリン+ゼオライト

オージーの蛍光タンパクに興味が出たことが、ZEOvitをやめた一番の理由のようです。
そうして今は、ZEOvitとはまた別次元の色揚がりを実現するに至りました。

S.H.さん水槽全景

そんなS.Hさんの現在の悩みは、スパのバイオレット(色素)が褪せていくこと。。。
それでXPを試されてたそうです。でも褪色がなかなか止まらなくて。。。
極めつけの一言は、「Radionの時は維持出来てたのに(ボソッ)」 とか。。。

なんですとぉっ!? 聞き捨てならん!!!笑

でも僕の診断では、仮にRadionだろうとKRだろうと、現状の大光量+超低栄養+ゼオライトだと、オージーの色素タンパクや蛍光タンパクの維持は厳しいと思うんだよね。だから先ほどの回復プランをご提案したと言う訳です。それに、仮に100歩譲って同じ水質環境で「Radionなら維持できてた」としたなら、それはそれで色維持には水質ではなく光が影響していたと言う証拠になるので、理屈としてはウェルカムです(笑)

そこで、該当のスパ専用のバイタルウェーブを作らせて頂きました♪
XPの設定を完全にスパに特化しちゃうと、周囲の蛍光種にも悪影響が出ちゃうので。

バイタルウェーブ改

右がスパのバイオレット色素回復&褐虫藻チャージを目的としたVW-AmberZX。
左は別のスパ用で、蛍光レッド促進&褐虫藻チャージを目的としたVW-GreenZX。
と言う訳で、現在はXPに代わってバイタル改を当てて絶賛実験中です!
結果はいずれまた♪

S.Hさん邸のスイハイは、これにて終了。
素晴らしいスイハイをありがとうございました!
定期的に経過を見守っていきたいです。

そして、夜は皆さんで親睦会♪

親睦会

いやぁ~、ヤドカリの話は楽しいな~♪笑
実は写真は無いけど、S.Hさんもなかなかのヤドカリマニアで、ヤドカリ専用の小型水槽も持っておられたんですよ。だからヤドカリの話に花が咲いちゃって♪笑

次は、あなたの街へスペクトルチェ~ック!

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スイハイ:福岡の波多江さん

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 スイハイ 出張

私事で恐縮ですが、先日人生初九州&初福岡上陸を果たしました~!
きゃ~どんどんパフパフ~♪

到着初日は既に夕刻を迎え、ディナータイムとなりました。
明太子料理で有名なめんたい重さん♪

めんたい重

これが本場の明太子かぁぁぁ~!!!
明太子の天ぷら!!!  めんたい重!!! 最高~♪
料理も美味しいし、スタッフは博多美人だし、すっかり満たされました~♪
先生、ご馳走様でした!!!

そして、中洲デビューも♪笑

中洲

治安を守るのは正義の味方の使命です。中洲パトロールも例外ではありません!曝

夜が明けて、二日目はスイハイ!
3年前のCF5にも掲載された福岡の波多江さん邸です♪

リビングからの眺め

水槽はリビングと一体感のある創りで、浅場と深場が共存した良いとこ取りの贅沢仕様♪

SPSとLPSが共存する1800水槽

水槽は玄関からもリビングからも両面から観賞できます。

水槽は両面から観賞出来る

玄関に入ると、まずこの大きなトゲに圧倒されます!
実はコレ、当時はゲンコツ大だったそうです(笑)
(CF5の14-15Pの見開き上部をまたいで写ってるトゲが当時のサイズだそうです 笑)

また、奥行きが楽しめる側面からの眺めもお気に入りだそうです。

側面からの奥行きのある眺め

CF5掲載当時はメタハラ多灯だった照明も、今ではLEDに切り替えて超省エネ化♪
以前はMT250W×3+SC×4=1350Wでしたから、熱よマジでさらば♪笑

照明はすべてLEDLEDに変更 (以前はメタハラ多灯)

そして、フルスペはSPではなくXPを使用!
XPは通常SPと組み合わせるパターンが多いのですが、単独使用とは粋ですね♪
ま、両脇にRadionを従えてるので、XPの太陽感はあまり感じられませんでした。
SPSゾーン:KR93XP + Radion×2
LPSゾーン:KR90DR + Kessil×2

SPSゾーン。

SPSゾーン

どの個体も凄く綺麗に色揚げされてますが、微妙な淡い色彩もよく引き出されてました♪

そして、圧巻はこの巨大なミドリイシ! 凄ぇ!!!

幅50cmに成長したミドリイシ!

淡いバイオレットの色素がよく出ていて、裏面の白骨化もなく、極めて健康体!
それもそのはず、3年前のCF5にも載った個体で、さすが長期維持されてる個体です。

CF5 - 14P

* コーラルフィッシュ VOL.5 - 14Pより抜粋

この子もトゲ同様、かなり巨大化してますね!汗
今後の成長が益々楽しみな個体です。

LPSゾーン。

LPSゾーン

KR90DR+Kessilで色揚げされた蛍光タンパクが本当に見事です。

このあと、いつものようにPPFDやスペクトルをひと通り測定し、F.P.ドクターによる蛍光タンパクの発光チェックもおこないましたが、その模様は次号のマリンアクアリスト78号に掲載されるそうですよ! なので、僕からの情報はここまで(笑)
でも、具体的な蛍光タンパクのレクチャーは誌面初ですから、楽しみですね!
どの波長が蛍光タンパクに作用し、発光させ、増強を促すか?

安心してください。蛍光タンパクと波長の関係は、明確ですよ♪

あとは、現在の生体の状況も踏まえて、調光設定を変更させて頂きました。

各測定後、現状の生体に合わせてKR93XPの調光設定を変更

比較的水深の浅い水槽だったので、調光はあまり悩むことなく完了。
但し、ずっと中腰で足がプルプルと、、、曝

波多江さん邸のスイハイは、これにてお開きです。
素晴らしい水槽を見せて頂き、ありがとうございました♪

お昼は、本場の博多ラーメンを満喫したのですが、、、

博多ラーメン♪

素麺みたいな細麺でビックリ!?

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